道交法改正で、あおり運転等が厳罰化! | 裕ちゃんが、言うよね~!

道交法改正で、あおり運転等が厳罰化!


2020年6月、
改正道交法成立!
あおり運転(妨害運転)や
高齢ドライバー対策
施行へ…




改正道交法が2020年6月2日、
衆院本会議で可決、成立した。

今回の改正では、
あおり運転の厳罰化(妨害運転罪)や、
一定の違反歴がある75歳以上への
実車試験導入等が盛り込まれている。

2019年12月に施行された
「ながら運転厳罰化」も
記憶に新しいが、
2020年6月の改正では
どの様な変更があるのか、
その概要をまとめた。


1.あおり運転厳罰化

取り締まりの対象として法規定

これまで法律上明確な定義が無かった
あおり運転を
「妨害運転」と規定・創設。
通行を妨害する目的で
危ない運転を行い、
交通の危険を生じさせると、
取り締まりの対象となる。
もちろん
自転車、モペット等の軽車両も含む。
歩行者や自動車、バイクを
自転車等であおっても、
自転車横並びの並走も、
取り締まり対象だ!

旧制度の電動キックボードや、
特定小型原付扱いの
電動キックボードも、厳罰化だろう…


◆取り締まりの対象となる主な妨害行為

・前方から故意の急ブレーキ
・後方から
 故意に車間距離を著しく詰める
・故意の幅寄せや蛇行運転
・執拗にクラクションを鳴らす
・後方から執拗なパッシング
 (前照灯点滅)

…等が挙げられる。
★以前からも、
 必要以上のクラクション使用や、
 蛇行運転に関しては、
 独立した違反がありました。
 自転車にも適応されてますね。

 2023年6月までは
 電動キックボードには
 クラクションは付いてないが、
 あおり運転目的であと付けしたら、
 適応されかねない。 

◆最高で5年以下の懲役

あおり運転(妨害運転)を
行ったと判断されると、
たとえ事故を起こしていなくても
取り締まりの対象となる。

罰則は
「3年以下の懲役、
または50万円以下の罰金」。
★道交法違反の反則金ではなく、
 罰金刑となる重罪だ。
 前科が付く可能性もあり得ます。

また、著しい危険を生じさせた場合は
「最高で5年以下の懲役、
または100万円以下の罰金」等と
している。
これは、
飲酒運転と同等の厳罰化となる。


◆免許取り消しの場合も?

あおり運転(妨害運転)を行うと、
被害者の生死に関わらず
行政処分による
免許取り消し決定となり、
一定の期間(欠格期間)免許を
再取得できなくなる。

原付バイク免許証が必要な
旧制度電動キックボードでも、
免停、免許証取り消しもあり得る。

再取得が可能になるまでの欠格期間は、
酒気帯びや飲酒運転と同様に
2年〜3年となる見込み。
2020年7月施行により、
さらに厳罰化し
欠格期間延長もあり得ます。
★つまり欠格期間中は、
 免許取り消しだからと、
 教習所に通っておく事も
 できないのだ!
 欠格期間終了直後に
 試験受けに行くための、
 事前に教習所通いができない訳だ。

もちろん
普通自動車免許の取り消しだけで、
小型特殊や二輪車、
原付バイク、
旧制度電動キックボード等、
すべて同時失効する。
新聞配達や飲食業デリバリー等、
飛び火する影響と、
解雇等の民事罰の可能性もあり得ます。

あおり運転(妨害運転)について、
道交法改正… 警察庁
2.高齢ドライバー対策

対象者に技能検査を義務付け。
事故歴や特定の違反歴がある
75歳以上のドライバーに対して、
免許の更新時に技能検査を義務付ける。

実際に車を運転する形式で
検査は行われ、
基準に達しない場合は
免許更新ができない。
(複数回受検可能)

合格者はさらに認知機能検査を受ける。
「認知症の恐れ無し」と判定されると
高齢者講習に進み、
「恐れ有り」の人は
医師の診断を仰ぐ事になる。
★診断書提出が必要という事だ。
 『恐れ有り』の場合、
 完治するまで、ドクターストップだ!


◆サポカー限定免許を創設へ

現在は、
オートマチック車に限り運転できる
「AT限定免許」があるが、
これに類似した、
自動ブレーキ等の先進安全機能を備えた
「安全運転サポート車(サポカー)」に
限って運転できる
限定免許が創設される。
★サポカー以外の車両を
 運転する場合は、
 限定解除の試験を受ける必要がある。
 サポカー限定免許であり、
 オートマチック限定免許でも
 ある場合、
 マニュアル車も運転したい場合には、
 両方の限定解除が必要だ。

本人の申請で取得でき、
免許の自主返納を考える高齢者の他、
運転に不安が有る人の
新たな選択肢となる。

サポカー対象車種は
今後の技術実用化を踏まえて
決められる。

◆いつ変わる?

あおり運転(妨害運転)に関する
法改正は、
2020年6月30日から施行されました。

カー用品専門店サイトを見ても、
ドライブレコーダーの販促に
あおり運転厳罰化をアピールしたのは、
オートバックスだけだった!
イエローハット、オートウェーブ等は、
アピール無く、ただ商品紹介だけだ…


高齢運転者対策(一定の違反歴がある
75歳以上への実車試験導入)は
2022年6月までに施行される見通し。

事故を防ぐためにできる事

1.サポカー補助金

サポカー(安全運転サポート車)とは、
衝突被害軽減ブレーキや
ペダル踏み間違い急発進抑制装置等に
代表される先進安全技術を
搭載した車を指す。

「サポカー補助金」は、
サポカーを購入する際や、
元々所有している自動車に
装備を後付けする際にかかる費用の
補助制度である。
★近年では、
 元々付いてない車両に対して
 カー用品専門店等で、
 ベダル踏み間違い装置を後付けする
 作業も増えているが、
 その補助金が出る。

対象は65歳以上の方で、
最大10万円の補助金を
受ける事ができる。

2.免許の自主返納

運転免許の自主返納を
検討する方が増えているが、
路線バスが1時間に1本以下とか、
停留所まで遠い、
通勤通学時間帯以外は
路線バスが無い等、
自家用車が無いと不便な地域も多い。

その様な地域でも安心して
免許を返納できる様、
自治体や公共交通事業者は
様々な特典を用意している。

たとえばバスやタクシーの利用券が
交付されたり、温泉等の施設利用料が
割引になる等がある。
★要するに、
 身体障害者割り引きの様な物だ。



3.ドライブレコーダーの設置

あおり運転の被害に遭う等した時、
ドライブレコーダーで記録できていると
その後の対策をとりやすい。

カメラ分離型の中には、
カメラ一体型の本体に追加して、
リア撮影カメラの分離型もある。
前後撮影型は、これが一般的である。

機器を購入する他、
最近では
記録用のスマートフォンアプリも
増えてきている。
★スマートフォン等を
 ドライブレコーダー代わりにする
 場合、
 端末に合ったホルダーも必要です。

 ただし、アプリはお試し程度とし、
 必要性を感じたら
 専用機器の購入が望ましい。

 前後撮影以外に幅寄せ等、
 側面撮影も強い
 全周囲・全天球撮影専用機器が
 販売されてきた。