ファーン ファーン ファーン ラッパ 



早朝の闇夜に響き渡る クラクション の大音響


眠い目をこすりながら、


ん?  んん?


うちのアルファードの音か?



  あ!


  アルファードのクラクションだ!



車輌のオートアラームが作動してる!



車上荒らしか?



自宅から、100mくらいの駐車場まで、


車の確認に行かなくちゃ!



時計は、4時45分


一応、携帯を持って、


懐中電灯を持って、


寒いから、ジャンバーを羽織って、 いざ、出陣!



さ さ さ さ さ~



おお! なんだ?



何か 人影が!



間違いない! 不審者 発見!



車の後ろの方に 逃げて行ったぞ! 


110番 110番



そこの駐車場の 後ろ側は、3mくらいの段差があって、


下には用水路だし、


その先は、草が ぼうぼう で 逃げれないぞ!



今のご時世、危険だから、追い詰めないで、


110番




警察 : 「 はい、こちら 110番です。 どうされましたか? 」


自分 : 「 車上荒らしみたいなんです! 」


警察 : 「 被害はありますか? 」


自分 : 「 わかりません 」


警察 : 「 あなたの車ですか? 」


自分 : 「 はい 」


警察 : 「 何か異常があったんですか? 」


自分 : 「 はい、車に付いている オートアラームが発報したので、駆けつけました 」


自分 : 「 車のそばに、来たら、不審者が逃げっていったので、   110番しました 」


警察 : 「 不審者は 何処に行きましたか? 」


自分 : 「 車の後方に潜んでいる可能性があります。 」


警察 : 「 車はどこに停めてますか? 」


自分 : 「 自宅から少し離れた場所に停めてあります 」


警察 : 「 民間の駐車場ですか? 」


自分 : 「 そうです 」


警察 : 「 駐車場の名前はありますか? 」


自分 : 「 名前はありません 」


警察 : 「 住所と連絡先をお願いします 」


自分 : 「 さいたま市**区**です 」


警察 : 「 目印になるものはありますか? 」


自分 : 「 ***バス停のそばです」


警察 : 「 すぐに パトカーを 向かわせます 」


自分 : 「 お願いします 」



待つこと、5分


まだ、パトカーは 来ないかな?



と キョロキョロしていると、




んんん?


えええ?



鉄棒を持った人 が、

 


警察に伝えた 目印のバス停の前を 



             歩いてる!




怪しい!




普通の人が、こんな時間に、


鉄の棒を持って、散歩?


まだ、5時前の 真っ暗な時間だぞ!


絶対に怪しい!



よーし、後をつけて、何処に行くか? 探ってやろう!




しかし、パトカーは来ないな!




あいつ、後をキョロキョロしてるな!



あ、信号を渡った!



すかさず、早足で追いかけてみる!


あいつも早足になる!




しかし、この先は、街路樹が覆い茂っていて、危険な地帯だな!


これ以上の深追いは、


危険だから やめよう!



駐車場に戻って、パトカーの到着を待とう!





さらに、待つこと 5分。


やっと、パトカーが到着


警察官に、


今までの状況を全て説明し、


警察官と共に、車輌の確認をしに行ったが、


真っ暗な時間帯なので、特に車輌の被害は発見できず、


不審者が逃げ去った方向も、はっきりとは確認が出来なかった!



警察官 : 「 とりあえず、被害もなかったので パトロールを強化しておきます 」


自 分 : 「 そうですね! お願いしますよ! 」


自  分 : 「 早朝から お騒がせして申し訳なかったです! 」


警察官 : 「 いえ! 大丈夫ですよ! 」


自 分 : 「 あの不審者の件、お願いしますね! 」



と言って、 自宅に戻りました。




ふぅ~ 


ったく、朝からお騒がせな事だ!


眠い!!!!!


煙草を吸ったら、寝よ!






ファーン ファーン ファーン ラッパ 



え!  


ええ!?



あいつだ!



寝ている、嫁さんを起こして、



110番しろ!



「 あいつが、また、戻って来やがった! 」



自宅にある ゴルフクラブを持って、



いざ、出陣!!!



今度は、戦えるぞ!!!  



おりゃ!!!!




駐車場まで、ダッシュ!




「 くそ! いないじゃん! 」


「 逃げ足の速い奴だ! 」


「 うちのアルファードの何を狙ってるんだ! 」


「 鍵穴も塞いでるし、純正のオートアラームも装着してるから、


簡単には車上荒らしは出来ないのに! 」




そこに 今度は パトカーが 3台も到着!



さらに 近所の人たちも わさわさ!



あちゃ! 超大騒ぎになってきた!




さっき、3台くらい来てくれてれば、


あの不審者を発見できたかも? なのに!





んで、警察官の方々に状況を説明して、


全員で、現場検証して、異常が無いことを確認。



自 分 : 「 この車の何を狙っているんですかね? 」


警察官 : 「 そりゃ、高級車を狙う泥棒はたくさんいますよ! 」


自 分 : 「 でも、この車は新車から3年も経ってるんですよ! 」

警察官 : 「 現行型だし、人気車種だからですよ! 」


自 分 : 「 でも、この車は、新車時からず~っと、ここに置いてあるんですよ! 」

警察官 : 「 ん~、わかりませんが、気をつけてください! 」


自 分 : 「 わかりました。早朝から お騒がせしてすみません! 」

警察官 : 「 いえいえ、大丈夫です。 この辺のパトロール強化しておきます! 」


自 分 : 「 お願いします! 」



で、解散したんですが、




そんな感じで、 朝から、 ドタバタしてて、


ものすんごく、眠いです!




やっぱり、車のセキュリティーは重要な装置だと実感しました。


あとは、


連日のように、


あの時間の 早朝に、 あの不審者がやって来ないことを祈るばかり!



もし、やってきたら、


寝不足になってしまう!!!!!



そうしたら、 絶対に


ホーム・アローン みたいに やっつけてやるぞ!





んでは!