昭和〜平成〜令和の鉄道… | 裕ちゃんが、言うよね~!

昭和〜平成〜令和の鉄道…


言われてみればそうかも?
平成生まれ以降では、
全て知らないかも?

平成の鉄道あるある…



昭和が終わり、令和が始まるまでの
平成時代、31年間に
電車はどの様に進化を遂げてきたのか、
現在のトレンドを含めて解説!

4月19日は、
『地図の日』でもあります…

◆乗車券の進化


今では当たり前になったICカード、
Suicaは
平成13年(2001年)に
発売開始されました。
その後、ICOCA、PiTaPa、TOICA、
PASMO、kitaca、SUGOCA等々
旧国鉄から民営化して
地方別に分割された
各鉄道会社が続々と参入し、
平成25年(2013年)には主要10種
(Kitaca・Suica・TOICA・ICOCA
・SUGOCA・PASMO・manaca
・PiTaPa・はやかけん・nimoca)の
交通系ICカードが
全国相互利用サービスを開始。

現在に至るまでに様々な地域で
ICカードが登場し
割引やポイント制度等、
該当地域での利用に特化した
独自進化を遂げています。

こうした乗車券の進化も
平成の鉄道あるあると言えるでしょう。

ICカードのルーツを紐解くと、
昭和の終わりに発売された
オレンジカードを皮切りに、
方式や名称が異なる
「プリペイドカード」
「乗車カード」「磁気カード」等の
乗車券に使えるカードが各鉄道会社から
相次いで発売されていました。

こうした乗車カードの乱立は
平成序盤の特徴で、平成中盤~終盤で、
ICカードへの転換に伴い
販売終了しているケースが多い様です。

今ではなかなか手に入らない
乗車カードですが、
当時はテレフォンカードの様に
デザインバリエーションも多く
愛好家が収集するカードとしても
人気がありました。

★プリペイドカードとは、
 定額制カードで
 現在の様に
 チャージ課金できませんでした。
 またプリペイドカードを
 直接改札には使えず、
 切符を購入するためのカードでした。
 不足金額は、現金で追加します。



◆交通系ICカード空白地域の状況

相互利用可能な交通系ICカードが
導入されていない都道府県の数は、
平成30年(2018年)3月時点で6県
(青森、秋田、徳島、
 高知、愛媛、沖縄)となりました。

沖縄県では2020年に
沖縄都市モノレールでSuicaが、
青森県と秋田県では2021年に
新幹線乗車サービスの導入、
2022年に
「地域連携ICカード」を通じた
一部地域でSuicaサービスの利用が
可能となっている。

また、愛媛県ではICい〜カード、
高知県では「ですか」を導入している。
(いずれも交通系ICカード
全国相互利用サービスでは
利用できない)

ただし、愛媛県では2023年に
本四バス開発の一部高速バスで
ICOCAが利用可能となった。

また、電子マネー機能については
チェーン店を中心に
それ以前より利用可能な場合もあった。

『令和2年までに全ての都道府県で
相互利用可能にする』という指標が、
国土交通省「交通政策基本計画」に
記載されており、
今後ますます相互利用が進むと
予測されます。
特定地域のみで使えるご当地ICカードも
平成の鉄道あるあるとなる時が
来るかもしれません。

◆バスのキャッシュレス対応状況

鉄道でICカードへの転換が進む中、
路線バスのICカード対応は
さほど進んでいません。
2019年8月時点で
明確に対応しているのが
分かるのは、399社中、197社。
約5割(ナビタイム独自調べ)に
とどまる結果となりました。

ここ最近のトレンドとしては、
交通系ICカードだけではなく、
QRコード決済に対応するバス会社が
出てきた事です。



★『QRコード』の呼称は、
 株式会社デンソーウェーブの
 登録商標です。

 『2次元バーコード』なら、
 問題ありません。


ICカードよりも
導入が安価な決済手段が進む事で、
令和の時代には
路線バスのキャッシュレス化も
進むかもしれません。
★路線バスのキャッシュレス化に、
 おサイフケータイ等は
 すでに広まってます。

◆時刻表は紙からデジタルへ


大正14年発行された「汽車時刻表」が、
一般向けに発売された
一番初めの冊子型の時刻表だと
言われています。

いまや時刻は、パソコンや乗換アプリで
手軽に調べられる時代になりました。
時刻表冊子は
ファンに支えられているものの、
ここ10年でみても印刷部数は半減
(一般社団法人日本雑誌協会
「印刷部数公表」ナビタイム調べ)
しています。

時刻表は、辞典サイズや、
ハンディタイプ等があります。
書店で購入できます。

平成11年(1999年)に
ドコモのimodeサービスが
開始して以来、
携帯電話(3Gガラケー)向け
乗換・時刻検索サービスは
急速に浸透してきました。
★各社3G回線ガラケーは、
 2026年までに廃止となります。

時を同じくしてナビタイムジャパンも
平成10年にトータルナビを開発、
平成12年に携帯電話(ガラケー)向け
サービスに参入しています。

この様な紙からデジタルへの大転換が
起こったのも平成の特徴です。

2020年の新型コロナウイルスにより
不要不急な外出を制限されてる現在、
昭和の一部の鉄道マニアがやっていた、
時刻表を見ながら上手く乗り継いで
最短日数で日本一周等を
やってみませんか?

