実家があるペンシルバニア州は、酒類に関する変な法律でシステムが成り立っている。

ワインやウオッカ等は州政府の直営店で買わなければならない。大抵のビッグブランドなら置いてある。日本酒もこの直営店で買わないといけないが、置いてある種類が少ない(大きい方のお店で10種類くらい)。その他のものになると、特注で取り寄せてくれるものもあるが、注文するとひと月以上かかるうえ、特注可能な品も限られている。例えば、焼酎「よかいち」はたまに規模が大きい直営店では置いてあるが、「いいちこ」は特注になる、といった感じだ。

不可思議としか言いようがないのが、ビール販売に関する法律。ビールはコンビニやスーパー等で売っていない。「Package Store」となるビール販売専門店でしか買えないのだ。一本単位では販売しておらず、ケース単位(24本)でしか売っていない。州外のアメリカ人に「Package Store」というと「は?何それ?」とか、宅急便店だと思われるだろうが、ペンシルバニア州ではこう言う。最も、最近は分かりやすい「Beer Distributor」という名称も使われている。

どうしても1本単位で買いたい場合、バーなどで販売していて、栓が抜いてない限り持ち出し可能だが、専らバーなので、特別に置いてあるビールの種類が多いと言う訳でもない。

とにかく、24本単位でしか買えないので、違うブランドのビールを試してみようという気は起こらない。店も変わったブランドが売れない事を把握しているため、余り沢山の種類を置いていない。日本ブランドのビールは韓国系のスーパーの隣にある店まで行かないと買えない。それも12本をキリン、12本はサッポロ等と分けて買う事も出来ない。

僕は州境の街に住んでいるので、特に目に留まったビールがあった場合、ニュージャージー州にある店で1本単位で購入する事が出来る。(仕事場がニュージャージーなので、帰宅途中に酒屋へ行くのも面倒ではない)。しかし、南北275km東西450kmに伸びている州の真ん中あたりに住んでいる人たちは、試しに買ったビールがビミョーな味だった場合、残った23本をどう処理するのだろうか。

ビールは結果的に1つしか選択できないため僕の場合、ほぼ必ずといっていい程、キリンとなる(こんな変な所で、広島出身が表れる)

とにかく、ビールはこの様なケースで購入する。
ショーンのブログ

6本では、このような感じ。
ショーンのブログ


値段は、24本入りが30ドル+6%消費税=$31.80でした。500ml入りの瓶が一本$1.32(=111円)なので、日本より安いのがせめての救いだろうか。





毎朝毎夕、ニュージャージー州のNJTransit社が運営している電車に乗っているが、僕は運転手や車掌が携帯を使う事を何回も目撃している。それどころか、最近は、メールを使って社内も車内も通信に使っているらしい。つまり、運転手への指示も携帯を使っているらしいので、もし乗客に「通報」されたとしても、業務に関係する正当な行為だと言われてしまうと思う。おまけに、運転手がさすがに新聞を読んでいる所は目撃していないが、電車が駅に入ってくる時に、新聞が運転台の上に置いてあることもたまに見かける。

車掌も乗客の前で堂々といつも携帯を使っている。数日前、携帯でメールをチェックしたあと、列車内にある業務用のマイクで、車掌が「え~、只今、私の携帯に入りましたメールによると、○X駅で電車が故障したため、20分程の遅れが出ています。」と、アナウンスしたところを実際に目撃した。そのメールは乗客にも送られているものと同じで、僕のiPhoneをチェックしてみたら、同じメールが入っていた。

おまけに、車掌が絶対に個人的な電話としか思えない様な事を携帯で話しているのを目撃しているし、電子ブックリーダーで読書をしている所を見た事もある。

>>>>電車運転中に携帯 JR奈良線の運転士「メールを受信」

2011年4月8日

JR西日本は7日、奈良線の下り普通電車(4両編成)の男性運転士(27)が走行中、社内規定に反して私物の携帯電話を操作していたと発表した。JR西は運転士の処分を検討している。

 JR西によると、運転士は4日午後0時45分ごろ、新田(京都府宇治市)—城陽(同府城陽市)間を時速80~85キロで運転中、ズボンのポケットに入れていた携帯電話を取り出して操作したという。運転室の近くにいた乗客がJR西に通報。運転士は内部調査に対して「メール受信の振動を感じた」と説明したという。

 社内規定では運転士と車掌は電車に乗務中、携帯電話の電源を切ったうえでかばんに入れておくことになっている。(小河雅臣)
一部の大都市圏を除けば、アメリカは未だに車社会である。無論、車と運転免許証は必需品だ。その為、韓国から引っ越してきた満(マン)君が現在これを獲得しようとしている。

