真夜中にようやくレミ市内のパウラとヘイディの実家に到着し、翌朝は9時半ごろとゆっくりめの起床。ヘイディとお喋りしながら朝食をすませ、しばらくするとようやくパウラもお目覚めのご様子。休みの日はけっこう昼近くまで寝ているのだそうです。
パウラの家に到着したのは深夜だったので、その時は日本から持ってきたお土産はまだ渡していませんでしたが、今ならタイミング的にもいいかな~と思い、水ようかんやラーメンやまんじゅうなどのお土産を渡しました。
パウラは大学では法学部で勉強していると聞いていたので、ちょっと変わったプレゼントも用意してみました。以前パウラとのメールのやり取りで「最近法学部の課題で、実際の裁判を傍聴してそれを元にレポートを書くっていうのがあるんだけど、意外とバカな内容の裁判があったりして面白いよ」というコメントがあったので、僕は「実は日本に裁判の傍聴をしてそれをスケッチブックにイラスト描いて紙芝居方式のネタにするっていう芸人がいるんだけど」と、裁判傍聴芸人である阿蘇山大噴火さんの名前を出してみました。
すると「それ、面白そう^^」という反応だったので、阿蘇山大噴火さんの裁判ネタを英訳してそれをプリントアウトしたものもプレゼントとして持って行ったのでした。んでその英語訳片手に見ながらYouTubeの彼のネタを見る、と。
【阿蘇山大噴火Videoリンク】
反応はなかなかよく、けっこうウケてました。阿蘇山大噴火さんがネタにするのは軽犯罪の裁判が多いのですが、パウラから「それにしても日本では軽犯罪でもいちいちこんな裁判するんだね。フィンランドでは強盗とか殺人とかみたいなもっと重大な犯罪じゃないとこういう本格的な裁判はしないよ」と意外な豆知識を逆に教えてもらえたりしました。
その後は車で街へ繰り出し、港へ行ってそこでお昼を食べたり、中心街でブラブラしたり、夕食の材料を買いにスーパーに行ったりしました。帰ってきて作った料理はマカロニラーティッコ。マカロニや肉などをチーズと一緒にオーブンで焼くという、まぁ、要するにグラタンと思ってもらえればいいかと思います。
夕食をとりしばらくすると、パウラの友達のリッカとリーシも遊びに来ました。友達が何人か集まった所に外国人が1人混じっていると、その外国人1人に「イケない単語」をいろいろ教えようとするという現象がどこの国でもよく起こるのですが、今回もその例にもれず、フィンランドにおいては外国人である僕はフィンランド語の「イケない単語」をいろいろ教わりました。英語でいうF**kとかS**tとかそっち系のやつです。全部忘れましたけど(笑)
パウラとの以前のメールのやり取りでは、友達の中に韓国語に興味があって勉強してる子が1人いると聞いていたのですが、ひょんな事からそれは実は目の前にいるリーシだったという事が判明しました。そこで僕はフィンランド語のイケない台詞を教えてもらったお礼に、韓国ドラマの時代劇で覚えた、王様や将軍様が使うような超~上から目線の失礼極まりない韓国語と、逆に王様に対して使うような超へりくだった台詞を教えてさしあげました。
具体的には、
「イロケカンタンイリ、オッチモルゲンヌンニャ」
(こんな簡単な事が何故わからぬのじゃ)
とか、
「ファンサンペーハー!チャスンソン、イ・ジュニル、パージカシオプソソー!」
(陛下!チャスンソン(←そういう役職の名前)、イ・ジュニ(←そういう名前の人)を、罷免してくださいませ!)
とかです。
しばらくするとパウラの彼氏であるヴェサも入ってきて、みんなでUNOをやりました。僕が日本で知っていたUNOとはちょっとルールが違っていたので、両方のルールそれぞれでやってみる事に。
UNOに飽きてくると今度はみんなでリーシの家へ。リーシの部屋ではデスノート全12巻(フィンランド語版)を発見!おお、こんな所にも浸透しているとは、日本の漫画はすげぇなぁと改めて思いました。少しするとみんなで外に出て「魔女」という鬼ごっこみたいなゲームをやりました。魔女役の人は長いホウキを持ち、それ以外の人間たちは魔女から見えないような建物の影に身を潜めます。魔女は人間を捕まえようとあたりを移動するのですが、人間は魔女のホウキが見えた時点で魔女から見えない建物の死角に逃げなければならず、魔女と目が合ってしまったら「捕まった」と判定され、そこで魔女交代です。
北欧フィンランドでは、北極圏では夏は太陽が全く沈まないのですが、南部でも日没は遅いです。6月や7月は日没がかなり遅く、夜の11時を過ぎてもまだ日が沈まないのだとか。今回僕が訪れた8月は少し日没時間が早まるのですが、それでも10時を過ぎてもまだちょっと薄暗くなった程度でした。
日が暮れるまで(要するに夜中まで)みんなで遊び、暗くなったらようやく家へ戻りました。明日も起きるのは遅くなるな(笑)
