姉にお願いがあると言われて、はなれの姉の部屋に呼ばれた。姉が結婚したり、同棲とかしたらここが私の部屋になる。

 普段私たちは持ちつ持たれつの関係だと思ってる。私は姉の服を借りたり、お洒落とかでいろいろと参考にしてる。
 かわりにと言ってはなんだけど、私はいろんなことをアドバイスしたりしている。

 それでも私は姉が大好きだから、OKしてみた。聞いた後にすごく後悔したけど。

 なかなか言い出さない、照れ臭そうにする姉に、業を煮やしてイライラしたから早く、と促した。暇じゃないけど私にだってやりたいことはある。

 先輩に聞いてほしいことがあるの。

 中学生か、そういうのは私に言うな。

 ご飯おごってもらえるし、普段先輩と私が会うのは不満たらたらだから、今回は公認で会える。何事も発想の転換っていうのは必要だ。高いものねだってみようかな。

 何聞いてほしいの?

 呆れ半分に言ったら、色白の姉の顔が真っ赤になった。何聞こうとしてるのかはわからないけど、姉はすぐに顔に出るからわかりやすい。

 は?

 姉がしどろもどろに先輩に聞いてほしいことを一通り話し終えた。さっきからずっとこっちを見てない。でも、そりゃそうだ。私も目を合わせられたらそらしたい。
 ていうか、本当にそんなこと聞くの?

 だめ?

 ダメじゃないけど。話の内容聞いてから受けるか断ればよかった。この話を先に聞いたら絶対に断ってた。これは私のせいだ。いや、こんな内容なら断っても誰も私を責めたりしない。
 訂正、学生じゃこんなことを男に聞いたりはしない。中身だけは大人な内容だった。

 とりあえず引き受けた。

 友だち1人連れてってもいい? その子もお姉ちゃんが先輩好きってバレちゃうけど。

 いい。

 ごめん、実はその友だち、お姉ちゃんが好きな先輩とも会ってるし、好きなことも知ってるんだけどね。
 心の中で謝りながら、私も腹を決めた、しかも友人頼み。
 気乗りしない、めんどくさい、私はそういうことには興味がないから。