地震1日目 | わっしー様の有難きお話部屋

わっしー様の有難きお話部屋

半ヲタわっしーさんが、バイトしてるヒマな本屋の話をしたり、ゲームやマンガをダメ出ししたり、ヘタ絵やぶっ壊れたマンガを掲載したりと、もりだくさんで内容は薄いブログ。

こんばんは。

どこにもこれと言って行く場所もないのでこれをやろうと思います。





震災日記。




以下読んでみてください。



ここからの記事は、3月11日に起きた東北関東大震災で、そこそこのダメージで被災したわしのその日その日の記録です。

そこそこのダメージのとおりなので、過度な期待はやめてください。

かなり不謹慎な発言もありますので、不快と感じそうな方は今すぐまわれ右。

要するに、被災してない方が読むのが一番よさそうな感じ……かも。











地震1日目 3月11日(金)晴れから雨で晴れ?








この日は朝からあまりバイトに行きたくなかったんです。

お客さんからちょっとした用事で電話を受けて、こちらから電話をするからと聞いた電話番号が間違っていたんすよ。

ちょっとした用事ってのはもちかしたらお金もらいすぎとか、打ち間違えとか、よくわからなかったんです、わしが受けたわけじゃないから。

というわけで、あっちから電話がかかってくるのを待ってる状態。

待ってるのにどうして電話来ないんですか?なんて言われそうでびくびくしてたんですわ、節操のない客だったらやだなあと。

加えて生理も昨日から来てたんだよね……。



お昼に映画公開中のガンツ1巻を読んだ。

いやあ、ご飯食べたあとに読むマンガじゃないですね。

よくこんなのを映画にするな……と正直呆れましたが、まだ1巻しか読んでないのにそれを言うのは悪いな。

映画公開からマンガの売れ行きは悪かったんですが、最近ぽつぽつ売れ出しはじめたので正直ほっとしてたところであります。



さて、時刻は2時半をすぎ、2時40分ごろだったのかね。

両替から帰ってきて、そろそろトイレ行きたいな、3時の鐘がなったら行こうかなとぼーっとしてました。

わしはコミックをパックする機械の脇に立って、同じくバイトをしてたMさんはやや後ろの電話のところに立ってて、2日前に卒業式を終えてうかれている中坊の監視やら、今日に限っていつもよりちょっと多いお客さんを見てました。


そうしたら店内がぐらぐら揺れ始めたんす。

でも確か昨日だか一昨日だかもちょっと揺れの強い地震があって、それでも目の前にいたお客さんが平然としてたので自分1人で、あわわ地震だ、というわけにもいかなくてさ。

ちょっと今日は平常心で行こう、なーんて思ってたら。

揺れは強くなり、あ、そういえば返品のダンボールが落ちるかもしれない、あれは安定悪いから押さえに行ったほうがいいかな、と思ったけどそれどころじゃなくなった。

わしはそのコミックパックの機械の上にあったマンガ(トリコの新刊←オイ)の上に手を置いて立ってるのがやっとだし、そのうち棚から本がバラバラ落ちてきて。

その次にレジ後ろにあった週刊誌の棚がレジのほうへ倒れてきて、そりゃびっくりしましたよ、いなくてよかった。

そんでもってわしから1Mぐらいしか離れてない文芸書置き場天井にあった空調が開いて水がざーっと降ってきて、そのまま停電、そして揺れがおさまり……。



建物自体は大丈夫だろうと、根拠ない自信は持っていたけど、予想を超える被害だった。

ここにいては危険なだけなので、外に出ることにした。

特に逃げてくださいと言わなくても、本屋の客は誰1人いなくなっていて、わしらも逃げることにした、が。

持ち物を持っていかなくて大丈夫だろうか?

もしかしたら当分ここに入れないかもしれない……わしとMさんはちょっと戻り、荷物置き場へ直行した。

床は水浸し、そして本を踏んで置き場へ、もう仕方ない、落ちた本は全てお陀仏だな。

が、置き場のドアが半分しか開かない、そして停電になってしまったから暗くてほとんど見えない。

手を伸ばしてみたものの、なんか色々なものに行く手を阻まれてわしが上に来てたフリースと、Mさんのジャンパーしか取れない。

いたるところの天井から水が落ちる音だけが響く店内で、これはさすがにヤバいと思ったので、荷物は仕方なく置いて避難を開始。

すぐ隣の子供服屋の店長さんは何やらやっていたが、大丈夫なのか?

