日本国内でのシェアは7割近くにも及ぶというiPhone。


シャレたカフェなんかでこれ見よがしにMacBookを広げてる人だって、もう珍しくないですが


それらすべてを起源にあたる、Appleの創業者、スティーブ・ジョブズのある3つの場面にスポットを当てた作品。




書きます、ヒョウロン。




『スティーブ・ジョブズ』
(原題:Steve Joas)




2年くらい前にも一度、アシュトン・カッチャー主演でスティーブ・ジョブズの伝記映画は公開されたんですが、今回のマイケル・ファスベンダー主演作品は、ちょっと視点を変えた描き方をしています。


本来伝記映画ってのは、だいたいその人の半生を約2時間かけて追いかけていくのがセオリーですが


今回のは、スティーブ・ジョブズ自身の手がけた3つの製品の発表会という、3つの時期を抜粋して描いています。


しかしそこには、ジョブズ自身のこだわりであったり、考えであったりが、そこかしこに散りばめられています。


そして、彼の才能と変わり者っぷりは各所で描かれているかと思いますが、今作では実娘との交流を支点に物語が展開します。




スティーブ・ジョブズの知られざる側面を描くという、伝記映画としては少々型破りな作り方ですね。




天才すぎるがゆえに他人に理解されづらい、他人ばかりか娘との付き合い方すらもぞんざいにする、そのジョブズの心情とはどういったものなのか。





劇中でジョブズが、日本が世界に誇る指揮者、小澤征爾氏との会話を抜粋したものが出てくるんですが、個人的にはこの場面が印象に深く残っています。




天才ゆえに孤独な男の親子関係。




普段iPhone、いや、スマホをお使いの方。現在のテクノロジーのスタートを、そしてそれを作った男のことを知る、きっかけとしてもオススメの作品でございます。




ファスベンダージョブズ、かっこいいですよ!