秋田県田沢湖にのみ生息していたクニマス。
田沢湖に強酸性の水を引き入れた結果、
湖水の水質悪化を招き、
絶滅種に認定されました。
それから60年以上が経ち…
京都大学からクニマスのイラスト執筆を依頼されたさかなクンが、
参考のために西湖から近縁種であるヒメマスを取り寄せたところ、
クニマスに酷似した個体を発見!
以後、京都大学で解剖や遺伝子解析を行った結果、
正式にクニマスであると発表されました。
2010年、西湖での再発見

絶滅したと思われていたクニマス。
発見の一助となったのが、まさかのさかなクン!
あざらしは実は水産学博士で、
在学中は遺伝育種学専門でしたが、
前職場では遺伝子解析していたので、
本当にテンション上がりましたよ。
スゲ~!さかなクン!
ギョギョッとサカナ★スターで、
初めてクニマスを知り、
番組を欠かさずに見ているちきポンは
西湖に行きたがっていました。
「クニマス見たい!」
とは言っても、
一般公開している施設は国内2ヶ所だけ!
西湖ネイチャーセンター内に、
クニマス展示館があります。
※西湖コウモリ穴の入場もココ!
クニマス展示館は入館料無料。
西湖コウモリ穴は有料。
何度も見返したクニマス回。
ちきポンズ、念願のクニマス!
魚類学者でもある上皇陛下のお言葉も展示されています。
クニマスの新種として記載、
田沢湖の水質悪化からクニマスの絶滅、
西湖での再発見…
壮大なドラマです
クニマスの故郷・田沢湖と、
放流先の西湖に共通点があったからこそ、
生き延びることができたんです。
ドラマ以外の何物でもない!
液浸標本もありますが、
やっぱり生態展示!
クニマスの幼魚、成魚が悠々と泳いでいます。
水槽には近付けず、
少し離れた所から遠巻きに見ます。
それだけ貴重な魚ってことですかね。
なるべくストレスを与えないように…
西湖で再発見されたクニマスは
昭和10年に田沢湖から運ばれた
10万粒の卵が定着したものです。
もう本当にドラマチックとしか言いようがない!
クニマス再発見に関わった
さかなクンが寄贈した3D模型。
実際のクニマスをスキャンしたデータを使って
3Dプリンターで作成したそうです。
これ欲しいわ。玄関に飾りたい。
受注生産してくれないかなぁ…
クニマスは山梨県水産技術センターが中心となり、
生態を明らかにする研究や
増養殖技術の確立に向けた研究を行っています。
そう簡単に増養殖が上手くいくとは限りませんが、
せっかく繋いだ命!
今度の研究に期待ですね!
山梨県水産技術センター、
もしくは共同研究先の皆様、
ぜひ雇って下さい。笑