昨日の夜中、数日かけてやっとこの本を読み終わりました。
『犯罪者』の上下巻です。
上下合わせて950ページ以上もあり、相当分厚い本です。
あらすじ(amazonより)
白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。その直後、謎の暗殺者に襲撃される修司。なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。はみだし刑事・相馬によって命を救われた修司は、相馬の友人で博覧強記の男・鑓水と3人で、暗殺者に追われながら事件の真相を追う。
読み始めるとき、
「最近長い話を読んでないけれど、これ、読めるかな」と不安になったのですが、いやいや、上巻の前半から既にのめり込んでしまい、暇さえあれば夢中になって読んでいましたね。
話の展開が息をつく暇もなくて、クライマックスに向かってどんどん加速していく感じがたまりませんでした。
主要な登場人物5人は、信念を持つ骨太な男達だけれど、彼らが感じる不安、恐れ、迷いといった部分も細やかに描かれていて、そこに感情移入しながら読みました。
この作品はシリーズ1作目だそうです。
主役3人組は『幻夏』、『天上の葦』という作品でも登場するそうなので、続けて読んでいきたいと思いました。
それぞれがとても魅力的なキャラクターだし、1作目以降、3人がどうなったのかも気になるので、この3人組が活躍する物語をまた読めるのは嬉しいです。
それ以外は0係シリーズ三昧の数週間でした。
というのは、0係のドラマのシーズン5が4月から始まるという事で、ドラマの0係シリーズファンの長男が、
「シーズン1からもう一度見たいなぁ」というので、paraviを一ヶ月間だけ契約して、全シリーズ見たからです。
(0係シリーズはDVD化されていないので、DVDレンタルができません。全シーズンが揃っていて一話ごとにレンタル料金が発生しない動画配信サービスはparaviだけだったと思います。)
毎夜1話、もしくは2話ずつ見て、2月28日にギリギリ何とか見終わりました。
全話見終わった後は長いマラソンを走り終えた後みたいな気分になりましたね。
私、長いドラマってなかなか見続けることができなくて。
大河ドラマとか、朝の連続テレビ小説とか。
今まで最後まで見たのは、『ごちそうさん』と、『まんぷく』しかありません。
その2つの作品の最終回を見終わった後の気分と同じになりました。
でも、これでシーズン5に向けての予習はバッチリできました。
0係シリーズのドラマはメインの脚本家である吉本昌弘さんの他に何人か脚本家がいるのですが、その方達の名前も覚えたし、書き手によってそれぞれの特徴みたいなものを感じることができて面白かったです。
そして、ドラマと並行して小説シリーズも読みましたよ。
『バタフライ』
冬彦以外の0係メンバーにスポットを当てていて、スピンオフ的な作品でした。
いつもは毒舌で生真面目でKYな小説版冬彦がこの作品ではスピンオフということもあり、メンバーを見守る的な立場になっていて、意外と仲間想いで、優しい人なんだなということが分かりました。
高虎とも憎まれ口を叩き合いながらもコンビとしての信頼関係が築かれてきましたね。
『スローダンサー』
被害者につけ込んだ人達のクズっぷりが酷かったです。
被害者と恋人が可哀想でした。
家庭内の問題に苦悩する冬彦も描かれていて、より冬彦というキャラクターが掘り下げられてきたなと感じました。
今日はこんな感じです。