では、アメリカではどうやって運転免許証をとるのか、日本人の視点からはかなりショッキングだと思われる。

アメリカ連邦政府には憲法で「州間通商」以外に関する行政権がない。つまり、道路交通法は州法の一部として見なされているので、交通法や運転免許証も各州が独自に作成している。高速道路の最高制限速度や運転免許証が獲得出来る年齢も州によって違う。14歳から取れる州も有れば日本みたいに18歳までダメという州もある。免許の獲得方法にもかなり違いが有るので、実家があるペンシルベニア州をここでは紹介する。ちなみに、ここでは16歳から取れる。

満君は韓国では完全なるペーパードライバーだったのだが、一応渡米前に国際運転免許証を作ってきた。それと韓国の免許を持ってペンシルベニア州交通局に行ったら、「我が州と協定がない国からの免許を使ってペンシルベニアの免許をとる事は出来ない。始めから取り直しだ。」と言われた。

「我が州」って…日本で言えば北海道や埼玉県が運転免許証の為に外国の政府と特別協定を結んでいるような物だ。外国人が多いニューヨーク州やカリフォルニア州ならともかく、ペンシルベニア州などと協定を結ぶ国家が有るのかと思ったのだが、聞いてみるとイギリスとフランス政府はペンシルベニアとの協定を結んでいるそうだ。

とにかく、満君は「始めから取り直し」と言われたのはショックだったらしいく、慰めるつもりで、大丈夫、アメリカで運転免許証をとるのは安いから、と言った。いくらぐらい、と聞かれると、「さあ、手数料として100ドルくらいじゃ無いの?」と聞いて彼が「え、安いね」と。ところが、実際の値段を聞いて僕もビックリした。運転免許証を獲得するための手数料は25ドル。ほぼ2000円だ。

獲得方法の第一歩は筆記試験だ。「筆記」というのは正しくない。コンピューターの画面に映る多項目選択式のテストで、18問あるうちの16問以上正確に答えればその場で仮免が貰える。手数料を払ってあれば何回受けても無料だが、一日一回というリミットがある。これは、アポなしで取れるので、要するに落ちればまた翌日戻ってきて取り直せばいいのである。

英語が母国語の人ならば決して難しいテストではないし、満君も英語がまだ充分ではなく、一回目は落ちたが、翌日獲得出来た。150ページくらいの州交通法マニュアルに2~3度目を通せば問題なく合格するだろう。普通のアメリカ人は10分以内に終了する人が大半みたいだ。仮免が出ると、運転免許証を持った人が助手席に座っていれば公道を運転していい事になっている。

仮免で数週間運転を練習したら、実地試験のアポをとる。車は自分で持っていく。僕が16歳の時に免許を獲得した頃は、試験官を乗せてちょっとしたコースを廻り、三角コーンを一つも倒さなければ合格という、5分も掛からないテストであった。余りにもあっけなかったので、数年後実際に一般道路を走る「ロードテスト方式」に変えられたと聞いた時、少しはましになったかなと思っていたのだが、実際は前よりひどくなっていた。

実地試験が行われる「一般道路」とは、交通局と向かい合わせにあるスーパーの駐車場であった。これを一般道路と呼べるのかは分からないが、その駐車場はスーパーの裏まで延びており、その一角に三角コーンが十本くらい立っている。試験官を乗せ、スーパーの駐車場を廻り、裏の方へ誘導されるとそこでコーンの合間に縦列駐車をさせられる。そして車を交通局の前まで運転してそこで終了する。やはり5分くらいのテストだ。

ペーパードライバーだった満君は縦列駐車を練習していなかったので第一回の挑戦は不合格。そこの交通局には二回目の試験が取りたい日にアポが無かったので違う所を希望した。先日、新しくアポを取った交通局の方向に行く用があったので、試験を実施している様子が観察できる平日の午前中、下見しに行った。

そこの交通局の前にも広い駐車場があり、そのど真ん中にスターバックスがポツンと建っていた。ドライブスルーが出来るようにそういう風に建てたのであろう。そして、スタバから100メートル位離れた所にスーパーの裏とほぼ同じレイアウトで三角コーンが置いてあり、そこで試験が実施されていた。

どうやらこの州では、スタバやスーパーの駐車場で縦列駐車が出来れば運転が出来ると見なされるようである。

獲得したら、75ドル程の手数料を払えば日本で免許証に書き換えられる「国際運転免許証」を発行してもらえる。一応、州内に住んでいない限り、免許証は取れないが、学生ビザがあるならその期間が終了するときに失効する免許が獲得出来る。なので、短期語学留学がてらに免許証を取ることも可能だと思われる。