幣社が行っている業務の1つに、競売物件の落札代行があります。これは、読んで字の通りで競売物件の落札者の代わりに裁判所への落札業務、事務手続きの代行です。ただ、一番のメイン業務は居住者の追い出しです。これが結構、大変なんです。実は、親戚のおじさんを1人雇っておりまして、そのおじさんにこれをやってもらっています。結局はお金がないから、競売にかかるのであり、競売でお住まいの物件が他人に落札されても引っ越すお金がないケースが殆どです。一昔前は落札者から「引越し代」なるものがでるケースがありましたが、今はみなさんあまり出さないでしょう。幣社のクライアントさんも「引越し代」は出しません。「お金を使わず、何とかしてこい!」です。
現在1件、幣社のクライアントさんに落札してもらった物件があり、うちの親戚のおじさんが中にお住まいの居住者へ度々お伺いしていますが、なかなかお会いできません。いるのは高校生らしき息子さんのみ。いつも「お母さんはいません。」の1点張り。多分、何も分かっていないと思います。そこにはお母さんとその息子ともう1人お姉ちゃんが住んでいる模様。お姉ちゃんは20才そこそこのOLさんのよう。そこから推察するに、引越し代くらいはひねり出せるか?おじさんからはまめに報告を受けておりますが、もう幣社のクライアントさんも今週中に残代金を納付し、正式に所有権が移転する為、残念ながら時間がありません。次の手続きは強制執行です。裁判所に申立てをし、法的な手続きを踏んで退去を促す方法です。しかし、本当はこれをやりたくないんです。何故かと言いますと時間が掛かるからです。今から申し立てをしてもご退去いただくまで約2ヶ月掛かります。うーーーん。TIME IS MONEYとはよく言ったもので、その間にマンションの管理費.、修繕積立金の支払い義務は発生します。まだ、何も事情がわかっていない高校生のお坊ちゃんには可哀想ですが、こちらはビジネスなのでしょうがないですね。