日本一周まではいかなくても、
自宅から実家、田舎までを
時刻表で乗り継いでみませんか?
かなりの根気が必要です…
終電時間帯は
実際は旅館等が取れませんが、
そこは時刻表…
始発から終電に達したら
1日終わりにするとか、
夜6時までに到着すれば宿泊、
到着できなければ
野宿のペナルティも良いですね…

◆新幹線の開業&延伸ラッシュ


昭和62年(1987年)の閣議で、
全国新幹線鉄道整備法を推進する事を
確認すると、平成になってからの
新幹線の開業や延伸が相次ぎました。
また既存の在来線を活用し、
踏切を走り抜ける様になった
「ミニ新幹線」という方式が
開発されたのも この時。
平成はまさに新幹線の時代と言っても
過言ではないでしょう。

★基本的に新幹線車両は、
 東海道新幹線、東北新幹線とも
 世界共通ゲージ(線路幅)ですが、
 在来線はナローゲージで
 世界共通ゲージより狭いです。
 日本を走るJR線や私鉄、
 貨物列車も全てナローゲージです。
 このため、
 秋田新幹線等の
 「ミニ新幹線」が通る東北の線路は、
 レールが3本存在します。

◆延伸・開業年表

延伸・開業年・内容
平成3年 東北新幹線(東京-上野間)延伸
平成4年 山形新幹線(東京-山形間)開業
平成9年 北陸新幹線(高崎-長野間)開業
    秋田新幹線(東京-秋田間)
    開業
平成11年山形新幹線(山形-新庄間)
    延伸
平成14年東北新幹線(盛岡-八戸間) 
    延伸
平成15年東海道 ・山陽 新幹線
   (品川駅)開業
平成16年九州新幹線
   (新八代-鹿児島中央 間 )開業
平成22年東北新幹線
   (八戸-新青森間)延伸
平成23年九州新幹線
   (博多-新八代 間 ) 延伸
平成27年北陸新幹線(長野-金沢間)
    延伸
平成28年北海道新幹線
    (新青森-新函館北斗間)開業

令和4年には、
北陸新幹線延伸と長崎新幹線開業が
予定されています。



◆車内販売の終了


最近、新幹線で車内販売が終了する事が
話題になりました。
コンビニや駅売店等で乗車前に
手軽に購入できる事から、
新幹線だけではなく特急でも営業終了が
相次いでいる様です。
ホーム内の売店や立ち食いそば店も、
廃業&解体や、自動販売機コーナーに
変わっています。

リニアモーターカーが進化すれば、
車内で食事する時間があれば、
目的地に着いてしまうかも
しれませんね。

昭和の『ゼロ系』と呼ばれた
初代東海道・山陽新幹線の時代には、
のぞみが無く、
新幹線に軽食が提供された
食堂車が1両連結されてました。
それほど時間に余裕があったのです。
現在のN700系新幹線には、
食堂車は廃止されてます。

初代東海道・山陽新幹線、『ゼロ系』…
だんごっ鼻が、可愛かった♪
N700系より短いノーズですね…
先頭車両のカバー内に、
緊急時連結機が備わってます。

東海道新幹線の色違い、『200系』…
豪雪に強い、初代東北新幹線でした。

今では駅弁の立売やポリ茶が
あまり見られなくなった様に、
近いうちにホットコーヒーや
硬いアイス、
駅弁を車内で購入できた事が、
平成の鉄道アルアルに
なるかもしれません。

今や種類も豊富で
振動にもこぼれにくく
ペットボトルお茶に奪われた、
緑茶しか無かった「ポリ茶」。
中にはティーバッグが入ってます。
ポリ容器に入っているため、
そう呼ばれてました…
フタがコップを兼ねており、
フタに注いで飲んでました。
ペットボトルよりは、
旅情あふれますね…


◆日本初のリニアモーターカーの登場


日本で初めて実用線として
リニアモーターカーを採用したのは、
大阪市営地下鉄鶴見緑地線
(現・大阪メトロ長堀鶴見緑地線)。
平成2年に開催された
「国際花と緑の博覧会」への
アクセスとして新設された路線です。

その後、都営地下鉄大江戸線、
神戸市営地下鉄海岸線、
福岡市地下鉄七隈線、
大阪市高速電気軌道今里筋線、
横浜市営地下鉄グリーンライン、
仙台市地下鉄東西線等で
鉄輪式リニアモーターカーが
普及しました。

磁気で車体を浮上させて推進する
磁気浮上式リニアモーターカーを
日本で初めて実用線として
採用したのは、
愛知高速交通東部丘陵線
(愛称リニモ)。
平成17年に開催された愛知万博
(愛・地球博)へのアクセスとして
新設された路線です。

令和9年頃の実用化に向けて
工事が進んでいるリニア中央新幹線も
磁気浮上式です。
世界で初めて超電導技術を採用し、
10センチ浮上して走行するそうです。

2015年4月の実験では
鉄道の世界最高速度である
時速603kmを記録しました。
東京〜京都・大阪間を、
1時間で走れる速度です!
2021年N700系のぞみにおいても、
3時間は必要ですよね…

★超電導リニアは
 いつでも浮いてるわけではない?

およそ時速150km以上になると
ゴムタイヤを格納し、
浮上走行する仕組みになっているため、
停車時は残念ながら浮いていません。
時速150kmは、
ふつうの新幹線が停車のため
減速し始めたくらいの速度のため、
浮いているのを肉眼で見るのは
難しそうです。

その一方リニモは
「超電導」ではなく「HSST」を
採用しているので、
停車時も、ずっと浮いています。