引っ越しに当たり、家電と家具の大半を処分する「ムービングセール」をしました。


掲示板や知人に声をかけ、連絡が来た人から物品を譲渡していく、フリーマーケットみたいな感じ。(ご参照「ムービングセール」)
 
 
結果は……散々でしたあせるあせる
 
 
手間がかかる割に、帰国前の大事な時間がしばられるし、個人間の面倒なトラブルがあるし。
 

元々、引っ越し業者に、引き取り手がいなかった家具や電化製品は無料で処分してもらうことになっていました。
 
 
だから気楽だった面はあるのですが、ムービングセールというものを経験してみたかったのと、ホテルから空港までのハイヤー代(2万円弱)になると良いな、という気持ちが勝ったので挑戦してみたのです。
 
 
トータルの売り上げは3万円ほど。


でも、対応にかかった時間を考えると、友人達に譲渡+引っ越し業者に処分してもらう方法がベストでした。
 
 
…たぶん二度としないと思う汗
 
 
主な問題点は、こんな感じ。
 
 
[自己中心的な購入者が多い]
 
 
掲示板に掲載して驚いたのは、見知らぬ人なのに、売買に無関係なことを依頼してくる人が多かったこと。
 
 
「まもなくブルックライン市に引っ越すのだけど、条件の良さそうなアパートと部屋の間取り、金額を紹介して」
 
 
「日本産の中古車を買い取りしている。あなたの車を売らないか?もし、あなたが所有していなければ友人を紹介して」などなど。
 
 
そういう依頼は、別の掲示板に書き込んでほしい汗
 
 
買い叩いてくる人の多さにも、びっくりしました!!
 
 
掲載した途端、「いくらまで、まけますか?」「二つで○円で、どうですか?」などの一行メールが続々。
 
 
物品の詳細は、リンクや写真を貼ってあったので、大きさなどはわかるはずなのに、しつこく問い合わせがあるケースもありました。


「TVの端子部分の写真と、指定の角度からの写真を送ってください」「○○の長さを測ってください」などのメールが届き、その通りに返信。


すると、「このTVを○日に○円で売るなら連絡ください」と、手間を取らされた上に、こちらが提示した半額で、一方的なメールが届いたこともありました。
 
 
私も、掲示板で何度か中古品を購入したことがありましたが、値段を交渉するなど考えたことも無かったので、社会勉強になりました滝汗
 
 
また、売買契約が成立した後、「○日の○時に行きます」「やっぱり○日にします」「やっぱり、○時に変更します」など、一方的に時間を指定して来る人にも困りました。
 
 
こっちだって娘の保育園の送迎や、引っ越しの立ち合いなど予定があるんだぞーーー。
 
 
[不便な生活が続く]
 
 
いずれも生活用品なので、譲渡時期は引っ越しギリギリがありがたいのですが、こちらが譲渡時期として初めから提示している時期よりも、ずっと早い日時を指定してきた人も、複数人いました。
 
 
その間、かなり不便な生活が続くので、夫は「○○は売りに出さなきゃ良いのに」と。
 
 
[トラブルが生じやすい]
 
 
一番の問題は、顔の見えない相手のため、トラブルが生じやすいことです。
 
 
とても早い時期に「十数点まとめて購入したい」という女性から連絡がありました。


何度もメールをやりとりした上で、十数点の譲渡が決定。


譲渡予定の商品には、複数の人から「購入したい」と問い合わせがあったものが、いくつもありました。


でも、「まとめ買いを優先する」と記載していたために、その人を優先。
 
 
ところが譲渡時期が近づいて連絡をすると、反応が無くなりました。
 
 
メール、テキストメッセージ、電話…。いろいろな手段で連絡を取ってみましたが、居留守。
 
 
掲示板荒らしなんだろうか???


結局、引っ越し業者に全ての商品を処分してもらいました。
 
 
欲しい人がたくさんいたのに、これは酷いドンッ
 
 
上記までの話は、すべて日本人です。
 
 
アメリカ人とのトラブルもありました。


家具を事前に下見に来た夫婦が、引き取る段階になって「やっぱり私の想像とは大きさが違う」などと文句をつけて、引き取りを拒みそうになったのです。
 
 
この人の場合、「引っ越し前日に取りに行く」と言って、その時間に現れず、引っ越し当日のこちらが家を引き払う時間になっても現れませんでした。
 
 
引っ越し業者は既に引き上げたし、夫がホテルへチェックインに出かけていて不在だったため、大きな本棚を、子連れでゴミ置き場まで運ぶのは不可能です。
 
 
どうするかなーーーと考えていた時に、やっと夫婦で現れて、上記の文句を言い、自分の希望に沿った商品だけを運び出そうとし始めました。
 
 
ちょっと待った!!
 
 
「あなたは自分で下見に来ているし、購入したいとメッセージも送ってきた。だから私たちは家を引き払う時間を過ぎても、あなたを待っていた。今さら翻意は無いでしょう。引き取ってください」
 
 
と言うと、しばらくごねた末に、半額で引き取っていきました。
 
 
ふー。コロナ検査や友人との別れで忙しい時期に、持ち時間の2割ぐらいを無駄に消費したあせるあせる


しかも、その大半がボストン近郊在住の日本人だということに、かなり、がっかりです。
 
 
もちろん中には、とても礼儀正しい人たちもいました。


最も迅速な対応で、素晴らしい気遣いをしてくれた人はGeorge。
 
 
彼は、あんまりに素晴らしい対応だったので、夫に商品運びを任せるのを辞めて、私がアパートの下まで手渡しに行きました。


Georgeなる人に会ってみたかったのです。


彼は60代ぐらいの白髪の小柄な白人男性でした。
 
 
Google翻訳を使って、日本人向けの掲示板をチェックしているそうです。
 
 
最後まで丁寧な彼の態度に感動して、彼の車が見えなくなるまで見送りました。


今回の教訓。

 
個人間の売買は難しい。
 
 
見知らぬ日本人に気を付けよう。
 
 
Georgeさんはウエルカム。
 
 
 
 
 
 
部屋中に貼っていた娘の絵は、写真を撮り、保管用の数枚を取り除いたら、こんな高さになりました。


お炊き上げをしようもないので、3人で「ありがとう」と言って、箱に入れて廃棄しました。

 

 

引っ越し当日のランチは、おにぎりと唐揚げ。



私たち夫婦は、あと何回引っ越しをするのだろう。