超秘密主義、そんな鉄道会社で運転士をしている私がブログを開設した理由。それは余りにも自分勝手な〝お客サマ〟が多いからだ。しかし、幾ら理不尽なことが起ころうと直接文句を言うことは許されない。クレームでも入ろうものには、即座に会議室に入れられ事情聴取、まるで仕事で事故を起こしたかのように。こうなることは安易に想像できる。
しかし、鉄道マンの悩みを知ってほしい!!!
少しでもマナー向上に繋がればと思ってブログを開設した。
今日書きたいのは駆け込み乗車について。
目の前に乗りたい電車が扉をあけて手招きして待っている、駅員の「扉が閉まります」のアナウンス、この状況で走ってでも乗りたくなるのは無理もない。
じゃあなにが問題なのか?
アピールだけして駆け込まない駆け込み乗車だ。
私は運転士になる前に一年半車掌をしていた。
発車時刻を過ぎ、階段から一人のお年寄りが現れた。乗せてあげようと思い待っていると、その女性は階段の下にいるツレに手招きをした。(ツレもいるんかい)内心思ったが顔には出さない。すると、その女性は「そんな急がんでも乗れるで〜」と言ったのである。
結局その二人組が生んだ遅れは1分。しかし次の駅は乗り換え駅、きちんと発車前に来てホームで並んでいた〝お客サマ〟まで乗り換えダッシュを余儀なくされた。
こんなこともあった。発車時刻が来て扉を閉め、運転士に発車の合図を送る。その後柱の陰から老夫婦が乗せてくれと言わんばかりに手を挙げながら現れた。既に運転士がブレーキを弛めた音が聞こえている。
私はそのまま車側の安全確認を続けていたのだが、その老夫婦の前を通り過ぎるとき聞こえた言葉にやるせない気持ちになった。
「悪い子ねぇ〜」
発車時刻が来たから発車した。
それだけのことである。電車はタクシーではない。動いている電車に手を挙げたからと言って乗れる訳がない。
しかし、〝お客サマ〟のなかにはアピールだけしておけば待ってもらって当然だと思っている人が多すぎる。それは何故か?長年生きてきて成功体験があるからだろう。
何駅も駆け込み乗車が横行すると当然電車は遅れてくる。そして、そこで生じた遅れは運転士が取り戻すしかないのだが日本の過密ダイヤでは一駅頑張って走っても2〜3秒しか戻せない。
大事な用があるなら発車前にホームに並ぶ
乗れたらラッキーくらいのタイミングなら少しでも遅らせないように小走りする
乗れなかったら潔く諦めドアを叩いたりしない
これだけのことを皆が出来たら、変わってくると思う。