「コークの味は国ごとに違うべきか」パンカジ・ゲマワット | グローバル化するコンサルの記録

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急速にグローバル化する世の中で、「個人として何を考え、感じ、どう行動するか」を

読書記録(メモ)を通して追究するブログ。

コークの味は国ごとに違うべきか/パンカジ・ゲマワット
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すっかりアップをサボってしまいました。


さて、トーマス・フリードマンの「フラット化」に事実と統計で反論する本書。

原題は"Reading Global Strategy"。時間を見つけてもう一度読みたいです。



【スナップショット】

・実際の世界は、フラット化しない

 →グローバリゼーション津波論(根拠のない幻想)には論理の飛躍がある

 →セミ・グローバル(世界の地域化)な状態がこの先数十年は続く


・「国際サッカー連盟のほうが国連より加盟国が多い」(コフィ・アナン)

 しかし、サポーターは世界に均一に広がっているわけではない。

 →ボーダレスな世界の錯覚

 →国ごとに残る差異に注目して、戦略立案を

 →文化、制度、地理、経済(CAGEの枠組み)が重要な要素に


・リスクの平準化/最適化について

 リスクの増大によって生じうる恩恵を認識する

 →新興国市場への進出を高リスクの行動としてではなく、

  巨大な戦略的オプションの一部として捉える

 →その上で、リスクへの感応度や選択肢の管理方法を複数検討


・極端な現地化と極端な標準化の間に適応のツールが潜む


・裁定は国ごとの差異を調整または克服するべき制約として捉えず、

 それを活用するものとして捉える