前日ソワレに続いてのエリザベートでした。
この日の観劇後に、翌日から公演中止のお知らせ。
初めてエリザを生で観劇する友人と行ったので、行けて良かったという気持ちと、観劇できなかった方や関係者の皆様のお気持ちを思うと、やりきれないなぁ……という気持ちで、ぐるぐるしていました。
本日発表になりましたが、明日から無事公演再開とのことです。
エリザに限らず、最近また増えてきましたね。
油断せず、引き続き対策をとりながら立ち向かっていきたいです。
これからの公演も、健康で駆け抜けていってほしい……!
では、気持ちを切り替えてこの日の感想を。
2019年ぶりの愛希(ちゃぴ)シシィでした。
立石ルドルフは初めまして。
子ルドちゃんもお初。
まず、強く残ったのが、
ちゃぴシシィが素晴らしかった
ということ。
3年前、私が観たちゃぴシシィは、初日開けて1週目くらいの回でした。
その序盤の印象が残った状態のまま、コロナ禍に入ってからは、他の作品(『マタ・ハリ』など)でちゃぴを拝見。
そのとき、すごく魅力的な役者さんになってらっしゃるなぁと思ったので、今回のエリザベートで拝見できるのを楽しみにしていました。
そして迎えた今回。
ちゃぴシシィ、凄みが増していました!
歌唱力も、前回公演を容赦なく上書きしていくほどの上手さと安定感。
しかも、ただ上手いんじゃないんです。
お芝居の上で、感情を全部乗せした状態。
命を削っているんじゃなかろうかというほどの迫力。
ちゃぴシシィの「私だけに」、圧倒されて泣けてきた……。
最後の「私に」の伸びが、3年前と全然違うんです!
強くて、折れない。
「私が踊る時」の勝ち誇った表情も、めっちゃ強くて最強でしたね。
フランツとシシィは少しずつ歳をとっていきますが、晩年のシシィの姿が、歳をとっているはずなのに、心の奥底で自由を求めて必死にもがいている。
そんなシシィ像を、愛希れいかさんに見ました。
ちゃぴ、これからも推していきたい。
立石ルド、まず思ったのが、
美しい。
なんて美しいんや……!
だけど、もちろん見た目だけではありません。
物憂げな表情や、ママに向けられた視線は、助けてあげたくなる弱さ。
対トートのシーンやナンバーも、甲斐ルドとは違う印象。
言語化するのは難しいですが……。
ただ、マイヤーリンクのシーンは、ピストルを受け取ってからキスまでの間が、それぞれのルドルフで全然違いました。
立石ルドのほうが、長かったです。
ピストルを持ち、どこか遠くを見つめて、その瞬間、何か覚悟を決めたような表情になる。
そこでやっと、トートに向き合う。
対立石ルドでも、山崎トートは愛おしそうにルドルフの頬を撫でていました。
子ルドのときの眼差しもそうだった……。
この回でも思ったんですが、涼風ゾフィーの声のギャップはすごいですよね!
かわいく囁いたと思ったら、ドスの効いた声で圧倒する。
どこにスイッチがあるのか……!
いつも安心安定な我らのマリンツ。
万里生さん、観る度に悪夢の狂いっぷりが凄まじくなっている気がするのは気のせいですかね。
美声のままで、あの取り乱し方をするので、大変よろしいです。
悪夢といえば、山崎トートがルキーニに刃物落とすときの表情と指先がとんでもなくなっていることに私は気がついてしまいました。
あのシーン、私は芳雄トートが至高だと思っていたんですけどね、そこにめでたく山崎トートも加わってしまいましたよね。
育三郎、恐ろしい子。
だって、ルドルフを愛おしく撫でるかのように、刃物の切っ先を見つめて自分の顔に近づけてんですよ?!
え?刃物とルドルフ、おんなじ扱いなん?!
やばくない???
(やばいのはあんたよ)
いやー、あの目線がやばかった……。
……いかんいかん。
ちなみに、この日も山崎トートの最後のダンスは圧倒的育三郎オンステージでした、ありがとうございました。
曲終わりの拍手の圧と長さが他と違う。
ずっと拍手していたかった〜!!
やばいところばかり書いてしまいましたが、この回を観て私が声を大にして言いたいのは、
愛希れいかのエリザベート、みんな観て!!!
ということでした。
いや、今から観てって言われても!
チケットないし!
って思うかもしれないし、私も手持ちのチケットは今のところこれで終わりなのですが、ちゃぴシシィも観ることができて本当に良かったです!
明日からの公演も、皆さんが健康で続けられますように!
