人材派遣サービスを売る営業マンはとても幸せな職種であると思う。
なぜなら、業種・職種の壁を超え、日々無数の企業や職場に出入りし、
自らの企業以外で行われている事業活動を見る事が出来るからだ。

そして、そうしているうちに、自分なりの解答が今沸々と湧き上がって来る。
『なんと俗人化した業務が多い事か』と・・・・・

業務マニュアルや各種のルールで、
定められた業務を日々行っているようでも、
最終的には、管理者やその業務に長けた人間の裁量で判断され、
指導教育され、顧客へのサービスが行われたりする。

例えば、小さな米粒に精巧な文字やイラストを描くような職人技を求められる人や、
感性の領域で左右されるような場面を除いて、

工業製品の最終組み立て工程のように完全に業務が標準化されるべきだと、
信じている自分にとって、それ以外のオフィス業務や販売現場では、
未だに経験値や指導者の感覚的な部分に頼っているウエイトが大きいのではないだろうか。
と感じてしまう。

社員が懸命に働き成果を出し、
その職務のノウハウの蓄積を積み上げる事に、
私は否定している訳ではありません。

だが一方で、
背中を見て仕事を覚える。とか、
先輩の仕事のやり方を盗むなど、
21世紀になり、ネット通販などがこれほどまでに普及した現在に至って、
そのような前時代的な事を言っているのは、
過去の栄光を誇っているに過ぎず、無駄にプライドを保ちたがっているようにしか、
私は思えない。

企業を成長させる為に、
アウトソーシングさせるのは、
最早、不可欠であり、そのような輩が一番厄介なのである。
しかもそれは、アウトソーサーにとっての障害だけでなく、
企業のカイゼンする力も奪ってしまう。

なぜなら、成果が出ないのは、
『努力が足りない』とか
『勉強不足』など・・・・・・
新興宗教の教祖が信者に対する説教と全く同じ事しか言わなくなるからだ。

今さらな話ではあるが、
そう言う企業は、一度でいいから、
ISO9000シリーズの取得に挑戦してみればいい。
そこでは、きっと今までの行いを全否定されるだろう。
そこまでされて気が付かない奴は、
とっととこの世(ビジネスの世界)から消え去ってもらわなければならない。