終わってしまったー!
2019エリザベート。


my楽日は、2階のいっっっちばん後ろの席でした。
それでも、やはり帝劇。
ルキーニのキッチュの時にたまに見切れるくらいで、なんだかんだで見やすかったです。


やっっと見れました、花總まりさんと田代万里生さんの“まりまり”ペア。
MAでは私、このペアで観れなかったんですけど(だからDVD収録がこのペアで歓喜した)、エリザでは絶対このおふたりのペアが観たいと思っていました。

お花様シシィと‪万里生‬フランツは、1幕のバートイシュルでのお見合いの時なんかは見ていて癒される。
そりゃあ、あんなシシィをフランツが好きになるわけだよなぁと思うほど、ピュアさが溢れていて。

‪皇后の務め の「ここは牢獄よ〜♪」の後、フランツの胸に飛び込むときの花總シシィの
うぅっ(´;ω;`)
って感じの嗚咽がちっちゃい女の子のそれみたいで、
シシィ……泣かないで……
って思わず同情してしまうほど。

まりまりペアだからか、私の脳内でフェルセンがマリーに
泣かないで〜♪
と歌いかけてきたのはここだけの話です。


お花様は
前回観劇以来、‪万里生‬さんは6月半ばの観劇以来だったんですが、お二人とも前回より更に強さと深みを出してらっしゃいました。
続投ペアだから、というのもあるのかも。


花總シシィは語気を強めてトートやゾフィー、あるいはフランツに抗う。

1幕ラストの 私だけに 三重唱、花總シシィの
「わたしに〜♪」
の「に」が本当に力強くて。
そこからの扇子さばきと、扇子越しに横を向くお顔も本当に美しかった……
あの1幕ラストの余韻にずっと浸っていたくなりました。

2幕では、ルドルフの死からの「あげるわ命をしなせて」の辺り、歌というより心の叫びになってて。
今日は特に、お花様の声量とシシィの強さが重なって見えたんです。
だからこそ、花總まりさんはエリザベートそのものを生きてらっしゃるんだなぁと腑に落ちました。


‪万里生‬フランツも、母上への抗議や息子への向き合い方が、今まで観劇した中で一番、威厳に満ちていました。
‪‪万里生‬さんは、拝見する度にフランツの想いを背負っている感覚が伝わってきます。
そしてやはり凄まじいのが、夜のボート、からの、悪夢。
あのシーンはフランツが本当に見ていてつらい……。


さて、こちらも
6月半ば以来の古川トート。
古川トートで今回印象に残ったのは、焦らしや溜めが凄かったこと。

最後のダンス の締め、
「勝つのは!」
から
「お〜ぉぉれぇぇえ〜」
に入る前までの間がめちゃくちゃありました。
間がありすぎて、
あれ?時が止まったのか??
と心配するほどでしたが、その分、「おれ」の「お」の声が強くなって、それに合わせて花總シシィがビクゥッ!ってなってるのが分かりやすかったです。


子ルドの「ねこをころした〜♪」のところ、芳雄トートはビクッとして子ルドを凄い目ヂカラで「お前まじかよ」みたいな表情と態度で見つめるのですが、古川トートは動じずに「ほほぅ…」って感じで子ルドのほうも見ずに遠くを見つめていた。

そしてマイヤーリンクのシーンでも、トートの違いを実感。
芳雄トートは、時間をかけて余裕たっぷりにルドルフを死へ誘う。
対する古川トートは、死へ誘いたくて仕方ない印象。
ルドルフへのキスも、芳雄トートはゆっくり。
古川トートはグイッと。
2019エリザは4回観劇できたのですが、古芳芳古の順で観た上に間が空いた古川トートだったので、スピード感あってびっくりしてしまったよ。


古川トートは抜けるような声で、芳雄トートは地を這うような声。
古川トートは天界から誘ってきそうで、芳雄トートは地の底から誘ってきそう。
同じ役なのに、それぞれ別の方向からきて別の方へ向かっていく様子がそれぞれのトート像となって表れていました。


