コーヒードリッパー開発の秘話を連載中。
すでにnote記事で紹介している内容なので、続きが読みたい方は以下のリンクからも読むことができます。
手軽にオンラインアンケートをとる方法
前回、ようやくサンプルの制作が開始されました。
モニター募集もなんとか間に合い、届いたサンプルをモニターへ配布。
それぞれのフィードバックを回収してきます。
ここで大事なのは、ユーザーの声を聞く方法。
現代では、コストもかからずカンタンにオンラインアンケートをとる方法があります。
それは、Google Form。
これはGoogleが提供するサービスで、Googleのアカウントさえ作れば、無料で使えます。
「顧客満足度調査がしたい」「社内で事務所移転の賛否を集計したい」などなど・・・無料なのにこんなにいろいろ使うことができます。
もちろん、有料サービスで高品質なアンケートサービスもありますが、集計数が少ない場合やコストをかけられない場合など、ほとんどはこのGoogle Formがあれば十分です。
「遅い」意見に素早く対応
そして、肝心なサンプルプロダクトのアンケート結果は・・・。
「お湯を注ぐとすぐお湯があふれ出る」
「すぐにお湯でいっぱいになるので抽出に時間がかかる」
というご意見が。
下のように水筒にドリッパーを差し込んで使うのですが、
とくにパッキンなどで密閉性を高めているわけではないにもかかわらず、お湯を入れると水筒内の空気が逃げる場所がなくなり、お湯がなかなか入っていかないという現象が発生していたのです。
これはなんとかしなければいけないということで、すでに上の写真は修正した完成版ですが、すぐにツバのような部分に加工をして、水筒内の空気が逃げる孔(あな)をつけました。
実際にはサンプルを使用していただいたモニターの序盤の方にご意見をいただいたので、中盤以降でサンプルをお渡しさせていただく方には加工済みのものをお渡し。
フィードバックから早期修正をして対応できた結果となりました。
率直な「熱い」ご意見
そしてもうひとつ、これも重要な意見がありました。
それは、
「抽出後にドリッパーを持ち上げるときに熱い」
というもの。
コスト的な部分もありましたが、洗いやすさも考えて採用した追加部品無しの一体モノです(以下参照)。
すべて金属製(ステンレス製)なので、お湯を注げば持ち手になる防止のツバのような部分が熱かったのです。。。
これは問題だといろいろと試行錯誤した結果たどり着いたのが、抽出用のロート。
じつは、一つ目のご意見のなかの「お湯を注ぐとすぐお湯があふれ出る」というものについて、基本的には孔空け加工で対応できたものの、"ドリッパー自体のサイズ感から注いでおけるお湯の量が少なくなってしまう"という問題もありました。
これに対応するものとしてロートをつけたわけなのですが、これが意外にも「熱さ」対策にも功を奏します。
なぜかというと、下のようにつまんでドリッパーを持ち上げられるようになったからです。
こうしてフィードバックと改善を繰り返し、最終製品へのブラッシュアップを行っていきました。
次回のコーヒードリッパー開発秘話は、テストモニターを実施したことのもうひとつの成果を紹介します。
▼連載リンク(note)▼
▽本編▽
#1 閉塞感から始まったコーヒードリッパー開発
#2 ひとつめの落とし穴
#3 科学的な味の追及方法
#4 クラウドファンディング出品ではどのサービスがいいのか?
#5 プロダクト開発で問われる〇〇力
#6 カンタンにユーザーの声を集計する方法(本記事)
#7 プロトタイプのチカラ
#8 デザインに"賭ける"のはコストの無駄遣い
#9 素人とプロの違い
#10 食品プロダクトの壁
#11 プロモーションがもっとも効果をあげるタイミング
#12 達成率95%と29%のボーダーライン
#13 設定ミスで失ったメリット
#14 プロダクト販売に使うECサービスはどれがいい?
▽きっかけ編▽
#2 -1 きっかけとなった派生品開発プロジェクト①
#2-2 きっかけとなった派生品開発プロジェクト②
#2-3 きっかけとなった音声メディアの言葉
#2-4 体系化されているアイデアのつくりかた
#開発秘話
#ポンプ屋の奮闘記
#GoogleForm
#初クラウドファンディング
#初BtoC
#古き良き営業マンの閉塞感
#工業メーカーの挑戦