魔王と歌姫 | 王様の耳はパンの耳

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劇団キリン食堂第四回公演
アクションオペラ
『魔王と歌姫』
2008年12月10日14:00の公演を観てきました。


キリン食堂さんの今公演は、クラッシックの楽曲を使ったアクション剣劇で、ダンスと歌謡がオペラやミュージカルのように入ります。

今時これだけチャレンジャーな劇団は少ないかもしれません。

時代劇風なお芝居や殺陣、ダンス、歌それぞれの部分は単独では出来上がっているのですが、それぞれが芝居の流れを止めてしまっています。

キャラに感情移入したあたりで、音響があまり良くない状態で歌が入ってシラケたり。

コミカルな芝居に笑ったところで必要以上にスプラッタなシーンになってしまったり。

バランスがとれないまま終わりまでいってしまいました。

題材や役者さんは面白いの残念でした。
キリン食堂さんは応援している役者さんがいるので見せて頂いているのですが。
二公演目にて、お一人お気に入りの役者さんが出来ました。

今回の月影役・阿倍朋矢さんです。

前回の『カブキの城』でも気になった役者さんで、今回もやたら目が彼に行きましたもので……多分好きなんだと思います。

それから、ダンサーの若林美保さん。
彼女はれっきとした【プロの踊り子さん】で、やはり上手い!

魅せるのが本当に上手な方です。

歌姫役の中島愛さんは、とても綺麗な歌声で素敵でした。
あまり良いとは言えない音響の中、頑張ってらした。
※ちゃんとした環境で歌わせてあげたかったなぁ。

座長と副座長のお二人は良いコンビで間が良いですね。

ただ、お二人の息がピッタリのぶん、若手が置いてけぼりになってしまう事が多く、お上手なお二人が若手のフォローに回って欲しいとも思いました。


キリン食堂さんは、なにか秘めたるパワーがありようでないようで(*^-^)b
まだまだコレから爆発するぜ!な劇団さんだと感じます。

小さくまとまらないでいつも挑戦している姿勢は頭が下がります。

頑張って欲しいです。