我が家は網戸の建て付けが悪く、閉めても少しスキ間が空くんです。




開け閉めもガタガタ言うんです。




だから、網戸としての機能は97%くらいしか働いてないんです。









その、3%の隙間をぬって…









結構しっかりめの…ハッキリしたハエが…我が家に侵入してきました。




とりあえず、網戸と窓を開け、執行猶予を3分間作りました。




この3分間で外に逃げたら、見逃そうと。




ベッドに腰掛け、ハエが出て行くスキを作っていたら




まるで俺をあざ笑うかのように、ブンブン飛び回るハエ。




当然、3分後も部屋の中に居るハエ。




よし、そうかハエよ、そっちがその気なら…




成敗してくれるっ!!









チラシを丸め、臨戦態勢は出来上がった…。




俺を敵に回したことを後悔させてやる!ハエっ!!









しかし、飛び回る相手は分が悪い。




空中を自由に飛び回る敵に、人間は弱いらしい。




なので、ヤツが止まるのを待つことにしました。




どうやら空を飛ぶパターン、そして止まる場所にもパターンがあることがわかりました。




そこに来るのをめがけて…静かに…気を消して…構えたまま…待ちました。




ちょうど陸上の人類最速の男、ウサイン・ボルト選手のビクトリーポーズのような、弓を引き絞ったようなポーズ。




風でハエのパターンがブレないように、エアコンを止め、汗だくになりながら、じっと待つ俺…。




刹那の瞬間を見逃さぬように…。




そして、壁にとまるハエ。









オラァッ!!









人類の勝利でした…。














………うん、それだけ。