折り返し電話で高額請求…? | 裕ちゃんが、言うよね~!

折り返し電話で高額請求…?


もはや恐怖…
折り返し電話で
高額請求ってどういう事?



◆「誰からの電話だったんだろう?」と
 思い、かけ直すと痛い目に!?

スマートフォンに見知らぬ電話番号から
着信があったら、
あなたならどうしますか?

営業電話や詐欺電話等の可能性が
心配で、
すぐに応答するのを
ためらってしまう人も
多いのではないでしょうか。

とは言え
「誰からの電話だったんだろう?」
「もし重要な電話だったらどうしよう?」と、気になりますよね。

しかし例えそう思っても、
安易に折り返してはいけません。
中には、電話をかけ直すだけで
高額料金を請求される特殊詐欺が
あるからです。


◆どこからの電話?
 突然の国際電話は怪しい可能性アリ!

例えば、あなたのスマホに
「+675」から始まる電話番号から
着信があった場合、
見慣れない番号なので
よほどの事がない限り
電話に出たり、かけ直したりする事は
少ないかもしれません。

しかし着信音は
1~2回で切れてしまうため、
後から「何だろう?」と思って
折り返してしまうと、
数分間の沈黙が続き、
やがて、外国の言葉で話しかけられる
なんていうケースがあります。

これは国際電話を使った
「ワン切り詐欺」の一種で、
犯人は30秒で約250円という
高額な通話料金をユーザー(着信者)に
負担させる様に仕向けてきます。

電話をかけ直した時に
長い沈黙が続くのは、
通話料金をできるだけ
引き上げようとしているのです。
国内の電話でも同じ事が言え、
回線が接続されたら料金カウンターが
始まりますね。
会話の無音状態は料金カウンターに
計上しないシステムにはなってません。
国内電話では、
通話履歴から発信源が特定されたり、
通話料金が安いため、
国際電話を使うのです。

迷惑メールにおける、
『サーバー飛ばし』と
類似した手口ですね…
海外のサーバーをリレーさせて、
発信源の特定捜査を撹乱させる方法。
各国のサーバーをリレーして、
地球1周後、
被害者に届く場合もあります。

では、なぜ海外から
この様な電話があるのでしょうか。

日本の詐欺グループが
現地(海外)の電話会社に
電話番号を渡して、
ワン切り詐欺が行われるのですが、
国際電話をかけた場合は
発信国と受信国に
電話料金が支払われる形となるため、
その料金の一部がマージンとして
犯人側へ支払われる
仕組みになっていると言われています。



◆どこからの電話?
 突然の国際電話は怪しい可能性アリ!

ここで紹介した
「+675」という電話番号は、
パプアニューギニアからの着信です。
+○○-03-1234-5678という番号の場合、
+○○(桁数は数桁ある)を
「国識別番号」と言います。
「03」は、東京の市外局番ですね。
国際電話の場合は、
「03」から「0」を省くルールです。
携帯電話等でも、
「090」から最初の「0」を省き、
自分の表示では「+90」となり、
「90」としてダイヤルします。
国内の電話の場合、
国識別番号は省略可。
同じ都道府県内の電話の場合、
市外局番は省略可ですよね…

その他にも「+1」から始まる
アメリカやカナダ、
「+676」から始まる
トンガからの電話が
かかっている事例が報告されています。

★国の合併、分離独立、消滅等により、
 国識別番号の増減もあり得ます。

日本の国識別番号は、
「+81」ですよね…

◆電話がつながらない?
+○○-03-1234-5678の場合、
+81-3-1234-5678でダイヤルします。
Googleマップ内に記載の電話番号を
「タップして」ダイヤルすると、
国識別番号込みでダイヤルするため、
電話がつながらない
トラブルとなります。

◆知らない電話番号から
 着信があったら どうすべき?

普段から海外の友人や知人と
電話で連絡を取り合わない人にとっては
「+数字」という国際電話番号には
馴染みが無いかもしれません。

そのため「自分には関係ない」
「大丈夫だ」と思いがちですが
油断は禁物です。

万が一、
突然その様な電話がかかってきても、
基本的には
そのまま放置しておきましょう。
着信履歴を削除するのも良いです。
未読スルーですね…

「海外のサイトを通じて
ショッピングをした」
「海外に知人がいる」等、
心当たりがある場合は
どの国から発信された電話番号なのかを
インターネット等で
確かめる様にしましょう。

事前に確認せずに電話をかけ直して
接触を図る事だけは
避けるのが良いでしょう。

国内からの着信に関しても同様で、
知らない番号からの電話に
すぐ応答したり、
あるいは、かけ直したりして
詐欺被害に巻き込まれる可能性は
「ゼロ」ではありません。

「重要な連絡かもしれない」と
思う時は、
その電話番号が
安全性の高いものなのか、
電話帳やインターネットで調べてから
かけ直すという意識を持ちましょう。


最後に…

見知らぬ電話番号に
かけ直した事によって
高額な通話料金を取られたら
悔しいですよね。
普段から外国に居住されている方と
連絡のやりとりが無いにも関わらず、
海外の電話番号から着信があったら
疑いの目を持ちましょう。

特に若年層は、「国際電話」に浮かれ
高齢者は、
「話し相手ができて寂しくない」事で
だまされやすいのです。
新型コロナウィルス等で、
さらに高齢者は騙されやすいです!

国内の犯罪者なら、留守番電話等で
音声を録音される事を嫌いますが、
(声紋分析も指紋同様に
物的証拠となるため)
海外のサクラ(かけ子)は、
音声を録音される事も気にしません。
海外のサクラは、
依頼主が国際的犯罪者という事を
知らないためです。

不特定多数に詐欺電話をかける側を
『かけ子』、
かけ子の詐欺番号にかけてきた人と
騙しの電話をする側を『受け子』とも
呼ばれますね。
ニュースでも呼ばれますよ。

かけ子、受け子とも、
犯罪者から「バイト」、
「テレホンアポインター」等として
集められたサクラ達です。