#タワマンに住んでみたいか
―空に近づくほど、心は自由になるのか?―
「タワマンに住んでみたいか」と聞かれたら、正直、ちょっとだけ胸が高鳴る。
高層階からの夜景、エントランスのラグジュアリー感、ジムやラウンジ付きの共用施設。まるで映画のワンシーンに入り込んだような非日常が、日常になる。そんな夢のような暮らしに、憧れない人なんているのだろうか。
でも、ふと立ち止まって考える。
本当に住みたいのは「タワマン」なのか、それとも「タワマンに住む自分」なのか。
🏙️ 空に近づくほど、孤独も増す?
高層階に住めば、騒音も少なく、眺望も抜群。だけど、地上から遠ざかるほど、ちょっとした人とのつながりも希薄になる気がする。
「隣の人、どんな人だろう?」と気になることもなく、エレベーターでの会話もゼロ。便利だけど、どこか無機質。まるで、空に浮かぶ箱の中で暮らしているような感覚になるかもしれない。
🍳 キッチンで作る目玉焼きも、地上と同じ味
どんなに豪華な設備が整っていても、朝の目玉焼きの味は変わらない。
結局、暮らしって「どこで」より「どう過ごすか」なんだと思う。お気に入りのマグカップ、好きな音楽、窓から差し込む光。そういう小さな心地よさが、日々を豊かにしてくれる。
🧠 それでも、住んでみたい理由
それでもやっぱり、住んでみたい。
理由はシンプル。「経験してみたいから」。
タワマンでの暮らしが、自分にとってどんな感情を引き出すのか。
ワクワクするのか、落ち着かないのか。
それを知ることで、また一つ、自分の「好き」がはっきりする気がする。
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タワマンに住むことは、ゴールじゃなくて、通過点かもしれない。
その先にある「本当に心地よい暮らし」を見つけるための、ひとつの実験。
そんなふうに思えたら、ちょっとだけ空に近づいてみるのも悪くない。