しかもそこでは一部天井が落ちていてぞっとした。

1階への階段はすぐそこだし、階段部分は吹き抜けになっているので暗い場所を歩かずに済んだ。

1階では「1階で火災が発生しました」という機械音が聞こえてきたけどウソだろう、恐らく地震でそういう設備が壊れたに違いない、誰も火事だとも言ってない。

1階に降りれば出口は超がつくほどすぐそこなので、さっさと避難。

金曜日ということだけあって、多少のお客さんはいたけど少ない方だった、これが土日じゃなくてよかった。



外に出ても何度も余震が起きて、とりあえず駐車場で座っていた。

近くにゲーセンで働いている本を取り置きしてくれている店員さんがケータイを持ってたので今の地震の情報を見てるのを便乗して聞かせてもらった。

宮城県沖で強い地震があったらしい。

それのせいの地震だってのはわかったにしても、その辺の家は普通に立ってるな……。

この辺の家が立ってるなら、自分の家もおそらく大丈夫だろうと確信した。



地震のショックのせいか、中3ぐらいの女の子集団の1人がぜんそく持ちっていう理由で、お客さんからマスクをもらってた。

別なところでは、ベンチに布団でくるまれたおばあさんがいた。

どうやら転倒して頭を打ってしまったらしい。

看護師勉強中のお客さんがいたので呼ばれて、ケータイで救急の人と話をしていた。

道路を見ると、地割れしていて、店の壁が一部歪んでるのが見えた……あれ、大丈夫だろうな……?



それから何分たったのかわからないけど、近くの道をパトカーが走っていて、「津波が来るから高台に避難してくださいと言っていた。

そんな避難しろと急に言われてもどこへ……?

近くにはもしドラの映画のロケをやってる廃校が高台だから、そこに行ったほうがいいのかな……。

荷物は取れないままだしな……。

従業員が非常階段を使って、外からロッカー室に行こうとしたら、中でロッカーが倒れてしまって開かないということだった。

わしらは店そのもの中に行かねばならんのだが……と訴える間もなく非常口は閉められてしまった。



一緒にバイトをしてたMさんは、車のカギなら持っているので、途中まで送っていこうか?と聞いていたら、いきなり親登場。

家にいたんじゃなかったんか?と聞くと、今日は眼科に行って目薬をもらいに行ったら地震があって、歩いてここまで来たらしい。

津波が来るなら、ここからも近いわしの母校でもあるT小学校へ行こうということになり、店員も解散状態になっていたので、そのままエプロン姿のまま歩いて学校に向かった。

途中雨が降ってきたので、エプロンを脱いで頭にのせて歩いていた、珍妙な光景だったかもしれない。



途中ドラッグストアでトイレに入ったけど、当たり前か流せずに終わった……すいません、気付けばよかった……ダメなんだよな……電気ないんだし……。



そのドラッグストアの近くに住んでる親の知り合いの岩さん(仮名)の家へ寄ってみたけど、弟さんしかいなかったみたいでどこへ行ったかわからない。

傘も借りることができなかったので、そのままT小へ向かった。

水道管がイカレたせいか、マンホールから水があふれている場所があった。



高台のT小の坂の下には図書館があり、駐車場には逃げてきた人の車があったので、車、眼科に取りに行ったほうがいいんじゃないかってことで取りにいく。

津波をなめてる行動だな……普通もう来てるはずなのに……。



信号は使えないし、道路は陥没、マンホールは隆起している市内を通り、眼科で車に乗ってさっきの駐車場へ向かった。

坂をのぼってT小に向かったけど、途中引き返す人がいた、なんでだろう。

坂の上から近くにある市の体育館を見降ろしたら、窓ガラスが割れていた。

こういうときに使えない体育館だな……。


T小学校の正門前は、海を眺めている人がいっぱいいたけど、特に普通の海っぽく見えたのはわしだけか……?

