外国語を学習している時、やっぱりやっかいなのが文法ですよね。その中でも覚えるのがけっこう面倒なものの1つが、単語の変化のさせ方だと思います。例えば英語の過去形だったら基本的には-edをつけてtalkがtalkedになるけど、不規則変化をする動詞だったらgo, went, goneみたいに例外的な形を覚えないといけません。中国語とかタイ語などは過去形が存在せず、動詞の活用をする事はないというのをどっかで聞いた覚えがありますが、多くの言語は英語や日本語のように過去形があったり、他にも文脈に応じていろいろと動詞の形を変えなければいけません。

 

僕の場合は英語だけでなくスウェーデン語とフィンランド語も勉強しており、特にフィンランド語は動詞や名詞の形の変化の種類が多くて複雑なので(しかも形容詞も後にくる名詞の形に応じていちいち形を変えなければいけない)、動詞の活用とかがわからないと文が読めないし、自分で文章を組み立てる時もメチャクチャになってしまうのです。

 

簡単なパターンの変化であれば、入門書にも説明が書いてあるのですが、ある程度上達してより難しい文章を取り扱うようになると、入門書には出てこないような単語の変化がたくさん登場してきて、困ってしまいます。

 

そんな時にある日たまたま発見したのがWiktionaryでした。これはWikipediaとDictionaryを掛け合わせた造語で、Wikipediaと同じく、誰でも加筆、修正ができるオンライン辞書です。世界中の言語のかなり多くをカバーしており、Wiktioinaryのトップから入り、言語を自分の勉強中の言語に切り替えれば、ハイ、それで無料の辞書の出来上がり~。

 

どれぐらい詳しく書かれているのかちょっと見てみましょう。例えばフィンランド語の単語でesitelläは「紹介する」という意味なのですが、Wiktionaryのフィンランド語版でこの単語を検索すると、まずこのページに飛びます。そしてそのページ内でtaivutus(フィンランド語で(文法の)「変化」とか「活用」とかいう意味)をクリックするとこのページに飛び、どんな時にどんな形の変化をするのかの一覧表が出てくるのです。特にフィンランド語みたいな単語の変化が複雑な言語での学習においては、ある程度のレベルに達するまでは変化のパターンを全て覚えきるのはなかなかキツイので、こういう一覧表がいつでもパッと見られるというのはとても助かります。

 

他にも例えばドイツ語では数字の1はeinというのですが、これもどんな時にどんな形に変化するのかの一覧がこのように載っております。

 

英語も見てみましたが、他の言語に比べると単語の変化の仕方の一覧があまり充実していない印象ですね。まぁ、英語みたいなメジャーな言語は教材が山ほどあるし、こういうサイトによる補助はあんまりいらないって事なのかもしれませんね~。

 

英語学習にはあんまり役に立たないかもしれませんが、それ以外の言語を勉強しているという方にとっては、言語によってはこのサイト、なかなか使えるかもしれません。