《ネタばれ注意》
既に100万部突破と言う事で、あの1Q84ですら2巻で210万部らしいので、相当な関心を集めているようですが、読書ギライの私も遅まきながら昨日読んでみました。 夏休みの読書感想文チックで少し懐かしく思いながら・・・・

昨日は、久しぶりの東京出張で、一部上場の部長様から某業界編集部、バリッバリッのM&A担当者さんや若手営業マンまで、多様な方とお話しをして来ましたが、まだまだお読みで無い方もいらっしゃるようなので、今読んでる。とか、今後読んでみたいと考えておられるのであれば、先へ進まない方が良いかもしれません。

それにしても、まぁ・・・長い。タイトルが・・・こんなに長いタイトルの本って珍しいでしょね。
『世界の中心で愛を叫ぶ』がセカチューと言うように『もしドラ』とか言われているようですが、
私自身、この記事のタイトルを・・・・・

もし町の牛乳屋のオヤジが
『もし高校野球部の女子マネージャーがドラッガーの「マネジメント」を読んだら』を読んだら・・・・・とか・・・・

もしそば屋のおかみさんが
『もし高校野球部の女子マネージャーがドラッガーの「マネジメント」を読んだら』を読んだら・・・・・など

要するに・・・
零細企業に関わる人が読んだら、どう感じるか。どう思うか・・・を考えて頂く為にタイトルを書こうと思ったのですが文字が入りませんでした。

何故、そんなヒネクレた事を思ったのかと言うと、
1、そう言う、少数集団や個人事業主の方には、役割分担が出来ない
2、組織の目標を目的、場合によっては顧客を変更するにはリスクが高すぎて出来ない
3、従業員の士気が低すぎて、マネージメントしようとした瞬間に社員が総とっかえになり事業継続が困難になった
など、マネジメントに縁遠い方がどう考えるかを知りたかったのす。
特に上記3は私自身の経験であり、人事異動を命じられた時、”大阪から凄いのが来る”と転勤先で噂が立っただけで、私の転勤前後に辞表を出されたり、既存の社員が身構えてしまって、組織の膠着化がしばらく溶けなくて何も前に進まなくなった経験があるからです。

今の日本社会はマイナスの結果が出る事を恐れるあまり、評価のしにくい・・又は評価されにくい職業を選択する傾向があります。
私のブログを良く読んで頂ければわかるのですが、目標管理制度をキチンと出来ている企業は、営業職でなくても仕事の評価を数値で公平に判断できるので、逃げ場は無いはずなんですが・・・逆にそうでない企業は、”情”で人事を発令したり昇進降格が決まったりもするので、組織のなかであたりさわりの無い「良い人」であれば恙無く職を得られる社会でもあります。特に少数集団でこの業務は○○さんしか出来ない・・・と言う、業務のブラックボックス化している場合などは、クビにする事や配置換えも不可能です・・・・・
まぁそうならない為にも、私の過去記事の中に、ジョブローテーションを導入しなさい・・と、言っているのですが。



《何がネタばれ注意じゃ》と、自己ツッコミを入れておきます・・・・

本の内容は、ごく一般的なマネージメントの初歩を言っているだけなので、ビジネスマン経験が数年あれば誰でも日常的に実践している事ですので、この本から現状打破のきっかけを探そうとしても何も見いだせないと思います。
もしろ、経営に関わる方がこれをお読みになる事で、経営理念、目的それを実行する為の実務について、不完全な部分を思い起こす事が出来たり、改善したくなったりする事があるかも知れませんので、そう言った層にはブックカバーで表紙を隠してお読み下さると良いと思います(笑)

最後に経営に全く関係ないのですが、
夕紀を殺さないで欲しかった、全てをハッピーエンドで終わらせて欲しかった。
銀河英雄伝説や他の戦闘モノのようにバンバン人が死んで行く物語は別として、
こう言う内容のモノで、人が死ぬ事で悲しい気持ちになりたくないんです。私の勝手な我がままなのですが・・・
まぁ、ビジネスマン・社会人としての心が折れて死んで行く(退社して行く)方も数多くいるので、そう言う意味では必要なシーンかも知れませんが・・・それは本人の選択であり病気での死別ではその人と2度と会えなくなるので悲しすぎますよね。。。

それでも300ページ弱で夕紀が死ぬ以外で4回は泣けましたので良かったです。真面目に仕事して来て・・・・・
『俺の今までのやり方で良かったんだ』とか『そうだそうだ』って共感して泣ける方は、多分、今までのお仕事を本当に頑張ってこられた方だと思います。そう言う本です。きっと・・・・・・・・・


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