それとももう来てしまったのか?情報は全然ないのでわからんじまい。

学校の門の石が落ちているのが見えた、誰もケガしなかっただろうな……いや、地震の時間はまだ児童は学校ん中だから、きっとケガ人はいなかっただろう。

運動場にも人がいっぱいいたけど体育館にも人がいるようなので、わし1人でとりあえず体育館に行って、職員さんあたりに話を聞くことにした。



体育館の中も人がいっぱいで、パイプ椅子が当たり前のようにキレイに置いてあるのは、おそらく卒業式の練習のためだろう。

誰かいねーかなー……と辺りを見回してみると、見知った顔を発見、声をかけた。

わしが中学校んときの部活の先生だった。

今はこの学校にいて一度姉とともに会いに来た。

どちらかというと姉のほうと親交があり、わしの顔を見ても「あ……妹!!!」と言われた(ひでえよ先生……



ここは避難場所ですか?と聞くと、どうやらこの体育館は耐震設計をしていないらしく、もしまた強い地震が来れば耐えられないかもしれない。

なので、この付近で避難してくる人は、A中学校に避難させるらしい。

車などの足がない人は、市のバスを使うと言っていた。

体育館にいる人はバス待ちだったんだ。

でも危ないかもしれないのになぜここにいるんだ……わけわからん。



というわけで引き返す人が多かったんだな。

しかしA中はかなり遠い、わしの家からも遠い。

わしらはどこへ行けばいいんだろうな……。

親のところへ戻って事情を説明した。

さっきまで男の子と話していたという親。

なんでも海沿いのH小学校から歩いてやってきたらしい。

親と連絡も取れないまま、ここにいて、たぶんA中に行くんだろうな。

学校がA中に避難させましたとわかれば大丈夫だろうけど……。


もう地震が起きてから2時間以上経っていた。

ここまで来たらもう津波の心配はないんじゃないか?

