レミゼ御園座。

my初日のマチネに続き、ソワレの感想を。

マチネとの比較も織り交ぜながら。

 

※マチネ(と、初レミゼ観劇について)の感想はこちら

 

 

ソワレは以下のキャストです。

 


プリンシパルでマチネと同じなのは相葉アンジョのみでした。

(ソワレでも、相葉アンジョは力強かったです!)

 

他はみんなマチネと違うキャストだったので、キャストが変わるとこんなにも変わるのか!!と衝撃を受けました。

 

他のミュージカルでも、キャストが変わって「別物だ!」って思うことはあったけども、レミゼは多くてクワトロキャストだし、その組み合わせパターンはめちゃくちゃ多くなるじゃないですか。

そりゃ、みんな何回も観に行きたくなるよなぁ。

 

 

 

ソワレはわたくし1階に降りまして、1階でも後ろのほうではあったんですが、それでもやはり近さを感じましたね。

御園座は本当に近くて臨場感がある。

 

 

ソワレで印象に残っているのが、光夫バルジャンと川口ジャベールの対決っぷり。

このおふたり、本当に気迫が凄くて、見ていて目が離せないんですよ。

観ていてまばたきができないし、ものすごく圧の強い組み合わせで。

凄まじかったです。

すごいもん見ました。

(語彙力をください)

 

 

光夫さんはMAで拝見して以来だったのですが、やはり声量のすごい方ですよね。

冒頭、逃げるときの

「に~げ~たーーーーーー」の

「たーーーーーーーーーー」が強くて圧倒された。

「生まれ変わるのだーーー」もそうだけど、歌い終わりの伸びが凄まじいです。

 

そんな強さと気迫があったからこそ、コゼットに見せる優しさとのギャップが感じられて素敵でした。

本当に、福井さんと光夫さんでもだいぶ違うなぁって。

シュガバルジャンの回だけ残念ながらチケット取れなかったので、3人の比較はできないけども、

おふたりのバルジャン像だけでもだいぶ違いました。

 

 

川口ジャベも凄かった。

伊礼さん同様、川口さんも冷酷さがあり、視線も鋭くて、声も太くて……

光夫バルジャンと向き合ったときは特に、その執拗さが表れていました。

息もできぬ「対決」。

彼の歌う「星よ」(Stars)、悟りを開いた感じというか、すごく力強い信念を感じました。

伊礼ジャベは自殺のシーンで腑に落ちて、川口ジャベはStarsの歌唱場面で彼の信念が腑に落ちました。

 

 

めぐさんも好きだったので、濱田ファンテーヌも楽しみにしていました。

そしたら、めぐさんってやっぱり憑依型だなぁと思い知らされましたね。

以前ラブネバのときに拝見したクリスティーヌとしての母性とはまた違った母性が見えました。

めぐさんは、天に召されるシーンが本当に美しくて。

目を開いたまま天に召され、光夫バルジャンが彼女を寝かせてあげて、手で目を伏せてあげる。

その一連のシーンが美しかったです。

 

 

朴さんとじゅんさんのテナルディエ夫妻も愉快でした。

1幕の宿屋のシーンや、2幕の結婚式のシーンではそれぞれ、じゅんさんが凄く盛り上げてらっしゃったのが印象深かったです。

朴さんも、初出演とは思えぬ存在感を醸し出してらっしゃいました。

 

 

個人的に海宝マリウス楽しみにしてまして。

海宝さんも歌が上手いので歌唱に関しても素敵だったのですが、コゼットに恋をした!どうしよう!!みたいな気持ちが表情と声色に溢れ出ていて、見ていて普通にきゅんっとしました。

 

小南コゼットも素敵でした~。

小南ちゃん、プリュメ街でのシーンはマリウス同様きゅんときたし、歌声も凄く綺麗に伸びていて。

海宝マリウスと小南コゼットの組み合わせ、すっごく好きだなって思いました。

 

 

楽しみにしていたもう一人、ふうかエポニーヌ。

唯月ふうかちゃんは前々から気になっていたのですが、テレビや映像でしか彼女の出演作を観たり歌を聴いたりしていなかったのです。

そしたら、ギャップにびっくり。

彼女のあの地声から、あんな図太いエポニーヌの声が出るとは!!!

想像していた以上に、声に芯があって、それでいて、エポニーヌとしてしっかりと生き抜いていて。

 

この回もワン・デイ・モアで涙が出てきた私でしたが、曲最後のほうの「惨めなあたしーーー」の力強さが凄かったです、ふうかエポニーヌ。

昆ちゃんも好きだけど、ふうかちゃんも好みだなぁと思いました。

素敵な発見だったなぁ。

最期の笑顔も切なかったー。

 

 

 

マチネは初めてだったからあんなに泣いたんだろうな、と思っていたのですが、いやいや、ソワレでもだいぶ泣かされてしまいました。

ワン・デイ・モアでもいつの間にか泣いていたし、

ラストのバルジャンが天に召されるまでのシーンでも、自然と泣けてきて。

光夫バルジャンに寄り添う小南コゼットが本当に健気で……。

そして、濱田ファンテーヌとふうかエポニーヌに迎えられる光夫バルジャンを見ていたら自然と涙が……。

そこから聞こえてくる民衆の歌でさらに涙が……。

 

……あれ、これマチネと同じだな???

 

 

受ける印象や感情の揺れ動くタイミングはキャストが変わることによって変わりましたが、作品そのものが持つ素晴らしさや、軸になっている部分はぶれることなく、しっかりと伝わってくるんだなぁなんてしみじみ思いながら泣いていました。

涙腺豆腐な私にこの作品を見せたら泣くしかなかろう。

 

 

 

お金と時間とチケットさえあれば何度でも観たい!

いろんな組み合わせで観たい!

ってなってしまうほど、素晴らしいミュージカルだと思います。

自分がまだミュージカルにハマってそんなに経っていないこともあり、2019年が初めてのレミゼ観劇になりましたが、一度観たら人生観変わりますね。

 

 

幸い、もう一度機会があるので、全キャスト制覇は無理ですが、次の観劇日を楽しみに待ちます。

もちろん、残る公演も、最後まで皆さん無事に駆け抜けていってくださいませ。

 

勢いのままに書き残した備忘録、おわり。