寒い夜中のトイレ… | 裕ちゃんが、言うよね~!

寒い夜中のトイレ…


寒い夜中のトイレは、

要注意!




今季最強の寒波がやってきた。

1月中旬から3月半ばまで

日本列島は酷寒の時期だ!


さて、

あなたの地域の最低気温は?

最新気象データ リンク先…

https://www.data.jma.go.jp/stats/data/mdrr/index.html


  

★「最新気象データ 気象庁」でも

 検索できます…



屋外では大雪や路面凍結等の

トラブルで大騒ぎだが、

屋内での病気発症や事故にも

気を付けたい。


寒冷ストレスが蓄積している2月は、

ちょっとしたアクシデントが

大ごととなる。

とくに睡眠途中に便意を催す事の多い

中高年にとって

寒い夜中のトイレは要注意だ。


特に夜間11時から6時までは、

最低気温となりやすい時間帯だ!


脳神経外科の院長に聞いた。





「夜中のトイレは

床下暖房が無い家庭では足元の悪い中、

寝ぼけ眼で歩くわけで

当然転倒の心配がありますが、

冬の夜 トイレで注意したいのは、

脳内出血、脳梗塞、くも膜下出血、

心筋梗塞といった血管の病気です。


布団の中は電気毛布等無くて

おおよそ30度、冬の室温は10度程度、

トイレはそれ以下のケースが多い。

100円ショップで

アナログ気温計をいくつか購入しよう。

デジタルでは

電池切れの時に役立たずとなる…


布団から出てトイレに向かう間の

急激な温度変化は

血圧の大きな変化を招く。


結果、

脳や心臓の血管を詰まらせたり、

脳の血管が破れて

出血する場合があるのです!」





血圧が高い高齢者は

尿意を感じたからといって

すぐに起き上がってはいけない。


布団の中で

「今、トイレに行って大丈夫か」と

自分の体に問いかけしたり、

少し体を動かした後に

ゆっくり立ち上がると良い、と

院長は言う。


「血圧の高い人は、

冬と夏の血圧差が10㎜Hgある人も

多く、なかには20〜30㎜Hgも違う

場合もあります。


ところが、

自分は血圧コントロールができていると

勝手に思い込んでいる人は

少なくありません。


私は自身の体調を

医師や家庭用血圧計等の

検査数値等、他人任せ、機械任せにして

安心するのは間違いだと思います。


医師や検査機器が正常を示していても、

『何だかいつもと違う』と感じる事は

あるものです。

自分の体調は自分にしか解らない。


リスクの高い冬の夜中は

動き出す前に

『今 動いて大丈夫か』等と

体調について自問自答する事が

大切だと思います」



そもそも寝ている人が起き上がって

体を動かすには、

脳は大量の血液を必要とする。

加齢等で動脈硬化が進んで

血液が流れにくい人は、

急に立ち上がると貧血気味となり

血液の供給が間に合わず、

立ちくらみや転倒を起こす。

飲酒ではなく水分補給が出来てないと

血流が悪くなり、ドロドロとなる…




■排尿失神にも要注意

夜中にトイレに行く場合は、

ガウン等を羽織り、

防寒スリッパを履く等して

暖かい格好をする事だ。

トイレ内専用スリッパは、

防寒の必要性は無いが、

つま先が開いたサンダルや下駄は

冷えるので避けたい…




「トイレでは

強くいきんではいけません。

軽くいきむだけで

最大血圧は60〜70㎜Hg上昇すると

いわれています。


ところが活動量が減り

腸の動きが衰える中高年の多くは

便秘がちで、なんとか排便しようと

さらに強くいきもうとする。


そうなれば

血管にさらなる負担がかかり、

最大血圧はさらに上昇し、

脳卒中や心筋梗塞を

発症しやすくなります」


実際、便秘の人はそうでない人に比べて

これらの病気を発症しやすい事が

解っている。

突然死全体のうち5%は、

高齢者のトイレでの脳卒中や心筋梗塞が

占めるといわれ、

心疾患による突然死の約8%が

トイレでの排便中に起きている。


大事な事は

日頃から便秘にならない様、

白菜等の食物繊維の多い

野菜や野菜ジュース、

納豆やヨーグルトといった発酵食品を

意識して取り、

お通じを良くするよう努める事だ。



 トイレでは排尿失神にも注意したい。

「おしっこをぎりぎりまで

我慢していると血圧は上昇します。

その状態で排尿すると

血圧が一気に下がり、

脳への血流が乏しくなって

意識を失ってしまうのです。




立位で排尿する男性に多く、

中高年の過労で

自律神経が弱っている人、

お酒の利尿作用で頻繁に排尿に行く人、

高血圧の人等は注意が必要です」



排尿失神自体は

脳血管疾患や心血管疾患とは異なり、

時間が経てば回復する。

…が、怖いのは夜中のトイレで

意識を失い、排尿失神による転倒で

頭等を強く打ち、

脳振とう、脳挫傷、急性硬膜外血腫等が

起きた場合だ。



「排尿失神が起きた時のダメージを

小さくするため、

男性も洋式トイレなら座って

排尿する様、心がけましょう」


和式トイレを洋式トイレに変える
簡易カバーも、介護用品専門店等で
売られている。
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トイレに手すりも有ると良い!