弱小本屋の事件現場 | わっしー様の有難きお話部屋

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半ヲタわっしーさんが、バイトしてるヒマな本屋の話をしたり、ゲームやマンガをダメ出ししたり、ヘタ絵やぶっ壊れたマンガを掲載したりと、もりだくさんで内容は薄いブログ。

わっしーでございます。


さっきジャンプを立ち読みしてまいりました。

ナルトが最終回なので、売り切れそうな感じがして、読んできたんです、バイト場に行って。

そして仕事も少しやってきました(オイ


あと、昨日あった出来事をOさんに言いたかったのもあったんで。

あの息子はきちんと説明してなかったみたいだから(店長から聞いたと思うんだけど、言っておけよなあ)。




じゃあ、昨日何があったかプレイバックです、どうぞ(モヤさまのショウ君のように




11月9日、わっしーは店でお昼のために休憩して、2時に店番に戻ってきました。1時15分から2時までの45分。

休憩でだらだらしてるとき、遠くで内線が鳴ったので、はて、これはうちへの内線だな、なんだろうな、と店に出ました。

すると店番してたMさんが、「今、警備のほうから連絡があって、万引きした人が捕まったって」とのこと。

万引き?捕まる?なんのこっちゃ?いつ盗んでたんだ?と思ってるところにまたしても内線が。

盗んだ品があるので、ちょっと確かめに来てくださいとのこと。

盗んだ品はどうやらコミックらしく、担当者であるわっしーのほうが詳しいだろってことでわしが行くことになりました。

盗品の大半はコミックなんだよね……どこの書店でもそうだろうけど……と思ってるうちに1階の警備室に。


わしが顔を出すと、盗品をビニール袋に入れて持ってきてくれました。警察を呼んだので、指紋とかとるかもしれないってことでこういう形に……うーん、ここまでするのか。

盗まれた品はコミックとはいえ、いま流行りのDVD付き限定版のコミック。3000円以上するめちゃ高い本です。こんなの盗まれたら大変だ(何度もこんな額は盗まれているけどよ

盗んだのはどんな人なんですか、と聞いてみると、年配の男性だという。

よくわかりましたね、と感心したように言うと、「まあ、プロですから」と笑いながら言ってくれました。それもそうだけど、すごいですね、警備員さん。

年配とはいえ……年配にも差があるからな。30代かもしれないし、爺さんかもしれない。詳しく教えてもらえなかったし、今警察待ち中とのことだし、また呼ぶってことで店に戻りました。



一応警察沙汰になったんだから、店長に言っておいたほうがいいな、と思って携帯に電話するも、「会議中だからあとでね」とあっさり切られてしまいます。

なんだ会議中て。日曜に議会なんかないだろ。それとも商店街の会議か。よくわからん、あの人結構忙しい人だから。

連絡しないとうるさい息子にも言えない。なにしろケータイを店に忘れて行ったんだ。こんなときにアホめと思っちまう。親子そろって、ねえ?(ねえと言われても困るな



そのうちまた内線がなって、被害届を書いてくださいと言われて行ってみる。行ってみると今まさに警察が犯人をミニパトの中に連行しているときだった。

手錠はかかってたかどうか知らないけど、手を前に出してたからそれっぽいことはしてたかもしれない。そして、テレビで見るようにほとんどの犯人さんは正面向いてなくて、ななめ下を見ているもんです。まさにそれでした。そして、確かに年配の方に違いなかた。40、50代というか……。



で、肝心の被害届なんだけど、警察さんが持ってくるまで待っててね、ということだったらしく、なら呼ぶなよ、忙しいんだから(特に忙しくはないけど)、とまた店に戻りました。

そのうち店長から連絡があってこれこれこういうことだと言って、じゃあ被害届書いてね、とあっさり切られ(来いよな、普通)。

そのうち息子からケータイ充電しといてと言われたときに、うちで万引きがあっておっさんだったと言って驚かれ(まあ、普通は子供だから)。

そして警察から電話があり、「この品物は、コミックでいいんでしょうか」と聞かれて、「ええと、DVDつきのコミックですね」と言っておいた。

でも、被害届のことについてはまだ来ない。

警備員さんからは、そのうち警察が来るからと言われたけどまだ来ない。

何かを待っているというのは非常に疲れるし、そうでなくてもここ数日休みがロクになかったから疲れてるんだよねえ。



とかなんとか言ってるうちに3時半過ぎ、3人のおっさん(うち、若者1名)がぞろぞろと現れ、どうやら警察さんのおでましである。

その中の一番上っぽいようなおっさんの一番はじめに出た言葉「ここ、監カメないね」(一番初めに出た言葉がそれかよ……)。

で、ぞろぞろ来て何をしだすのかと思いきや、カメラを持った「○○警察署」と書かれたジャンパーを来た人が写真をとるわ、メジャーではかるわ、何かを書きだすわ。

なんだなんだと思ってるうちに、監カメの私服のおっさんに呼ばれる。というか、警察なのかあんた。ばっちり私服じゃないか。休みだったのか?

