なぜチェーン規制が変わったの? | 裕ちゃんが、言うよね~!

なぜチェーン規制が変わったの?


チェーン規制の
ココが知りたい!
なぜ法改正されたの?
スタッドレスタイヤって、
万能じゃないの?




2018年の記録的大雪で、
車が長時間立往生する事態が
相次ぎました。
特に北陸地方の国道8号線…
1200台とも1500台とも言われる、
日本全国1日レベルの
車両台数の立ち往生が、
1か所で
24時間とも48時間とも続きました。
★富山県では、立ち往生により
 車内に閉じ込められた事で
 死者も出ました!

その原因の一つが、
車のタイヤチェーン未装着。
スタッドレスタイヤ装着車なのに
立ち往生してました!
スタッドレスタイヤは、
万能ではないと証明されました。
豪雪地帯、寒冷地に行くなら、
夏タイヤにタイヤチェーンの方が、
スタッドレスタイヤも入れない
チェーン規制もクリアして、
かえって万能なんです!

立ち往生が続くと物流に影響が生じ、
ドライバーの命にも危険が迫ります。
ドライバーが暖房取るため
長くアイドリングが続けば、
ガス欠やバッテリーあがりにも
なります…

これまでは自治体が各自で
交通規制や除雪作業を
行っていましたが、
連携しスムーズに対応できる様、
国が方針を定めました。

また、通行止めの区間も自治体により
チェーンを装着する事で
通行できる様にし、
渋滞を安全に緩和させる狙いも
あります。
通行止めでも、
スタッドレスタイヤは通行止めとし、
チェーン装着車のみ通行可
(=チェーン規制)とするか、
チェーン装着車でも完全通行止めかは、
自治体の規制に寄ります。
キャンピングカーやトレーラー等は、
完全通行止めが濃厚です。



◆どうしてスタッドレスタイヤじゃ
 ダメなの?

2018年の大雪までは、
スタッドレスタイヤも
チェーン規制の範囲内でしたが、
スタッドレスタイヤを装着していても、
大雪時には立ち往生する事があります。
2017年以前までは、
スベリ止め規制は有りませんでした…

2018年の立ち往生も、
スタッドレスタイヤの
過信も多かったのです。
そこで道交法改正により、
スタッドレスタイヤでも
タイヤチェーン装着をと
チェーン規制が改正されたのです。

スタッドレスタイヤは
スベリ止め扱いとし、
チェーン規制からは除外されました。
そして細分化して
『スベリ止め規制』を新設しました…

大雪時や凍結路ではスパイクの様に
路面に食い込むチェーンが
力を発揮します。
なお、現在ではスパイクタイヤは
競技用部品の立ち位置となり違反で、
スタッドレスタイヤの立ち位置は、
スベリ止め扱いなので、
チェーン規制が出たら
スタッドレスタイヤだけも違反です。

降雪から時間が経つと、
意外と雪は硬い!
ローダウン仕様でなくても、
エアロ割れるよ…


スベリ止め規制とは?
タイヤチェーン装着車はもちろん、
スタッドレスタイヤのみでも合法です。
夏タイヤのみ違反キップです。
オールシーズンタイヤは、
微妙です…
スタッドレスタイヤより、
凍結時は、弱いとか…?

『スベリ止め規制』表示…
タイヤチェーンも、
スタッドレスタイヤも、合法…
夏タイヤのみ道交法違反となります。

チェーン規制とは?
タイヤチェーン装着車のみ合法で、
夏タイヤのみはもちろん、
スタッドレスタイヤのみの装着車でも
違反キップ切られます。

『チェーン規制』表示…
スタッドレスタイヤのみも、
オールシーズンタイヤのみも、
夏タイヤのみも、道交法違反です!

