一昨日友人から電話がありました。
父を亡くされたあと49日の法事で兄弟姉妹と集まる席で、妹さんに酷く非難されたと落ち込んでいました。
49日といえば魂はこの世で暮らした土地や家の上空を何度も旋回し、やがてあの世に旅立つと、祖母を亡くした時に聞きました。
確かに、なんとなくその夜は祖母がゆっくりと自宅上空で穏やかに景色を眺めている様子がイメージできましたので、なるほどな、と。
そして消えさろううとする際に何か小さな小さな欠片をひらひらと落とし、それが自分の中にはいっていくような気がしました。
その欠片でつながっているのかもしれないな、とも思ったものです。
それでも祖母が消えゆくエネルギーは大きく、新たな喪失感もありました。
49日ってそんな日なんだなって思い、友人の話を聞いていると、友人もお父さんが消えていくような喪失感でたまらないと言います。
その上で妹さんとの衝突でとても参ったようです。
おそらく、妹さんもお父さんを亡くされてエネルギーバランスを崩しているのじゃないかなと思います。
その辛さが攻撃的に出て怒りや嫉妬や様々な激しいエネルギーで補填しようとする。
誰かが亡くなるとそのエネルギーの喪失は本当に計り知れなく、縁のある人は多かれ少なかれ影響を受けます。
そう思うと、人は本当に一人で生きているわけではなく、多くの縁のエネルギーで支えられているものだとわかります。
たとえ、病に侵され身動きが取れず、何もできないと嘆くような状況の人でさえ、ただ、生きているだけで誰かの支えになっているのです。
また、人だけでなく、この世界に息づく全てのものがその場をのエネルギーを支えあっています。
よく大木を切り倒すと呪いが云々、というのもその大木が古ければ古いほど、多くの人や物に影響を与えるほどエネルギーを発して支えていたからです。バランスを崩してしまいます。
それほど『生きている』というエネルギーは本当に凄まじく大きいものです。
あなたは生きているだけで、もうすでに誰かの支えになっているのです。
何者にならなくても、なろうとしなくても。
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