光が流れる軌跡のアート… | 裕ちゃんが、言うよね~!

光が流れる軌跡のアート…


ちょっとカッコ良い、
軌跡のある写真を撮ろう!



スマホで撮る今回は、
軌跡がある、
ちょっとアーティスティックな
写真に挑戦してみましょう。

もちろん一眼レフやデジカメでも、
シャッタースピード設定が有れば
同じ撮影テクニックは使えます。

使い切りカメラや、
安いフィルム付きカメラの様な
シャッタースピード変更できない
機種では
紹介するテクニックが使えません。



◆あえて被写体をブレさせる撮影

写真の1つの要素として、
シャッタースピードというものが
あります。
いわゆるシャッターを開けている時間を
表す指標ですが、
この速度が早ければ早いほど
撮影対象を止めて写す事ができます。

例えば新幹線が走っていたとしても、
シャッタースピードがとても早ければ、
止まって写る事になります。

対して、シャッタースピードが遅いと
どうなるかと言えば、
被写体の動きが
写真に反映されてしまうため、
ブレた画像ができあがります。

そのため、
基本的にシャッタースピードは
遅くならない様に保つものですが、
表現として
あえて遅いシャッタースピードを
採用する時があります。

これは、例えば動いている車の軌跡を
残したい時や、極端な例で言えば花火で
文字を書きたい…
そんなケースに採用されます。
上の画像だと、
ゴムチューブの負荷をかけて
トレーニングする選手だけがブレて、
かなりスピード感が出てますね…
そのままテレポーテーションしそうな
イメージ…

こちらもシャッタースピード設定による
軌跡の撮影例です。
手足の軌跡が、
スピード感を出してます…
手足以外のブレは無いため、
「流し撮り」でないのが判りますね。


さて前置きが長くなりましたが、
そんなシャッタースピードの遅い撮影を
スマホでも実現する事ができます。

方法は2つありまして、
1つは何度も紹介しているアプリ
「LightroomCC」を使う事。
このアプリの「Proモード」を使うと、
例えば富士通arrows NX F-01Kの場合
シャッタースピードを「1/6」から
「1/68705」の間で
設定する事ができます。
とは言え、
シャッタースピードを早くし過ぎると
(カメラの原理的に)ものすごく暗く
撮影されますし、
逆にシャッタースピードを
遅くし過ぎると、
今度は撮影者が手ブレをしたり、
被写体ブレをしたりしてしまいます。

特に撮影者の手ブレは、写真の中身が
全てブレブレになりますので
避けたいところ。

そこでオススメなのが、
1/焦点距離という数値を使う事。
このシャッタースピードは、
ギリギリで手ブレをせずに撮影する際の
境目と言われています。

例えば焦点距離50mmのレンズを
使っているのならば、
1/50のシャッタースピードが
ひとつの基準となる訳ですね。

では富士通arrowsはどうかと言えば、
おおよそ25mm前後の焦点距離に
なっていますので、
1/25程度が目安になります。
そして
これくらいのシャッタースピードを
採用する事ができれば、
動く被写体の軌跡が残る写真が
撮影できます。


例えばこちら。
東京駅前にて、
1/25のシャッタースピードにて
撮影しました。
東京駅や街灯はブレず、
目の前の赤い車だけがブレて
光(ヘッドライト)の軌跡が
できていますよね。

LightroomCCアプリを使えば、
簡単にこの様な写真を
撮る事ができるのです。

続いてもう1つの方法ですが、
こちらはとてもシンプルで、
暗い場所で撮影する事です。

カメラの原理として、
暗い場所を撮影する時は、
シャッタースピードが遅くなります。

これはより多くの光を取り込んで、
暗い場所を明るく撮影するために
そうなっているのですが、
今日は難しい事は考えず、
暗い場所で撮ると
シャッタースピードが
遅くなるくらいの知識で大丈夫です。


例えばこれは、
深夜に街灯の灯りしか無い道路を
撮影したもの。
シャッタースピードは1/10で 
かなり遅く、
奥のタクシーと手前の自転車
どちらもブレて写っていますよね。

この時はカメラを床に置いて安定させて
撮影したので、
1/10でも手ブレが無い写真を
撮る事ができました。
スピード感を出す『流し撮り』は、
カメラを被写体のスピードに合わせて
動かすのが、今回と異なる点です。


この2枚の写真の様に、
背景をブレさせ、
スピード感を出すのが、
流し撮りの違い…
シャッタースピードは標準でもOK。
『写ルンです』等の
使い切りフィルムカメラや、
カメラ付きガラケーでも出来ます…


こうした軌跡写真を撮る時の
ポイントは、
ブレていない
(=動かないもの)部分と、
激しく動いている部分を作る事です。

先の写真では
ブレてない東京駅に対して
動いている自動車、
後の写真ではブレてない道路に対して
動いている自動車と自転車です。

特に光るものの軌跡は
目を引きますので、
新幹線や高速道路等を撮る事が
できると、
よりカッコイイ写真が撮れたりします。
★下記写真参照…

という事で、
実はこういった軌跡のある写真を
スマホで撮る事も可能なんです。
ぜひ試してみて下さいね。

夏の水辺なら、
ホタルも期待できそうです♪
ホタルの繁殖期に、
プロポーズのために発光します。
ストロボ撮影は
ホタルが驚いて発光を止めてしまったり
ホタルが逃げてしまいます…

夜明け前の高速道路の例…
交通量は無視して大丈夫です。