お散歩中のお話。




てくてく歩いておりまして




僕がベビーカー押して歩いていたら、少し後ろをてくてくついてくるカミさんが急に




「はぅあっ!!」




と、声をあげました。














どうしたワイフ?




何にびっくりした?




忘れ物したか?




猫だましにあったか?




なんかグニグニしたものでも踏んだか?














すると、カミさんがパシャリと写メを撮りました。




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僕の肩にセミがとまってました。









いやどうしたセミ?




居心地良かったかセミ?









なぜ地に根を張り、何十年もの年月どっしりと立っていた樹木ではなく、フワフワしまくってる俺の肩にとまったセミ?









しかし、成虫になってからたった1週間という短い人生の中で、2、3分




いやカミさんが気づいてから2、3分だったので、もしかしたらそれ以上の時間




俺というしがない男の背中を選び、とまってくれたセミよ









なんか他人の気がしないぞ。









ゆっくりゆっくりよじ登って来て、肩の上まで来て、僕のほっぺに激突して飛び去って行ったセミよ。














びっくりして首グキッてやったぞ。









おい、事切れる前に一度謝りに来いよセミ。