クリスマスが終わったある日、突然に彼からメールがきた。

 彼女と別れた

 最初どうしようかと思った。
 返事はなかったけど、今まで何度かメールをしていた。その時思うがままに。時には苛立ち、時には悲しく、どんな内容のメールも全部返事はなかった。時折、blogには私のメールへの返事と思わしきことが書かれていた。彼女もきっと読んでるはずなのに。

 もう4ヶ月、実は未練タラタラだった。忘れようとしてもまったく無理だった。
 会ったことも顔も知らない人になぜ。実恋愛でフラれたこともあるけどここまで落ち込むことはなかったのに、知り合ってそんなに長いわけでもないのに。

 彼がうまくいってないと気づいた時から、彼女と早く別れてほしいと思っていたし、どこかでそうなることもわかっていた。
 彼の書いていたblogは関係が終わった後も読み続けていたから。これが彼を断ち切れない理由でもあったのかもしれない。
 もし関係が戻らなくても、私が幸せになったとしても、彼の痕跡は見続けようと決めていた。
 彼には当然、私がblogを読んでいる事はわからないだろうけど、安っぽい言葉なんだろうけど、それが私と彼との絆。
 夏のあの日、流れ星に願ったこと。彼とはずっとつながっていられますように、確かに1度は切れたけど叶った。

 とにかく返事をした。

 久しぶりに話をすることになった。

 言いたかったことをありったけ言った。

 やっぱり幸せになれなかったでしょ
 よくメールできたね
 最低

 彼はうんとだけ言って、それ以上は何も言わなかった。一言も謝らなかったけど、それでよかった。謝られたらもっとひどいことを言ってたから。
 私が会社の同僚に告白されたメールのことは覚えてたみたいだから、ちゃんと理由つきで断ったことを伝えた。誰、とは言わないけどきっとわかるはず。

 好きな人がいるから断ったよ。 

 ちょっとした嫌がらせだった。彼女と別れた理由は聞かなかったし、興味がなかった。
 それより、彼女は一体どういう神経をしているのか、とそっちの気持ちが先にきた。
 彼女も付き合うときに私がいることを知っていた。いや、私よりもむしろ、前の彼女のこと。
 それを知りながらこれか。確かに選ぶのは彼だったけど、こんなハンパな女性を選んだ彼と、離れた彼女にも失望した。彼が彼女と幸せになれれば最悪それでよかった。
 理由を知らないから、彼女が悪いわけではないのかもしれないけど。きっと彼は理由はどうあっても自分が悪いとしか言わない。

 久々に彼と話し、思いのたけを散々ぶつけて、しばらく沈黙した。いろいろ考えた。
 クリスマスは終わっていたけど、年末年始の休みがあった。毎年つまらない年越し、寝正月最低。
 そうだ。これだけいろいろ言ったからもうこの際言ってしまおう。
 
 会いに行っていい?

 肯定と否定の前にどうやって? と言われた。年末年始の移動手段はもういっぱいかもしれない。
 新幹線とかがダメなら車で行く。

 会えれば何でもよかった。
 そして彼は答えた。
 考えさせてほしい。

 会うことを常に否定され続けた私にとっては大きな一歩だった。
 会話が終わったあと、冷静になる。車って言って失敗。チケットを取る方法でなら、その場で答えをくれたはず。彼に考える余裕を与えてしまった。

 
 2日後、答えをもらった。
 彼は会って---