夏休みに入るチョット前。
豊橋市自然史博物館の特別企画展、
豊橋市自然史博物館は、のんほいパーク内にあります。
のんほいパークとは…
動物園、植物園、博物館が併設された総合公園です。
動物園は2回行ったことあるけど、博物館はお初
博物館入口前の広場には、
実物大の恐竜模型が数体あります。
恐竜が目印
という訳で、カイジュウ博。
ちきポンズ探しは任せとけ!
室内外問わず、直ぐにいなくなる罪なヤツ。
それがちきポンズ!
※ちきポンは帰巣本能有り。ボムさんは迷子気質。
コチラの博物館、常設展示室は無料ですが、
特別企画展は別途観覧料が必要です。
カイジュウ博を見るには、
のんほいパーク入園料+企画展観覧料が必要。
のんほいパーク入園料:大人¥600、小中学生¥100、
特別企画展観覧料:大人¥700、小中学生¥300。
実は企画展の方がお高い![]()
今回の特別企画展は、
クジラの骨やアシカの剥製等、約200点の標本を用いて、
カイジュウの多様性と魅力を紹介する展示となります
日本は海に囲まれている島国。
渥美半島は太平洋と三河湾とを隔てるように
東西に長く伸びた半島です。
そのため、外洋と内湾それぞれの生物が漂着するそうです
植物の種子や小さな貝等の生物だけでなく、
ウミガメや、スナメリやミンククジラ等の大きな生物。
大小様々な生物が漂着するんですね。
担当学芸員による展示解説会にも参加しましたよ。
※今後は7/30, 8/12, 8/20, 8/27にあるようです。
時間は13:30~14:00!
参加人数にもよるけど、
こういう機会には積極的に質問すべし![]()
※あざらしは質問してないけど。笑
漂着した鯨類を捌く時のグッズ。
クジラくらい大きくなると、解剖というより解体?
国立科学博物館と共同調査をしているため、
一部展示物は科博から借りているそうですよ。
科博所蔵の龍涎香(激レア)もありました![]()
豊橋市自然史博物館では、
渥美半島沿岸に漂着する鯨類を可能な限り収集。
骨格だけでなく内臓や生殖腺、胃内容物等、
多くの試料を採取し、科博に提供しているそうです。
調査・研究目的であっても、鯨の捕獲や採取は困難。
漂着個体を標本や研究に活用することが世界の共通認識。
だからこそ、渥美半島の漂着鯨類は貴重![]()
研究対象としては数体レベルでは全然足りないので、
数が多ければ多いほど、
情報は多ければ多いほど正確性が増します![]()
この企画展を市立博物館が開催できることがスゴイ![]()
そう思いながら眺めていましたよ![]()
これは首の骨かな。
デカイ(長い)のはキリンの首の骨。
鯨類の前肢はヒレとなり、後肢は退化してありません。
一部の鯨類では後肢が痕跡的に残っていますが、
通常は体内に埋もれています。
そういう情報は骨格標本から得られる訳です。
クジラのヒゲもありましたよ。
ちなみにヒゲはヒゲクジラ類にしかない![]()
展示物は触れず見るだけですが、
解説会では別標本のヒゲを触ることができました。
ろ過摂食のフィルターとして機能するので、
食べるエサにより全然違います。
組成はケラチン!
爪と同じで一生伸び続けます
これはハクジラ類かな?
歯の情報も貴重!
でも、象牙質なので漂着した時に盗まれちゃうことも
今やお宝、象牙質。
渥美半島、三河湾と言えばスナメリ。
毎年漂着しているそうですよ。
骨格標本は作るのに時間もお金もかかりますが、
このイチョウハクジラの話があざらし的にはツボ
左(♂)は豊橋市自然史博物館所蔵。
右(♀)は科博所蔵。
違いに気付きませんか?
左は黄色っぽくて、右は白。
これは標本の作り方の違いです
科博は特注の秘密兵器で骨を煮ています。
だから油脂成分がしっかり抜けるんです。
でも、豊橋市自然史博物館はお金がないので、
年単位で埋設して再発掘する方法となります。
油脂成分が抜けきらないと黄色っぽくなるという訳。
日本の博物館はお金が本当にないけど、
それでも科博は国立だし資金が一番集まりますよね。
基礎研究にはお金が必要です。
それを出し渋る日本は研究者的にはNG国
だから最近は海外に力負けしちゃうんですよ。
ポストもないから研究を続けられないし
という訳で、色々御託を並べましたが、
約30年の調査内容を初公開した豊橋市自然史博物館の
今回の企画展、強くお勧めします
特にお近くの方は是非!
こういうのがキッカケとなり、
子供たちが自然科学に興味を持ちますように
ちきポンはかなり興味津々で見ていました。
でも、よく見ると大人の方が楽しそうに見ていました

