初日も思ったのですが、古川トート、悪夢 での
えりーーーざべぇーーー↑↑
ってなるとこの声の抜け方が心地よくてとても好きです。
古川くんの印象、トートで本当に変わりました。


あと私、涼風ゾフィーも好きだなと。
こりゃあフランツもマザコン皇帝って言われるわ。って一番納得したのが、‪万里生‬フランツと涼風ゾフィーかな。
涼風真世さんのゾフィー様は“宮廷でただ一人の男”でありながら、女の強さをしっかり持っていて、女らしさもちゃんとあるお母さまだと思いました。


三浦ルドルフも前回以来でしたが、ママに縋る様子は見ていて
あぁ……(´;ω;`)
って泣きそうになりますね。
強そうで弱い。
そんな印象を受けました。


そしてそして。
やーっと観れたよ山崎ルキーニ。
育三郎さんを拝見するのも初めてだったのですが、まぁ〜ね、この日は育ルキーニに色々と持っていかれたので、個人的MVPを差し上げたいほどです。笑


まず、バートイシュルでシシィが「鹿だわ〜!」ってはしゃぎますけども、それに合わせて
\シカダワー!/
って裏声でリピートするもんだから予想外すぎて客席がどっと湧きましたw

このシーンは成河ルキーニもいろんなことしてて面白かったけども、育ルキーニもまた違ったいろんなことしてて、今までで一番このシーンで笑わせていただきました^^


小鳥を飛ばすとき、階段に落ちて
「落ちちゃった。うんっしょ!!」
と拾っていたのはおじさんみがありましたw
ただ、成河さんが鳥を使うのをやめた理由はこういうところにあったんだよなぁ、なんてことも考えてしまいましたね。


純粋に凄かったのが、2幕序のキッチュ前。
ルキーニの
「安くするぜ!買っとくれ〜♪」
でキッチュのイントロが始まりますが、
かっとくれぇえーーーーーーーーーーーー
の伸びがすんごくてショーストップ状態。
オケの皆さんもちゃんと合わせてらして、途中から客席も拍手。
ロングトーンがめちゃくちゃ伸びてて凄かったです。
まさかあんなところでショーストップになるとは思わなんだ。笑


成河さんのルキーニは「恐い」と思いましたが、育三郎さんのルキーニは「面白い」と思いましたね。
それぞれ良き。


この日は子ルドの大橋冬惟くんが千穐楽だったので、カテコでのキャストの盛り上げようも凄かったし、カテコ自体も、大千穐楽の終わりが近づいていたこともあり、熱かったです。

花總シシィと古川トートおふたりのカテコも、2回出てきてくださいまして。
お二人とも、後退する前に手を繋ぎ直す時、お互いに可愛く会釈してらして微笑ましかったです(*´-`)



いやはや、あっという間の3ヶ月間。
おかげさまで4回観劇することができました。
やはり、私はこの演目が好きです。

来年は東宝エリザベート20周年ということで、ツアーが発表されましたね。
中日劇場のない今の名古屋にも来てくださることが個人的に一番嬉しいです。
また来年も忙しくなりそう。


まとめ、ということで、以下に2019エリザベートの感想記事(1回目〜3回目)をまとめて置いておきます。



本当に素晴らしい作品をありがとうございました!



おまけ。
シャンテとのコラボ企画で、今回もコラボメニューを頂きました♡


夜のボートで海に出る…
フランツ特製 握りのセット!


コースターはルキーニ!


闇の中から蜜めている…
漆黒黒蜜寒天
〜シシィの愛を添えて〜


コースターはフランツ!


どちらも美味でした♡
コースターも3つ被りなし\(^^)/



トート閣下のファイルと舞台写真のチケットホルダーも頂けましたよ♡





いろんな面で楽しませていただきました。
来年も楽しみにしています。