先日、弊社に1本の電話が入りました。

「1か月ほど前に〇〇市〇〇の物件を見せて頂いた者ですが、まだ物件はありますか?」

多少やりとりをさせて頂き、声の感じですぐどのお客さんかわかりました。

息子夫婦とお母さんとで来た方で、確かに1ヶ月ほど前に弊社で開催した〇〇市のオープンルームにお越し頂いた方で、電話の主はお母さんです。

ただ、このお客さんは他業者からの案内でオープンルームに来られた為、直接の弊社のお客さんにはなりません。物件の近くには住んでらっしゃいますので弊社のチラシを見て電話をしてこられたのだと思います。電話の内容は、物件は気に入っているのだけど、価格がもっとまからないかというお話です。

「一度、あなたの買いたいという金額で買付証明書を下さい。」

と伝え、念のために、案内時の業者さんのことも聞きました。

「案内時の業者さんはどうされましたか?」

「いいの!いいの!あの人は相談しただけだから!」

一応、いったん電話を切りました。

いいの、いいのってあんたぁ・・・・・・・・・・・・・・・。

冷静になってよく考えましたが、やはり、いいのいいのではないです。

このお客さんが買うという話になり、弊社が直接、このお客さんを仲介してしまうと

その業者を抜いたことになります。我々の業界でこれは大問題です。

正攻法でいけば、そのお客さんに

「案内時の業者さんを通して下さい」

というべきです。しかもその業者さんはそのお母さんの不動産を最近売っているらしく、深い仲なのでしょう。ただ、こちらに直接電話をしてくるということはその業者と何かトラブルがあったかもしれません。ただ、やはりここは正攻法でいくべきでしょう。

どんな事情があったにせよ、ここで弊社が直接、契約して後で、この業者から文句を

言われたら返す言葉もなく、更に名古屋の不動産業界で弊社の評判が悪くなります。断腸の思いでそのお客さんに電話をし、更にその業者にも電話をしました。

「先日、〇〇市の物件の案内をしていただいたお客さんがこちらに直接、電話をしてこられましたので、一度電話をしてあげてください」と。

物件価格は5,000万円弱ですので、仲介手数料は約156万円です。売主、買主の両方からもらえる両直だと300万円超えます。

あ~両直でやりたかったなぁ~

のどから手がでるほど、このお母さんと直接話をしたかったなぁ~

でも、こういうところで、人の道に外れることをして儲けても、後で必ずしっぺ返しがくるのが世の常。他業者に親切にしてあげたので弊社の評判がよくなりますように!


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