俺の同期は16人いて、東京は4人でその他は全国にちらばった。俺以外の同期は全員会社の寮に入っていて、先輩達にも可愛がってもらってるようで、楽しくやっているようだった。
そんな同期の中で、俺は背が高くカッコいいと言われていると勘違いしていた。
その日俺はめちゃくちゃ寝坊した。
とりあえず会社に電話して「体調が悪いので遅刻します」と伝えた。
せっかく遅刻したんだし、上司が外出する迄待って、ゆっくり行こうと思った。
喫茶店で遅めのモーニングを食べた後、
各駅停車でゆっくり寝ながら、新宿に向かった。いつもこれなら最高だ。
会社には12時を過ぎた頃に着いた。
会社にはお弁当を持ってきている女性陣しかいなかった。みんなは、俺の席の横にある打ち合わせ室で、いつものように昼食を食べていた。
するとどうも俺の話をしている。
今日は俺が休みと思っているようだ。
「なんかタイプじゃないんだよね~」
「頼りなさそうだよね~」
「売上ないんだよね~」
「わたしは興味ないから、どっちでもないかな」
まじか~ いないと思ってひどすぎる~
見た目と売上を一緒にするなんて
全部聞こえてますよ~その程度にしてあげて~ ものすごく盛り上がっている。俺の悪口で
俺だけ男性女性問わず可愛がられてね~
俺はせめて売上を上げる事を決意した。
帰りにその中の1人に「帰りにパチンコに行くなら、一緒にいこうかな~」と言われた。
俺は『パチンコやめました』と言った。
続く