わしは家がどうなってるか知りたかったので、家に行って避難準備でもしてこようかってことになった。


あのぐらい揺れたから家の中はめちゃめちゃかもしれない……。

もしかしたら金魚の水槽が落ちて、金魚はもう死んでるかもしれない。

タンスやらが倒れて、いかにも地震の被害って感じを想像した。


家まで車を走らせていると、瓦は落ちてるわ、ブロック塀は落ちてるわ。

ちょっと危ない道路だな。

でも、とりあえず家はあったし、水浸しの様子もなかった。

津波は来てないんだなと思い、恐る恐る玄関のカギを開けた。










金魚は……生きてました………。



水槽から水が多少出て玄関が濡れてるけど生きてるよ。

電気がなくて酸素が出なくなってるから……もしかしたら今日の夜あたりにお陀仏かもしれない……。

昔酸素のやつが取れて気付かなくて、1日で5匹中3匹が死んだのが脳裏によみがえる。

しかも家にある水槽は結構小さいから酸素なんてすぐなくなっちまうだろう。

ごめんよ……何もできないわしを許してくれ……。

一応少しでも生き延びてもらおうと、水をガブガブかき回しておいた。



さて、家の中。

真正面に飾ってあったひな人形2体は当たり前のように落下。

でも損傷はない、軽いだけ助かった。

さらっと見てみると、1階は物が散らばってるだけで、家具が倒れただのないじゃないか、スゲェスゲェ。

食器棚が一部開いて、数枚皿が割れた程度か。



あ。

仏壇が倒れてる……。


2段式だったので、上にあったのが落ちていた。

こんなときに起こしていられないな、しかも落ちた場所がわしの布団のちょっとだけ下がかぶっていた。

寝相が悪かったら足骨折してたかもしれん……。



2階はのタンスも無事だった。

わしと姉の部屋は……。

まあ、いっぱい物を積み上げたいただけあって。



落下して散乱してますが……。

特に大きな損傷はなさそうです。

拾うだけなので、なんとかなるだろう。



と大雑把に見る限り、想像以上になんともないことが判明。

あれ、他の家もこんな感じなのかしら……。



とりあえずちょいと布団やら食いものやら水やらを持って家を出た。

だが、南隣の家の築60年以上(正確は不明)の納屋が崩れていてぞっとする。

見晴らしがよくなってしまった……んなことはどうでもいい。



確かT小で聞いた避難場所は……M小学校ってとこもあったな。

M小ならここから近い、高台ではないけど、ここより高いことは確か。

姉に親のケータイでメールをすると(電話はつながらない)とりあえず無事で、待機命令が出てるのでまだ帰れないらしく、M小にいるということを告げておいた。



M小付近に着き、車をどこに停めようかな……なんとなく「ここは駐車場です」と言わんばかりの場所があるので停める。

近くに木が植えてあるから、でかい地震が来たら倒れてこないかな……と思ったけど、どこにも木が生えているので諦める。



M小は校舎を建て直したばかりのモダンな建物だった。

昔は廊下がなくて、ベランダが廊下だったときが懐かしいわい……。

畳がある部屋が空いてるらしいので、とりあえずそこに座っておく。

小学校だってことで、やたら子供の数が多かった気がするな。

隣にいた家族は、3歳ぐらいの「ムサシ」と名乗る子供がやたら落ち着きがなく、暗闇の部屋の中をうろうろしたり、廊下へ脱走したりして、御用になっていた。

でかい余震が来るかもしれないから、という理由で今日はここへ泊まることになった。

くそ……こんなところで寝るのか……ふとんだって薄いのしかないし、寒くなってきた。

ハラも減ってきたのもあって、全てやる気がなくなった、布団にくるまって余計な体力を使わないようにしてた。



津波の情報はそれからまったくわからず、職員さんだか学校の先生だかが一度部屋に入ってきたけど、津波のことはよくわからなそうだった。

もう地震が起きてから5時間経過している。

そんなわけで帰る人もいたし、隣の「ムサシ」を連れた家族もいなくなっていた。



それから少し経って、部屋に自衛隊の方らしき人が入ってきて、非常用の明かりを置いていった。

小さい明かりなのに、ずいぶんよく照らすなあ。

こういうランタンみたいなのがあるんだなあと思いましたよ。

しかし自衛隊の人、どっから来たんだ……この辺駐屯地、南にあるけど40キロぐらいあるぞ。

でもなんか自衛隊の人が来るとちょっと安心するよな、なんか。



8時前に夕飯を持ってきてくれた。

と言っても、お赤飯みたいなもの。

パックの中にごはんが入っていて、その中に水を入れる。

そして1時間しないとごはんがふやけないという、明らかなる災害用備蓄品。

水500MLのペットボトルをもらった。

その作業をする人が近くでやっていたため、親が率先して作業をしていたけど、寒くてやる気を失っていたわしは布団にくるまってじーっとその光景を見ていた、まったく使えない野郎です。

