私がツイートしていた劇中のセリフ覚え書きまとめ。
今まで見てきた舞台の中で、
ここまでガツンと衝撃を受けた作品はなかったなぁ、と。
初日をみて、これはヤバい!と思って
持っていなかった公演のチケットをその場で全部買って。
一番大好きな舞台作品です。
特に冒頭のお手紙の朗読と、
ラストの独白が素晴らしい。
忘れたくないので、メモっておきます。
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お元気ですか。
僕は今、東京を遠く離れ、奥の細道のその先の、
そのまた奥の細道にきています。
夏草や、つわものどもが夢のあと。
とても自然に、遠い昔に思いを馳せる事ができる、そんな所です。
そんな所でゆっくり景色を見る暇もないまま、毎日忙しく働いています。
重い機材を運び、先輩に怒鳴られ、走り回ってばかり。
けれど、君のいる東京から、いろんな事があったその場所から、
離れる事ができたのは、僕にとって良い事のようです。
蛇が足元をするりと抜けて、草薮へ消えました。
キジが目の前を高くないて横切ります。
意味ありげな大きな石が僕を見つめます。
昔人はいろんな物と話ができたんじゃないかって、そう思います。
何か、そんな事に涙が出てきます。
君と一緒にここに居られたらと、
感傷的になったりもするけれど、僕は元気です。
今更の事でどうでもいい事だとは思うけどひとつ、わかった事があります。
僕は君に、何もできなかったんだという事。
君に向ける自分勝手な愛情に自分勝手な幸せを見つけて、
それに溺れていたんだなと、今気づきました。
結局この手紙も自分勝手の延長で、甚だ迷惑な話で……。
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根拠は…ありません!(ないのかよ!)
その説は今、浪漫だけで支えられています。
その文字のような傷跡を、浪漫の眼鏡をかけて見ると…
最後の傷跡が、弁!慶!と、見えて来ます!
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スーパーランドセルなんて物を作った癖に忘れ物の多いクロは、
いつも小梅ちゃんに迷惑かけてばっかり!
ガキ大将から、お前小梅の事好きなんだろと言われ、
ほのかな恋心に気づいたものの中々言い出せず、
転校が決まってとっても淋しかったけれど、
新しい学校は楽しくてすっかり忘れちゃったー!
すごい、ほとんどあってます!
あってるのかよ!
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だけど、僕はやっぱり義経じゃない。
黒澤義人、義経じゃないんだ。
僕には僕の暮らしがある。
兄さんも居る。
仲良くやってる。
友達もいる、恋もする。
僕には僕の場所があるんだ。
もし本当に僕が義経だとしても、
義経の僕は、もう義経には戻らない。
この事に意味があるなら、
僕が偶然ここへ来て偶然小梅ちゃんに出会って偶然幽霊が居て偶然それが弁慶で!
義経が僕なんじゃなくて、
僕が義経だという事に意味があるのならば!
弁慶!
君にもう待たなくていいんだって…
伝える為に来たんじゃないかって、思うんだ…
弁慶!
なずな!
小梅ちゃん!
僕は行くよ。
僕の戻るべき場所に行くよ。
いつかまた会える…そんな気がする。
お互いに気づかないかもしれないけど、
きっと何気なく、それとなく偶然を装って、出会えるんだ。
君と僕が出会ったのは決して偶然ではなく、
君と僕が別れたのも決して偶然ではなく。
それはきっと意味のある事で…
その意味の答えはきっと、この先にあるんです。
僕と君が、進む先にあるんです。
お元気ですか!
では、また!