この春からKO大学SDM研究科に飛び込みました。
このブログ立ち上げにあたり、まずは私の考えるSDMとは、そして好きなところ、から書いてみます。
SDMは社会システムから都市開発から製品開発からサービス開発まで、
あらゆるものをシステムとしてとらえ、その全体像と一つ一つの構成要素をまさに
「木を見て森を見る」ようにFocusを行ったり来たりさせながら緻密にデザインするという、
何を言ってるのかわからなくなるようなところです。
ざっくり簡単にいえば、「未来志向で問題解決出来る力を養う場」です。
課題解決の手法(システムズエンジニアリング、デザイン思考、プロジェクトマネジメント)を学び、
あとは自分の興味のあるものをその手法を用いて研究する。
その研究分野は、研究科全体で特定の専門領域を扱うのではなく、「なんでもアリ」です。
もちろん、先生一人一人はその道のプロフェッショナルなのですが、専門性が全然違う。
まさに多様性のるつぼ。
だから、自分の興味のある分野に精通している先生の研究室に入って研究します。
これだけでもかなり特殊でぶっ飛んでる印象なんですが、研究の仕方でさらに面白いのは、
課題特定やソリューション提案で終わるのではなく、その解決策を具体的にデザインしてみて
有効か検証するところまでをやるということ。まさに「問題解決できる力」を養う場です。
それが出来なきゃ知識だけ得ても世の中には貢献できない、という方針です。
研究科委員長の前野教授がいう「SDMは工学だ」というのがよくわかります。
そして、3週間学んで感じるのは「まず自分たちの知らなかった壁を気づかせようとしているな」ということ。
どういうことかと言うと、たいていの人は自分の生活が無数の壁に阻まれて制約をうけていることに
気づいていない。不自由はあっても慣れているし、その壁を超える・壊すことで人生がより豊かになる
ことを気づけずにいる。その壁の存在に気づけなければ超える事も壊すこともできないし、
それができることがイノベーションをおこすことなのかもしれない(というか、たぶんそう)。
そして、その壁というのは、自らの外側だけでなく、内側にもある。
考え方や視点の固定化。チャレンジに対しての恐怖感、など。
だから、この3週間は自らの外にある壁に如何に気づくかに関する思考法やツールも勉強していますが、
スキットやグループワークを通じた自らの内側にある壁に対する気づきのための訓練もされている気が
しています。
たぶん、自らの内側の壁を越えられないと、複雑な社会の中にある壁も超えられないのだと思います。
内外の壁に気づき、内側の壁を越え、そして外にある壁を超える(=社会課題解決)、というステップなのかな、と。
これは非常に刺激的でとても辛いけど、すっごく楽しいことです。
たった3週間ですが、自らが入学前と違っている気がする。
長くなりましたが、今は(ちょっぴり高い)学費を払ってもSDMに入って本当に良かった、と感じています。
最後に、私がSDMで気に入っていることの1つをご紹介します。
SDMの何が良いって、これだけ多様な研究が可能なSDMにおいて、委員長である前野教授が
「幸福学」を研究していることです。人はどうすれば幸福を感じられるのか?ということを
きわめてロジカルに突き詰める研究です(表現が間違っていたらスミマセン)。
宇宙、人工衛星、通信、ビジネスモデル、コミュニティ活性化などいろいろな研究がされている中で、
そのボスが「人間はどうすれば幸せになれるか」を研究しているというこの構図は、
私の中ではすごく美しく・魅力的なかたちだなぁ、と思います。
SDMには他にもたくさんの良さがありますが、それは次回以降に書きたいと思います。