こういうご飯なんて今日はきっとないんだな……と思ってたため、7時半にお菓子を少しつまんでご飯のつもりにしてしまったんだよな。

もう薬も飲んでしまったし……まあいいか、できたらいただこうか。

とりあえずそういうのを見てたら、今日1日ぐらいはこういうところで寝泊まりするのも一興かな……と思えるようになった。

1日ぐらい寝なくても人間困らないし……。

だけど、何日もこんな場所にいるのはごめんだと思ってもいた。

何か災害があって、体育館やらで寝泊まりしてる光景をテレビで何度も見てきたけど、あんなプライバシーのないのはごめんだと映像見るたびに思っていたほどで。

まさか自分がそんな目にあうとはねえ……いや、家はあるんですけどね。



8時過ぎて、うつろうつろしていたとき、携帯のメールが入る、姉が学校の門まで来たらしい。

場所がわからないかもしれないと、親が迎えに行った。

ずいぶん遅いな……と思ってたら、親だけがやってきて、ここから移動するという。

どこへ行くんだ?と聞くと、姉の上司(なのかな?)にあたるT氏の実家だという。

T氏はここで寝泊まりするよりは、実家にとりあえず来ないかと誘ってくれたのだ。

T氏の自宅はわしの家からも近いんだけど、家の中がとてもめちゃくちゃで家具も倒れていて、すぐ生活できそうにないと、奥さんと子供2人を実家に移動させていたのだった。

その実家の中はロクに被害を受けなかったらしい(もちろん電気と水道はないけど

実家は隣町らしく、車を使えばすぐ使えそうなこと。

T氏の車は仕事場に置いてきてしまったので、姉の車を使ってそのまま実家に行くことになった。

避難所の方に、一応ここから出ますと言って登録した名前を消しておいた。

あの赤飯が食べられなかったのが残念だけど……誰か食べてくれ(笑



夜道は当たり前だけど、どこも街灯はついてなくて、星がきれいだった。

明かりなくてもそこそこ歩けるもんなんだなあ。

車は隣のほうにあるM中学校の臨時の駐車場にあった。

さあ、出発。

暗いせいか、どこを走ってるのか全然わからん……。

姉や親はそこそこわかるようだが……相変わらず地理感がなくてこまる(笑

ようやく見知った道路に出た、そこからどんどん知らない場所に行き、到着する。

犬を飼っていて、やたら吠えまくる。

他人に吠えてるわけじゃなく、見知った人に吠えてるのはわかった。だがうるさい……。

いや、今日は仕方ない、家を提供してもらうんだ、犬ぐらい我慢しよう……ぼろい耳栓ぐらいは持ってきたし(そういうのは持ってくる



家の中に入ると暖かいし結構明るい。

居間に案内されると、なんだこりゃと言わんばかりに人がいっぱいいた。

まずT氏の父親と義母(母親は昔死んでしまったので再婚相手らしいが、詳しいことは不明

そしてT氏の妹、旦那さん、息子が2人。

そしてT氏の奥さんと娘と息子。

居間と台所がつながった場所で、あの非常用ランタンが置いてあった。



なにより物が散らばってない。

本当に中の被害がなかったようだった。

物がもともとない家ともいえるし、でかい家具もない家ともいえるし。

それでも地震にあいましたと言えるような家に見えないのは幸運だったのかもしれないね。



T氏と父親は父親の職場に水をもらいに行ってくるよと行ってしまった。

それからT氏の弟夫婦と息子2人が買い出しから帰ってきた。一体何人いるんだこの家……。

みんな実家に避難してきたらしいが、そんな大人数収容できるんだろうか?

その中に親戚でも何でもないわしらがいてホント大丈夫なのかと不安になる。

妹さんが、もっとゆっくりしてくださいなと気ぃ使ってくれた。

わしとあまりかわらなそうな年齢なのに……子供なんてまだ1歳も満たない子供もいるのにな、ミルクとか大丈夫なのかな……。



ケータイのワンセグでテレビがちょっとだけ見えていた。

北ほうで津波があったということしかわからず、規模も何もかもわからない。

ワンセグも映ってるんだかないんだか、あんまり見えなかったしね。



ここにいてもアレなんで、使っていいよと言われた部屋に行こうということにした。

居間のほうが暖かいですよと言われたけど、知り合いでもないので気ぃ使わせちゃ悪いってことで。

2階に行って部屋に案内される。

誰かの部屋だったんだろうか、ベッドが1つ、こたつが1つ置いてあった。

……わしの部屋より大きい……8畳はあったと思う。

とりあえずここに3人雑魚寝することになった。



トイレはどうするかってのも聞いた。

もちろん水なんぞ出ないので、お風呂に溜めていた水がちょうどあったので、これで流してくださいとのこと。

それにしてもでかい風呂だな……。

色々説明してもらい、ランタンもわけてもらった。

そんでもってT氏の弟の息子に「どうぞ、ごゆっくり」と言われる……。

小学3、4年生ぐらいだろうか……。

ど、どうも……としか言い返せなかったアラサー野郎(笑

しっかりしてるな……いや、ホント、見ず知らずの人間に言えねえって。

姉曰く「T氏の弟はそうでもないんだけど、息子2人は誰に似たのかしっかりしてる」とのこと。



部屋は確かに寒いけど、わしの家より寒く感じなかった。

防寒対策のしてある家のようだった。

部屋には色々なものが置いてあって、プーさんの人形とかバカ殿の目覚まし時計とか(笑

そして妹さんの結婚式の写真とか……うわあ……ギャルばっか……そしてガテン系のダンナさん……。

中には葬式の本とかあった。

T氏の父親は公共の葬式屋に勤めているらしい。

ランタンがやたら多いのはそのせい……?でもないか。

それにしてもなんでこの家は用意がいいんだ?

ランタンのほかにこれまた災害用みたいなろうそくをお皿に持ってきてくれたし……。

素晴らしき災害への備え……わしの家なんぞ懐中電灯発見できても電池がねえ(笑

かろうじて持ってこれた懐中電灯1個だぞ……(電池はWiiリモコンのを使った←笑

非常用ランタンは家にあるべきだと心から思いました。



それからT氏たちが帰ってきて、カップめんがあるから食べなよと持ってきてくれた。

え、わしは薬飲んだから……と拒否れませんでした……。

暖かいものもうまいものも食いたいし!!!

あんなうまいカップヌードル食ったの初めてだ……もうT氏に感謝してもしきれねえ。



10時過ぎたんで寝ることにした。

眠れるかも心配だったな……。

ここではほとんど触れなかったけど、多いと1分間のうちに身体に感じる余震が2度あるときもあった。

揺れてまた揺れる。

ああ、眠れない。

地震が来れば犬が怖がって吠える。

ここの犬なのか、それとも近所の家なのかもうわからん。



1つの布団を3人でかけて寝ることにした。

真ん中のわしは、かろうじて布団がかかってる状態だったので寒い……。

贅沢は言ってられないんだけどね。



こんなに疲れているのに眠れない。

余震もいっぱい来るし。

今日は眠れないだろうな……とたぶん次の日になった数時間後に寝た気がする。

1時間ぐらいしか寝てないかな……わからんけど。






です。


どうだったですか。

あんまりたいしたことじゃなかったでしょ、うん……。

必死だったけどな、そんときは。



じゃあ明日は2日目。