「if you come」──さよならの代わりに、そっと手を握ってくれた歌
Aqua Timezの「if you come」を初めて聴いた夜、私は泣いていました。
涙が出る理由なんて、うまく言葉にできなかった。
でも、確かに心が震えていた。
それは、誰かがそっと手を握ってくれたような、そんな温もりでした。
「最後の新曲」──その言葉だけで胸が詰まる。
もう新しい歌は届かない。もうライブで会えない。
それなのに、「if you come」は別れを告げるどころか、
まるで「またね」と微笑んでくれているようだった。
“君が来てくれるなら、僕はここにいるよ”
そんな風に聴こえた。
この歌は、Aqua Timezが私たちに残してくれた「居場所」なんだと思う。
どんなに時間が経っても、どんなに遠くにいても、
この歌を聴けば、また会える。また心がつながる。
Aqua Timezの歌には、いつも「人の弱さ」と「それでも生きていく強さ」があった。
「if you come」は、そのすべてを包み込んで、
最後にもう一度、私たちの背中をそっと押してくれる。
「大丈夫、君は君のままでいい」
そんな声が、静かに、でも確かに聴こえた気がした。
この歌は、忘れない。
忘れられない。
きっとこれからも、人生の節目で、ふとした瞬間で、
私はこの歌に戻ってくる。
そしてまた、あの優しい声に、救われるんだと思う。
ありがとう、Aqua Timez。
あなたたちの音楽は、私の中でずっと生き続けます。

