公立豊岡病院但馬救命救急センター  の、続き | SEABAT 深々度潜航中

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既に現場を離れた診療放射線技師


先日、京都の亀岡で発生した無免許小僧による死傷事故の取材において、公立豊岡病院但馬救命救急センターのスタッフがブログ上で報道数社の実名を上げて批判を展開しました。


これに対する報道各社からの訂正要求と抗議があり、またブログ内の一部にも事実誤認があったようで、同ブログからは特定の報道社名は削除されましたが、しかし尚も救命救急センターの怒りは収まり難く、また報道各社からの訂正要求の中にも「事実に反する箇所もある」として、相変わらず矛先は収めないようです。


少なからず同じ思いをしてきた立場としては、豊岡病院但馬救命救急センターのネット発言に甚く同意すると共に、批判に対する批判も考えられる中、真っ向から向き合う姿勢に共感しながらも、こうした批判も時代と「公立」ゆえにできた事であろうとも思います。

私立や開業であれば、個として報道の圧力に対抗できる手立てはなく、また報道という半ば「公器」とされる相手と揉めたとなれば、良きにつけ悪しきにつけ(良くない意味になることが大半)評判となって経営にも大きな影響は出るでしょうから、公立の医療機関でなければ同じ「公器」という土俵には上がれず、故に同センターは大手報道ともやり合える部分はあると思われます。


その部分によって、今回は報道もその立場を頑強なままとはでき得ず、また豊岡病院但馬救命救急センター側も訂正すべきは訂正しつつも、それでも批判すべきは批判すべきとの態度を変えないこと。

さらには昨今の傾向(つまり時代背景)として、ネットでの拡散とそれに対するコメントの集中、場合によってはネットでこの問題を知った人々により、今回などは報道各社への直接的な抗議も殺到したかも知れません。


かくして報道側の旗色がすっかり悪くなったためでしょう、後日、、、
京都府亀岡市で集団登校中の小学生ら10人が死傷した事故の取材について、新聞・通信など報道13社でつくる在洛新聞放送編集責任者会議は25日、「関係者のプライバシーなどに配慮し、節度をもって取材、報道に当たる」ことなどを申し合わせた。
http://news.livedoor.com/article/detail/6504338/

と伝えられています。つまり世間一般、あまたからの批判に屈してメディアスクラムの自制をやっと自ら言い出した、ということです。

そんなことは、今までにも幾度となく批判されつつも結局改められないものでしたし、今後もほとぼりが冷めた頃合には元の木阿弥にもなるのだろうとも思います。

ただネットの力によって市井の人々からの間接・直接の、そして数多い批判や反論が湧き上がったことが、今回のようなマスコミの「人としての神経を疑う」取材に対する市民感情としてのブレーキとして作用してくれるケースも増えてきました。


まずは批判の口火を切った公立豊岡病院但馬救命救急センターの勇気ある姿勢に賛辞を送ると共に、批判された事が腹立たしくて抗議した報道各社の態度にもまた再批判を加える気概と、その公立豊岡病院但馬救命救急センターの姿勢を援護してくださった市井の皆さんにも、同様の苦々しい思いを経験してきた者の端くれとして感謝したいと思います。