ナンダッ坂、こんなっ坂… | 裕ちゃんが、言うよね~!

ナンダッ坂、こんなっ坂…


登坂車線とは?



高速道路や山道を運転していて、
「登坂車線」を見かけた事が
あると思いますが、
どの様な道路かご存知でしょうか?

今回は、登坂車線について紹介します。
欅坂46や日向坂46じゃないぞ!

◆登坂車線とは?


登坂(とはん/とうはん)車線とは、
登り坂で速度が落ちてしまう車両
(重量の大きな車・トラック、
故障車両をけん引中の車両等)が
走行するための道路になります。
登坂車線が見られる道路は、
視覚的に分からなくても
急な登り坂だと理解しましょう。
知らぬ間に速度が落ちてたりします…
速度が落ちたまま走行すると
渋滞を起こしてしまうため、
渋滞緩和のために設置されています。

急な登り坂の頂点に到達すると、
登坂車線は無くなりますので、
合流地点の事故に注意して下さい。

登坂車線から合流する車両に対して、
特に右側優先ではないですが、
登坂車線からの車両を停止させず
スムーズに譲り合い、
事故の無い走行を心がけて下さい。

登り勾配標識。
1キロ前進すると百メートル登る
標識例…
10パーセント以上の勾配は、
自動車道路では急勾配の部類です。

登坂車線が出ると、登り勾配標識が
見られる事もあります。
一般的に解りやすい%(パーセント)で
示されますが、まれに‰(パーミル)の
表示もあります。
パーセントは「百分率」ですが、
パーミルは「千分率」です。
1パーミルは千分の1なので、
10パーミル=1パーセントと
なります。
パーミルは、
鉄道、ケーブルカーでは
お馴染みの単位。
有名進学校でもない限り、
パーミルは小中学校では習いません…

旧JR小海線の、横川・軽井沢間…
碓氷峠は当時のJR線では
日本一急勾配として有名でした。
電車だけでは登り下り共に無理で、
電気機関車2両を連結して
ようやく走行できたくらい…

その勾配は?
66.7パーミル(6.67パーセント)!
軽井沢駅方向に1キロ前進すると、
66メートル登る訳なんです…

★現在は、横川から軽井沢間の
 小海線急勾配区間は廃止され、
 分割して営業してます。
 群馬県横川駅までは、JR東日本線。
 長野県軽井沢駅から篠ノ井駅までは、
 第三セクター「しなの鉄道」に
 売却されて営業しています。

 群馬県から軽井沢方面へは、
 上越新幹線が現在の最短距離である。
 ほとんどトンネルが多い区間なので、
 旧小海線の碓氷峠区間は
 見えないかも?

機関車を2両連結した
『重連』(『二重連』)…
3両連結すれば『三重連』等となる。
使用する機関車は2両だが、
列車の前後に1両づつ振り分けるのは、
重連と呼ばない。


◆登坂車線での注意点


登坂車線の制限速度は、
最高速度は60キロになります。
高速道路の法定速度(80キロ)を
下回りますね。
しかし、一般道路の場合、
速度制限がある場合は
その速度に従いましょう。 

高速道路に設置されている
追い越し車線とは異なるので、
追い越しは辞めましょう。
最も左側に登坂車線が設置されるため、
道路交通法で、
追い越しは
「右側から」とされています。
遅いと分かってる普通車が、
登坂車線に一時的に入り、
後続の速い車両を追い越させるのは、
あおり運転被害も防ぐ優良マナー。

登坂車線は、
第一通行帯と路側帯の間に来ます。

また、故障や事故等の緊急事態以外は
むやみに登坂車線内で
駐停車してはいけません。

まとめ

登坂車線は
一般車両の走行もできるので、
けん引ロープで
故障車をけん引するとか、
積載量が多く速度が出ない時等、
登坂車線を利用してみましょう。
自分は高齢者ドライバーであり
高速道路では遅くしか走れないからと、
登坂車線にすすんで走行するのも
好ましくありません。
遅くしか走れないならば、
高速道路は使わない様にしましょう…
あおり運転の標的に狙われやすいです!