SMSの罠「警告・報酬・緊急」
スマホに直接届く
ショートメッセージは、
気持ち揺さぶる
「警告・報酬・緊急」に
要注意!
◆スマホに届く
危険なショートメッセージ
悪意ある人達は、
さまざまな悪の手口を使って
あなたに接触しようとします。
目的はもちろん、個人情報と金銭です。
2014年後半あたりから
金銭目的の闇バイト犯罪も、
多く逮捕されてますね…
実在する企業・団体を装って、
Webサービスのアカウントや銀行口座、
クレジットカード等の情報を盗む
フィッシング詐欺は有名ですが、
なかでもスマホに直接届く
ショートメッセージ(SMS)を通じて
住所やメールアドレス、パスワード、
電話番号を含む個人情報等を盗む手口を
「スミッシング」(Smishing)と
呼びます。
スミッシングとは、
SMS(ショートメッセージサービス)を
利用したフィッシング詐欺の一種です。
SMS Phishing
(SMSとフィッシング)の混成語で、
英語ではSmishingと表記されます。
ショートメッセージは
電話番号でやり取りできる
システムですから、身近な人、
もしくはすでに電話番号を登録した
覚えのあるWebサービス等から
届くものと思い込みがちです。
しかし電話番号は桁数さえ合っていれば
いつかは正解に
たどり着いてしまうものです。
あなた目的で無くても
ヒットした誰かにたどり着きます。
これが、不特定多数宛てです。
「000-000-0110」等、
最後が110番は
警察署の電話番号と推測して、
悪意ある人達は
ショートメッセージには送りません…
このため、実際は見知らぬ詐欺師から
届く事もあり得るのです。
家庭のセキュリティを守る
企業・マカフィーの調査によれば、
そもそもGoogleの公式アプリストア
「Google Play」に潜む
不正アプリの6.2%が通信カテゴリーで
主にショートメッセージを扱うアプリを
装ったものである事が判っています。
そして
正規のショートメッセージサービスを
使っていても、上記の通り詐欺師から
不正なショートメッセージが届きます。
今回はスミッシングの代表的な例を
いくつかご紹介します。
あなたに危険が迫っているサインを
知っておきましょう。
◆危険のサインは「警告・報酬・緊急」
まず前提として、
「知らない電話番号から突然届く
ショートメッセージ全般」に
注意が必要です。
前述した通り、
ショートメッセージは身近な人や
登録済みのWebサービスから届く事が
多いため、それ以外からのものは
基本的に疑いましょう。
上記を踏まえたうえで、
ご注意いただきたい事が3点あります。
まずは、
「アカウントが制限/停止されるので
下記URLから個人情報を入力せよ」と
いう警告文じみたショートメッセージは
危険なサインです。
『あなたの電話番号が
もうすぐ停止します』等も、
危険なサインです。
市区町村エリアで届いたりします…
銀行口座やクレジットカード等、
もし停止してしまうと
日常生活に支障が出るサービスの
運営会社を装う事が特徴です。
金融機関やクレジットカード会社は、
ショートメッセージは使いませんが
慌ててしまうと冷静さを欠くのです。
次に、
「おめでとうございます!
あなたは●●●プレゼント
キャンペーンに当選しました。
つきましては賞品の郵送料金について
ご連絡があります」といった、
不意に報酬の提供を告げる
ショートメッセージ。
これはいわゆる懸賞詐欺を
ショートメッセージで展開している
パターンです。
賞品送付先・輸送料金の支払いと
いった名目で、
あなたの個人情報や金銭を
奪おうとします。
嬉しい気持ちから冷静さを欠くのです。
最後に、
「お荷物をお持ちしましたが
不在でした。
再配達の連絡は下記URLから」という
宅配便等を装った
緊急連絡系のショートメッセージも
危険です。
偽Webサイトで
個人情報を盗まれるだけでなく、
Androidスマホの場合は
不正なアプリのインストールを
要求される事もあります。
通常、宅配業者は
ショートメッセージで再配達の連絡を
する事はありませんので
騙されないように。
宅配業者でも、
サイトのトップページで
注意喚起してます…
上記の様な特徴を持つ
ショートメッセージが届いたら、
高確率でスミッシングです。
一回 深呼吸して冷静さを取り戻し、
詐欺師から届いたと判断して
「返信しないで」削除しましょう。
返信したら、
あなたの今後の人生 負けです…
なお、数年前までは
海外で使われた文章を直訳しただけの
稚拙な内容が送られてくる事も
多かったのですが、
最近はAI技術の進展によって
自然な文章が生成できるように
なったため、詐欺かどうかを
文章で見分ける事は
難しくなっています。
また、
現在はオレオレ詐欺や振り込め詐欺は、
ゼロでは無いですが減少傾向です。
ですからスミッシング対策は、
届いたユーザーの心情をあおる
「警告・報酬・緊急」をにじませる
危険なサインを見逃さない事が
重要です。
常に冷静さを忘れず、
安全な
ショートメッセージ利用を
心がけましょう。