2006年12月、透析開始から2年2ヶ月経過したが、私のベッドの左横には78歳のおばさまがいつもいらっしゃる。この病院だけで十数年はいるらしい。介護施設から車椅子でベッドまで連れてきてもらったら、そこからは自力でベッドへ移る。針を刺される時も血圧を測るときも黙って受け入れ、除水量はいつも1キロほどと極端に少ない。4時間の透析の間はずっと寝ているか、たまに起きてテレビをみてると思ったらすぐに寝息をたて出す。終わって止血まで済むと介護施設の車椅子に乗って帰るのだが、まったくしんどそうには見えずにニコニコしてる。透析前・透析中・透析後のいずれもほとんどトラブルなく、誰よりも透析がうまくいってる。こういうおばさまこそ、「透析が楽に受けられる十ヶ条」なんてブログでやってくれたら、すごくありがたいんやろなぁと思った。あれから16年、ご存命なら94歳。どないしてはるんやろ。