2020年に観劇予定だった、ミス・サイゴン。
名古屋はタイミングが合わなかったので、浜松で2公演観てきました。


まずは、my初日。



観劇自体は初ですが、事前にロンドン25周年公演の映像をWOWOWで拝見していたので、お話そのものは頭になんとなく入った状態でした。

こちらの劇場に実際入ったのは初めてですが、4階まであるんですね。
音響がとても良く、天井席だと流石に上のほうが見切れましたが、それでも不満なく観ることができました。

先に言っておくと、観劇慣れしていない客と注意しないスタッフのマイナスな相乗効果で色々と思うことはありました。
というか、翌日は心穏やかに観劇できたので、この日の座席周りの治安が悪すぎたようです……。
が、Twitterで吐き捨ててきたのでこちらでは控えておきます。


実際に観劇して思ったのが、
「観劇後のなんとも言えない気持ちを、どうしよう」
ということ。

カテコは、エリザみたいに出演者が出てくるときのBGMがないし、キムがかわいそうで仕方ないし、終演後の気持ちに行き場がない。
とにかく、観るのにエネルギーを使いました。
エネルギー使ったのは、2回の観劇どちらも天井席で、オペラグラスを常に持っていて腕と目が疲れたこともあるかもしれません。笑

自分の中に何が残ったのか、言語化するのが難しいんです。


ただ、音楽・歌唱・俳優・ダンス・演出・美術など……
あらゆるものがハイクオリティ。
だって、キャストだけでも歌うまさんや安心安定の人たちばかりじゃないですか。

サイゴンのナンバーたちは、これまでミュージカルコンサートでたくさん聴いてきました。
ただ、お芝居に乗ると、こんなに違うのか!と驚きますね。


まず、“ミスター・サイゴン”、市村正親さん。
市村さんのエンジニアは、もはや演じていない。
役そのものを生きて、“生き延びて”らっしゃるんですよね。
あらゆる動きや口ぶりが自然すぎて、空気をガラッと変えてしまう。


私はあなたのキムを観に来たんだよ!
ということで2年前から待っていた、昆ちゃんキム。
キムの姿だと、冒頭本当に17歳に見える……。
※もちろん褒め言葉です

昆ちゃんの歌が上手いのは言わずもがななんですが、魂の叫びのような歌い方をしていました。
でも、MAのマルグリットともまた違うんです。
マルグリちゃんは「決して許さない」という憎しみの歌声だけど、キムは、「地獄を見てきたんだ」というような……壊れてしまいそうな歌声。
キム経験者ということもあり、板に付いていました。


小野田龍之介が安心安定すぎる件。
小野田の龍ちゃんは歌声が太くて、声量半端ないです。
そして、胸板も厚い。笑
小野田クリスが屈強なのは見た目だけではなく、キムへの包容力も強かったんです。


そんな昆キムと小野田クリス。
デュエットももちろん強い美声が響いていました。

私、ロンドン版を映像で観たときに
「デュエットの途中もめっちゃキスするやん!」
とか思って、日本版は違うのかなとか思っていましたが、そりゃ日本版でも同じですよね。笑
歌っているのに、歌っている瞬間さえも惜しいほどに何度もキスをして激しく求め合いながら歌われる、熱烈なデュエット。
それでも美声と声量を保っているので本当にすごいや……。


密かに推している松原凜子ちゃん。
松原エレン、母性みたいなものが感じられて、クリスもキムもタムもいっぺんにまとめて包んでくれそう……。
エレンのナンバーも強く響きました。
アタタミュの印象が残っていたせいか、小野田クリスと松原エレンの夫婦はめっちゃ強そうだなとか思いましたよ。笑


ドラゴンダンサーのパフォーマンスもすごいね!
まさに総合芸術な作品。

よくミュージカルコンサートで歌われるようなナンバーは、ほとんど1幕で出てきますね。
アメリカン・ドリームは2幕ですが。


2幕は、トゥイの亡霊も怖いし、回想シーンもエグい……。
ヘリコプターの大音量もすごい。
帝劇と博多座はリアルなヘリのセットなんですよね?
→コメントで博多座も映像だったと情報頂きました(ありがとうございます!)
それでも、映像と組み合わせた演出がものすごくリアルでした。

市村さんのアメリカン・ドリームに色々と救われながらも、結末は悲しい。
とにかくキムに泣かされる作品でした。


カテコ、市村さんがお茶目なので自然とみんなもお茶目になりますよね。
本当にそこが救いです。
そういう意味でも、市村さんから始まった日本版ミス・サイゴンなんだなぁと実感しました。
市村エンジニア、観ることができて良かった!


翌日の浜松千穐楽に続きます。