写真はロンドンの娘一家の愛犬(サム)
6月13日から30日まで約二週間、4年ぶりにロンドンに出かけました。コロナ明け、孫息子のイートン校卒業に合わせての海外旅行でした。いつも通り日誌替わりに、自宅を離れた時にはフェイスブックで写真を中心に記録を残しています。もしURLをご存じの方はご覧になってみてください。
今回は娘の計らいで、毎日のように詳細な計画を楽しみ、特に英国パブリック・スクールの実態や、タックスヘブン(ジャージー島)を訪れる機会を持ちました。特に、一般的にはイートン校等の校内やハウス(寄宿舎)を訪れることは不可能ですが、孫息子が5年間過ごしたことから是非卒業式にも参加してみたいと思い、腰痛の持病を持ちながら海外旅行をした訳です。
6月の英国はお天気も安定しており、この間雨が降ったのは幸運にも我々がジャージー島に出かけた3日間だけで、ロンドン滞在中は快晴でした。湿気もなく毎日散歩で体調管理に努めたおかげもあり一度も腰痛は出ませんでした。
私は現役中三度にわたり、通算20年弱シティーで働く機会があり、現役引退後も毎年のように夏場は英国を中心にヨーロッパで夏休みを楽しんできました。今回はこれまでのようないわば「海外旅行」を楽しむだけではなく、英国の変貌、教育の在り方、特にパブリック・スクールの在り方などについて見聞を深める機会がありました。何度かに分けて、私の所感を取りまとめておきたいと思います。
今回は英国の変貌について触れておきたいと考えます。EUから脱退後英国は一時期ポンドの暴落、インフレなどに悩み、最近の様子は遠く日本から思いを抱く以外にありませんでした。まずもってスナク首相は国民に人気があり、対ウクライナ支援でもリーダーシップを発揮しています。尤もボリス・ジョンソン前首相はコロナ禍において国民を厳しく指導している最中に、首相官邸ではパーティーを開催するなどが判明、不誠実で国民の支持を失ったことが大きな失点となり、保守党は次期選挙に勝てないというのが一般的な見方となっています。
スコットランド国民党の党首も現在インド系で、英国は今やインド系に支配されている感すらあります。インド系住民は大歓迎の模様です。インドは総人口で中国を超え、特に英国では医者、学者等各所での活躍が目立ち、ヒースロー空港のアジア向け飛行機の発着(第三ターミナル)では、空港職員は全員インド系住民のように見えました。因みに孫娘の通う私立の女学校でも半数以上がインド系の学生とのことでした。