そこでここの店長と経営者は同じなのかとか、店長はどこにいるかとか、そんなことを聞かれてもわからんことも多いし、今はここにいなくて本店にいる、とか言ってみる。


が、このおっさんこの町のことを詳しくないのか、本店がどの町のことだ、店長を呼べとかものすごく嫌な奴でありました。よくわからないならこれがよくわかりませんと言えばいいのに、「自分は最初からこれを聞いてるんだ」っていうこの上から目線はあの息子同様のにおいがする奴だ(言い方も息子と同じでくそむかつくのだ)。わしがもっとも苦手とするパターンの奴だ。テメェ警察だからってなめてんじゃねえぞコラと言いたかったけど、そんなこと言ってるバヤイじゃないので店長に電話して代わってもらう。


だって、ここにすぐ来れないなら(というか店長は店にいると思い込んでたらしい。必ずいるとは限らないのだよ)警察署に行って被害届書いてほしいということを伝えてちょうだい、と言われたので、わしが言うより店長と直に話してもらったほうが伝言ゲームにならなくてめんどくさくないと思った。というか話ならアンタがしろよと言いたかったけど。


まったくこれだから公務員は頭でっかちの愛想がない連中だとかでバカにされるんだ。このくそ親父も(だんだん言い方がひどくなってくる)大卒エリート街道まっしぐらで現場なんてロクに行ったことないんじゃないかと思ってしまう。だって、カメラ持ってたお兄さん(恐らく鑑識さん)はすごく腰が低かったもんな。


でも、公務員がみんな悪い人ばかりではないので誤解しないでください(わかるわ)。あまり公務員さんをいじめないように。

それでもこういうの1度あると警察の信頼なくしそうだな……親の知り合いに警察官2人いるんだけど、決して悪いタイプの人じゃないからなあ。わっしーはいいところを見つけるより悪いところを見つけるほうがどうも得意であるらしい。すみませんね。



とりあえず店長が来ることになったので待つことにする。

さっきなんて鑑識のお兄さんから「お店の図面ありますか」って聞かれて、そんなのどこにあるのか知らないよー!でもどっかで見たことあるかもーってがんばって探して見つけたんだけど、うつしていいですか?と聞かれたからはいともいいえとも言えないので、結局店長がいないと何もできないことが判明したのだ。しょせんはバイトのペーペーだから勝手がわからない。

15分ぐらいして店長が来た。警備のトップの方っぽいおじさん(見たことないのでどこにいるんだろう?)に話をうかがったりして、わしは図面のコピーを事務室でしてもらう。

戻ってくるときに店長はさっさと帰ってしまった。もう少しいろよな、Mさん休憩であがれねーじゃないか、と文句言いたかったけど言えるわけもなく。

そんでそれから5分もしないで、「はい、ありがとーございましたー」と警察一行は帰ってしまいました。たいしたあいさつもせずに帰ってしまうもんなんだな……うーん、微妙……。

でも、本当にカメラでばしばし写真とったり、メジャーで店の長さはかったり、何に使うんだろおーなーと見てましたが、ものものしいですね。

Mさんなんか「ドラマで事件現場の撮影とかやってますけど、本当にやるんですね」って言ってたぐらいだから、普通の人はお目にかかれない。現実っぽくなかったですね、ほんと。

それにしてもお客さんが昨日に比べて少なかったから、あんまり気にするお客さんもいなくてよかったけど……何かあったんですか?と聞いてくる人は誰もいなかった(それも寂しい



その後、Mさんが休憩であがってる間、一人で店番をしてたけど特にやる気もなく、ただひたすらぼーっとしてました。息子がケータイを取りに来る予定だから本も読めないってのもあったし……(仕事しなさいよ

5時45分ごろにまた店長がやってきて、警察署に行って被害届を書いてきたんだけど、1時間もかかったよ、と。紙っぺら書くのに1時間……さすがはお役所。段取りが悪い(笑



そして一応その犯人のことを聞いてきたらしくわしらに話してくれました。というか警察の人が来たら詳しく話してくれるかもしれないって言ったのに、犯人のことなんざなんも話してくれなくて、自分の仕事したら帰っちゃったな……むむう、これだから公務員は(ああまた悪口になる



とりあえず年齢は50代(実年齢は伏せておきます)。元原発作業員。家なしの住所不定無職の方だったとか。

元原発作業員……って聞くと少し同情してしまうのがアレだけど、作業員さんだって家きちんと持ってて今では違う仕事してる人だって中にはいると思います、はい。

ただ、作業員さんってずっとやれるわけじゃないからね。ほら、被ばく量とかあるからさ(マンガの「いちえふ」で覚えた


10日ぐらい前からこのスーパーに出没して、毎日同じ格好をしてくるから怪しいな、と警備員さんはにらんで来るたびにマークしてたらしい。

で、今日、珍しく昼間にやってきた(いつも夜らしい)のもあってつけていたところ、とうとう盗んでしまって御用になってしまったらしいです。

もしかしたら1階でビールぐらい盗んでたかもしれないけど不明とのこと。

だとすると、あのおっさんはマンガを読みたいがために盗んだんじゃなくて、この本を売って金にしようと思って盗んだのかもしれない。

だって、家がない人間がDVD付き限定版なんて持ってても仕方ないもんね。ただ単に欲しかった可能性も否定できないけど……。

金になるのは分厚い文芸書かそういうマンガ系のもの、文芸書はもろカウンター前にあるのでマンガをねらったのかもしれません。

そうか、金に困ってやってしまったのかもしれないな……と思ってしまうともっと同情してしまう。Mさんも「そう聞くとなんかかわいそうですね……」と言っていた。もちろん、だからと言って万引きはやっちゃいけないけどね。



ということなんです。




そういうこともあってわっしーは今日疲れているのだ。

明日も休みたいのだ。遊びたいのだ。

これからお昼を食べるのだ。そして洗濯とふとんをこむのだ。




家にいるとやることはいっぱいあるのだ……。