私の心と体は、別々に生きてきた気がする。


ほんとうの私は封印され、借り物の姿で生きてきた。


子供を見ているとそんな気がする。


甥っ子がこの前悲しそうな顔をしていたのが気になって、

会いに行った。


だけど、もう遅かった。


あの時ちゃんと解決してあげればよかった。


子供は、そのときの感情をなかったことにしてしまう。

そうしなければ、生きてゆけないからだ。


親から愛されていないと理解すれば、それは死に値してしまうから。


だから、「今日は楽しい思いをいっぱいさせてあげよう」と、

めいいっぱい遊んだ。


甥っ子の話を真剣に聞いて、そのときの気持ちをちゃんと受け止めて。


甥っ子は、私に甘えてくれた。


わがままを言ってくれた。


それは、私に心を開いてくれた証拠だと、嬉しく思った。


とっても、素直で子供らしい。


私も愛をもらえなかった子供だから、まだまだ上手じゃないけど、

少しでも甥っ子が幸せを感じてくれたらいいと思う。


悲しい時、寂しいとき、嬉しい時、楽しい時、そばで話を聞いて

一緒にその感情を共有してあげたい。


小さい頃の私は、そんな大人を求めていたから。


そんな人がいたら、どんなに幸せだっただろう。


そんな過去の記憶を辿ると、とても切なくなる。


甥っ子にはそんな思いをして欲しくない。


私にできることは少ない。だけど、少しでもいい。


甥っ子の未来に希望の光を与えることができたら、それでいい。