通行止めとは?
夏タイヤ、タイヤチェーン装着車、
オールシーズンタイヤ装着車、
スタッドレスタイヤ装着車、
全て違法で、通行禁止です。


◆スベリ止めチェーンの種類

一般的な金属製チェーンが万能で、
次に非金属チェーン
(ゴム製、プラスチック製等)が
あります。
ゴム製チェーンは、
凍結してない濡れた路面でも静かで、
乗りやすいですが、切れやすいです。

ゴム製チェーン1例…
タイヤ同様、乾いた路面でも静かだが、
傷みやすい。
スチール製チェーンに次いで重いため、
トランクに入れっ放しは燃費悪化に…

プラスチック製チェーン1例…
乾いた路面で傷みやすい。
柔軟性もあまり無いため、
収納ケースに収めるのも大変だ。

タイヤをカバーするタイプも
ありますが、
凍結路や深い雪には弱い様です。

布製カバータイプチェーン1例…
通年トランクに入れっ放しでも
軽いため燃費には影響しそうに無いが、
急坂や深い豪雪には、いちばん弱そう…
凍結路では、期待できません。
あまり積雪凍結の無い地域向きか?
乾いた路面では、いちばん傷みやすい!

金属製チェーン、非金属チェーン、
カバータイプまでが、
何とかチェーン規制で
許可されてる様です。

タイヤ溝に吹き付けるスプレータイプも
ある様ですが、
チェーン規制では道交法違反です。

タイヤチェーンも、
ハシゴ型のラダーチェーン、
亀の甲模様の亀甲チェーンがあります。
大型トラックや路線バス等は、
ラダーチェーンしかありませんが、
普通車用には両方あります。

ラダーチェーン1例…
車重が重い車両には、よく見られる。
安く作れるので、特売品にも…
スチール製が多く、サビやすい!

亀甲チェーン1例…
横すべり防止にも効くマルチタイプ。
少し高額になりがち。
しかし、樹脂製チェーンよりは安い!

亀甲チェーンの方が、
横すべりには強いですのでオススメ!
亀甲チェーン同士でも
多少価格差があるが、
サビにくい素材なのかと思って
良いですね…

◆違反すると、どうなる?

道路法に基づいて6ヶ月以下の懲役
または30万円以下の罰金が
科せられます。
反則金ではなく罰金刑なので、
前科が付く可能性もありますよ。

★道交法改正により、
 懲役期間延長や罰金額増額等々
 厳罰化もあり得ます。



◆対象区間になる基準は?

現時点で対象となっている区間は、
下記が基準になっています。

★急な坂や峠がある
★過去に雪による立ち往生や
 通行止めが起こった
★タイヤチェーンを着脱できる場所や、
 通行止めが解除されるまで
 待機できる場所がある


◆対象区間は今後も増える?

順次拡大予定と公表されています。

◆レンタカーやカーシェアの場合は?

レンタカーの場合、
サービス会社によっては
有料オプションとして
タイヤチェーンが用意されています。

地域や店舗によって在庫数や料金が
異なるので、
手続き前に確認しておきましょう。

カーシェアリングサービスでは、
原則自分で用意する必要があります。
タイヤサイズを調べる必要が
ありますよ。
毎回変わるかもしれないカーシェア…
車ごとに買い直すなんて、大変だ!


まとめ

チェーン規制は、
異例の大雪が降った時、
所定の区間で発動されます。

タイヤチェーンには様々な種類があり、
装着不可や規制に引っかかる製品も
あるので、購入前に良く調べましょう。


いざという時、
確実に装着できる様に秋頃には練習し、
劣化や破損が無いか装着前に
チェックしましょう。
タイヤチェーンの着脱も、
カー用品店等で行う事もありますが、
工賃取られます。
工賃取られて、作業順番待ちなんて…
ならば、自分で練習しましょう…

劣化や破損が見つかれば、
シーズンインに早急に購入できますね。
急な降雪でみんなが慌てて購入に来て、
寒い中待たされなくて済みます。

安い金属製チェーンは早くに完売して、
予定外の高額チェーンしか
適合サイズが無いとか、
他店回ったら適合サイズが
高額チェーンさえ完売してるとか、
冬季カー用品店あるあるネタですね…