どっか消えたい...












眠りから目が覚めると、
自分が今、
出勤しているのか、退勤しているのか、
全くわからない時がある。

更に、車内放送を聞いて、
駅を二つも過ぎていたことが分かる。
最近毎日がこうだ。

起きるのもどんどん遅くなってくる。
5時に家を出て仕事前に2時間ほど書く。
ランチを食べながらまた書く。
家に帰ってきてまた2時間。

疲れてきた...

寝坊して7時の電車に乗った。
隣に香りのいいお嬢さんが座った。
柔らかくて弾力あるふつももが、
僕のふとももに30分もぐっついていた。

閃き...

しかし、これも僕にとっては浮気。

次の朝も7時の電車に乗ってみた。
またふとももが隣に座ってくれた。

その日から、
僕のふとももと、
隣のふとももは恋に落ちていく。

ある日、
彼女より先におばさんが座った。
隣の隣に座っていた男が、
僕よりがっかりしている。

あとで現れた彼女は向こう側の席に座った。

次の朝、
隣の隣の男が向こう側の席に座っている。
ふたりとも隣の席は空いている。
ふとももはまだ来ていない。

さー、どうなる?

おばさんが私の隣に座った。
日本に来て人をあんなに憎んだおぼえはない。

オバタリアン、嫌い...

結局、ふとももは現れなかった。
次の日も。

僕は5時20分の始発電車に乗りはじめた。

今、僕の前に置いてある現実、
それは乱れた生活と、
締め切りを過ぎてしまった未完成のシナリオ。

浮気は文化なんかじゃない...
悲惨、そのものだ。