罰金…１０円ッ？

時代に遅れを取る、
鉄道営業法の罰則規定…


ママタレント２人、ロケの合間の
「線路立ち入り」罰金10円でも
意外に重罪！



テレビ番組のロケの合間に、
ＪＲ山陰線の線路内に立ち入り、
その写真を2018年１月中旬のブログで
アップした事から書類送検され、
番組自体もお蔵入りとなってしまった
ママタレント２人の問題事件…

（ちなみにこのママタレント達、

　二人とも昭和のアイドル歌手だった…

　現在は、

　メインの仕事は歌手では無い。）

ブログに写真を載せてしまった
ママタレントは、その後、写真を削除。
「この度は、私の不謹慎な行動にて
ご迷惑とお騒がせをいたしまして
大変申し訳御座いませんでした。
今後は気を引き締めて行動致します」と
ブログで謝罪。

もう一人のママタレントも同様に
「このたびは、私の軽率な行動で
ご迷惑ご心配をおかけしました事、
深くお詫び申し上げます。
今後は気を付けます」とのお詫びを
発表した。

ロケ費用、スタッフの人件費、
放送すべき番組に穴を開けてしまった
テレビ局側への損害賠償は、
計り知れない…


イメージ写真…

（記事の内容とは、関係ないです。）

…今回の様に悪気が無く、
その場のノリで線路に立ち入ったと
しても、

それが発覚すれば罪に問われる。

鉄道営業法第37条では、
「停車場その他鉄道地内に
みだりに立入りたる者は
十円以下の科料に処す」とある。

科料とは、『罰金』の事である。

罰金がたった１０円なのは、
明治３３年に定められた法律のまま、
改正されていないからだ。
当時の１０円は、かなりの高額だ。

しかも、交通違反の反則金と異なり、
『罰金』扱いとなると、
前科が付く事もある！
１０円でも、前科者扱い…

１万円の反則金でも、

５年近く無事故無違反により
履歴がリセットされる交通違反の方が
まだ前科付かないだけ良いか…？

もちろん反則金納付を滞納したら、

増額された罰金刑扱いとなり

罰金刑は前科もオマケに付いてきます！

違反したのだから、

前科の無い反則金の内に、

納付しましょう。

→ただし、免許更新は

「違反者更新扱い」の

２年（ブルー免許）である。

では、自転車は？

免許制度の無い自転車は

『軽車両扱い』で

道交法で決められており、

人力車等と同じ扱いです。

軽車両で道交法違反すると、

有無を言わず、罰金刑となります！

小学生、幼稚園児でも

自転車で違反すれば、

罰金刑となり、前科が付くかも？

（もちろん保護者責任も問われます…）

保護者が前科付きで良いから、

子供の道交法違反に

前科を付けないで下さいは、

無理な話しです…

刑法でも1000円から1万円以下の
罰金だが、それだけを見て
「たいした事は無い」と思ったら
大間違いだ。

明治時代の１０円を
現在の価値に換算しても、
初期と後期とでは
かなりの差が生じます。
また明治時代の一般人の給料、
大卒社会人の給料、総理大臣の給料等、
何を基準にするかでも違ってきます。

明治時代の１円は、
現在およそ２万円の価値があったと

言われますので、
明治時代の１０円は、

現在において約２０万円の
価値があったと思われます。

罰金２０万円なら、分かりやすい…



踏切区域内や、
廃線による営業廃止、脱線事故等により

認められてない限り、

運休遅延等で車両が来なくても
営業運行中に職員以外が

安易に線路に立ち入り、
万が一事故等が発生すると、

営業妨害罪の一種である、

往来妨害罪が適応され、
２年以下の懲役または20万円以下の
罰金が科せられる。

もし怪我人が出れば傷害罪、
死亡事故になれば傷害致死罪となり
３年以上の懲役刑となる。

走ってなくても、

廃線でなければ業務妨害となる…

電車が来てない駅のホームで

線路内にスマホを落とした場合でも、

鉄道職員を呼ばないで

自分で拾おうとした場合は、

罰金が発生する可能性が出てくる訳だ！

電車が来てないから良いじゃないかとは

言えない、意外な重罪なのである。
仮に酔っぱらいが転落したとしても、

複数で救助にあたり、

うち一人が駅員を呼べば良い。



新幹線なら、もっと重い罪に問われる！

新幹線には
「新幹線鉄道における列車運行の安全を
妨げる行為の処罰に関する特例法」が
定められていて、基本的に職員以外の
人間が線路内に立ち入るだけで、
「５年以下の懲役

または５万円以下の罰金」という

重い刑が待っている…

とにかく駅員を呼ぼう！


刑罰だけでは無い。
悪質と見なされ、

運行に支障が出た場合等は、

鉄道会社から損害賠償金が
請求される事もある。
遅延や運休等により、
本来得られる、乗客の予測収入源が、
他の交通機関に流れてしまうためだ。

その額は乗客数等によっても
変わってくるが、通勤通学ラッシュで
混雑する電車の運行を止めると、
都心部なら

数千万円とも数億円とも言われている！

新幹線なら、安くて一億円以上だ！

安易に鉄道で

自殺なんて

選択しない様に…

遺族に支払われるべき保険金全額、

鉄道会社への損害賠償請求等に

補填されてしまう！

数億円なんて言ったら、

死亡保険金だけでは足らず

遺族全員が賠償責任問われるかも…？

首都圏ほど、各駅・急行・快速等々、
同じレール上を矢継ぎ早に
時間厳守で走る訳だから、
列車１、２本の損害程度では

済まない場合もありますからね…

最悪、その日１日分の
全列車ダイヤを乱してしまう損害の
可能性が出ますから！



「おふざけ」や「うっかり」だけで
済まされる問題では無い。

１時間に１本来るか来ないかという様な

田舎のローカル線でも、

歩道代わりの歩行等々、

本来は意外と重罪なのである！

★今後の鉄道法の改正で、

　罰金料金が変更されるかもしれない。

くれぐれも
ご用心を…