気分を変えて今回は映画作品について書いていきたいと思います。コメントのお返事は後ほど送らせていただきますね。

 

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実はこの記事ですが2009年にUPしたものであり、それに2024年の感想など交えながら再編集したものです。

 

クライマーズハイ

公開日:2008年7月5日

原作:横山秀夫

監督:原田眞人

出演:堤真一

   堺雅人

   尾野真千子

   高島政宏

   山崎務

   遠藤憲一

   堀部圭亮

   滝藤賢一

   田口トモロヲ

   皆川猿時

   でんでん

   西田尚美

   蛍雪次郎

   小澤征悦

 

 

原作者は横山秀夫さん。1985年8月12日に起きた日航機墜落事故を題材にしています。

 

映画館で初めてみたとき、その大事故の重さと悲惨さに改めて圧倒されながらも初めて聞く新聞業界の専門用語などにも戸惑ったことを覚えています。

 

まだ携帯電話がなかったあの時代、現場は過酷な道を登り降りしなくてはいけない群馬県の山岳地帯。通信手段を持たなかった当時の報道の方々のご苦労もすごくリアルに描かれておりました。

当時私はまだ子供でしたが日航機事故のことははっきり覚えてます。すごく大きなニュースだったし、何よりも墜落寸前の大きく揺れる飛行機の中で遺書を書いた乗客が何人もおられたのです。

事故に遭われた方、発見された遺書を受け取った方の気持ちを考えると言葉を失います。

 

あとから原作本を読んだりDVDを見たりして初見ではわからなかったこともいろいろ理解出来ました。

 

世界を駆け巡ったこの事故の報道に地元記者であることにこだわり、その目線からニュースを作りあげていこうとする堤真一さん演ずる主人公。北関東新聞社の新聞記者たち、プライドと昔の栄光に縋る上司。それぞれの思いが交錯する熱い作品でした。

 

クライマーズ・ハイというタイトルからもわかるように主人公と山仲間である親友、それぞれの息子とのエピソードもストーリーに組み込まれており、観ているうちにクライマーズハイという意味の伏線があちこちに貼りめぐらされていたことに気が付きます(クライマーズハイ→登山中に興奮状態が極限にまで達したときに恐怖感が麻痺する事)。

 

また豪華なキャストにも驚きます。当時まだ新人だった尾野真千子さん、そして滝藤賢一さんの名前もありますね。

 

私が滝藤賢一さんという俳優さんを初めて知ったのがこの映画でした。彼は仲代達也さん主宰の無名塾出身。作中でも特にセンシティブな役をこなしてらしてその演技が深く心に残りました。

 

その後、2013年の「半沢直樹」でも堺雅人さんと共演しておられましたがこのドラマでも様々な葛藤と心に重荷を抱えるようなそんな複雑で難しい役だったように記憶しています。他にもコミカルな役 ダークな役と演技の振り幅も広く、どのような人物にもなりきれるすばらしい俳優さんですよね^^

 

昨年はアマプラでも配信されていましたが現在はTSUTAYA DISCASのみで観れるようです。機会があればぜひご覧になってみてください。男臭さが漂う社会派作品です。

映画「クライマーズ・ハイ」本予告動画