カイジュウ博2023 @豊橋市自然史博物館 | あざらし2号、全国ブラブラ日記

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夏休みに入るチョット前。
 
豊橋市自然史博物館の特別企画展、
カイジュウ博2023に行ってきましたにやり
豊橋市自然史博物館は、のんほいパーク内にあります。
 
のんほいパークとは…
動物園、植物園、博物館が併設された総合公園です。
動物園は2回行ったことあるけど、博物館はお初キラキラ
博物館入口前の広場には、
実物大の恐竜模型が数体あります。
恐竜が目印キラキラ
 
という訳で、カイジュウ博。
 
ちきポンズ探しは任せとけ!
ド派手色の服だから直ぐ見つかるぜ!
室内外問わず、直ぐにいなくなる罪なヤツ。
それがちきポンズ!
※ちきポンは帰巣本能有り。ボムさんは迷子気質。

コチラの博物館、常設展示室は無料ですが、
特別企画展は別途観覧料が必要です。
 
カイジュウ博を見るには、
のんほいパーク入園料+企画展観覧料が必要。
のんほいパーク入園料:大人¥600、小中学生¥100

特別企画展観覧料:大人¥700、小中学生¥300

実は企画展の方がお高いにやり

今回の特別企画展は、
クジラの骨やアシカの剥製等、約200点の標本を用いて、
カイジュウの多様性と魅力を紹介する展示となりますにやり
 
 
日本は海に囲まれている島国。
渥美半島は太平洋と三河湾とを隔てるように
東西に長く伸びた半島です。
そのため、外洋と内湾それぞれの生物が漂着するそうですにやり
 
植物の種子や小さな貝等の生物だけでなく、

 

ウミガメや、スナメリやミンククジラ等の大きな生物。

大小様々な生物が漂着するんですね。

 

担当学芸員による展示解説会にも参加しましたよ。

※今後は7/30, 8/12, 8/20, 8/27にあるようです。

時間は13:30~14:00!

 

参加人数にもよるけど、

こういう機会には積極的に質問すべしOK

※あざらしは質問してないけど。笑

 

 

漂着した鯨類を捌く時のグッズ。

クジラくらい大きくなると、解剖というより解体?

 

国立科学博物館と共同調査をしているため、

一部展示物は科博から借りているそうですよ。

科博所蔵の龍涎香(激レア)もありましたおーっ!

豊橋市自然史博物館では、

渥美半島沿岸に漂着する鯨類を可能な限り収集。

骨格だけでなく内臓や生殖腺、胃内容物等、

多くの試料を採取し、科博に提供しているそうです。

 

調査・研究目的であっても、鯨の捕獲や採取は困難。

 

漂着個体を標本や研究に活用することが世界の共通認識。

だからこそ、渥美半島の漂着鯨類は貴重キラキラ

 

研究対象としては数体レベルでは全然足りないので、

数が多ければ多いほど、

情報は多ければ多いほど正確性が増しますにやり

 

 

この企画展を市立博物館が開催できることがスゴイキラキラ

そう思いながら眺めていましたよにやり

 

これは首の骨かな。

種類によって差はなく、7個の骨から成るそうですよ。

デカイ(長い)のはキリンの首の骨。

 

 

鯨類の前肢はヒレとなり、後肢は退化してありません。

一部の鯨類では後肢が痕跡的に残っていますが、

通常は体内に埋もれています。

そういう情報は骨格標本から得られる訳です。

 

クジラのヒゲもありましたよ。

ちなみにヒゲはヒゲクジラ類にしかないキラキラ

 
展示物は触れず見るだけですが、
解説会では別標本のヒゲを触ることができました。
 
ろ過摂食のフィルターとして機能するので、
食べるエサにより全然違います。
組成はケラチン!
爪と同じで一生伸び続けますにやり

 
これはハクジラ類かな?
 
歯の情報も貴重!
でも、象牙質なので漂着した時に盗まれちゃうこともえー?
今やお宝、象牙質。
 
渥美半島、三河湾と言えばスナメリ。
毎年漂着しているそうですよ。
 
骨格標本は作るのに時間もお金もかかりますが、
このイチョウハクジラの話があざらし的にはツボにやり
左(♂)は豊橋市自然史博物館所蔵。
右(♀)は科博所蔵。
違いに気付きませんか?
左は黄色っぽくて、右は白。
 
これは標本の作り方の違いですひらめき電球
科博は特注の秘密兵器で骨を煮ています。
だから油脂成分がしっかり抜けるんです。
 
でも、豊橋市自然史博物館はお金がないので、
年単位で埋設して再発掘する方法となります。
油脂成分が抜けきらないと黄色っぽくなるという訳。
 
日本の博物館はお金が本当にないけど、
それでも科博は国立だし資金が一番集まりますよね。
 
基礎研究にはお金が必要です。
それを出し渋る日本は研究者的にはNG国DASH!
だから最近は海外に力負けしちゃうんですよ。
ポストもないから研究を続けられないしえー?
 
 
という訳で、色々御託を並べましたが、
約30年の調査内容を初公開した豊橋市自然史博物館の
今回の企画展、強くお勧めしますキラキラ
特にお近くの方は是非!
こういうのがキッカケとなり、
子供たちが自然科学に興味を持ちますようにおいで
 
ちきポンはかなり興味津々で見ていました。
でも、よく見ると大人の方が楽しそうに見ていましたにやり
 

 

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