今日は最近読んだ本について書きます。

 

『火定』

火定

 

あらすじ(amazonより)

藤原氏が設立した施薬院の仕事に、嫌気が差していた若き官人・蜂田名代だったが、高熱が続いた後、突如熱が下がる不思議な病が次々と発生。それこそが、都を阿鼻叫喚の事態へと陥らせる“疫神(天然痘)”の前兆であった。我が身を顧みず、治療に当たる医師たち。しかし混乱に乗じて、お札を民に売りつける者も現われて…。第一五八回直木賞にもノミネートされた、「天平のパンデミック」を舞台に人間の業を描き切った傑作長編。直木賞&吉川英治文学新人賞ダブルノミネート作品。

本屋で面陳列されていて、気になって手に取った本です。

 

昨日読み終えたのですが、しばらく放心状態で、何も手につきませんでした。

今も、余韻を引きずっている感じです。

 

天然痘によって命を落としていく人々の描写が生々しかったり、あまりにも悲しく、苦しい展開に読むのが辛くなったりもしたのですが、最後まで読んで良かったです。医師・綱手の言葉や、患者のために奔走する名代のひたむきさに何度も胸が熱くなりました。

 

『ヘッドゲーム』 生活安全課0係シリーズ2巻

 

ヘッドゲーム

 

あらすじ(amazonより)

杉並中央署生活安全課「何でも相談室」、通称0係に娘の死の真相を調べて欲しいという相談が持ち込まれる。今年だけで名門高校の女子生徒が二人、飛び降り自殺をしているのだ。0係の変人キャリア警部・小早川冬彦は相棒の万年巡査長・寺田高虎と高校を訪れるが、そのとき三人目の犠牲者が…。KY(空気が読めない)刑事が鋭い観察眼で人を見抜くシリーズ第二弾!

 

今回も楽しく読みました。

話が動き出すまでが1巻同様長かったのですが、そこまで読んでしまうと勢いで一気に読んでしまいました。2巻はちょっと内容が変化球なので、好き嫌いの好みが分かれるかもしれません。このシリーズは、続けて読もうと思っています。そのあとは同じ著者の『SRO』シリーズを読みたいです。

 

『悪寒』

悪寒

 

あらすじ(amazonより)

大手製薬会社社員の藤井賢一は、不祥事の責任を取らされ、山形の系列会社に飛ばされる。鬱屈した日々を送る中、東京で娘と母と暮らす妻の倫子から届いたのは、一通の不可解なメール。“家の中でトラブルがありました”数時間後、倫子を傷害致死容疑で逮捕したと警察から知らせが入る。殺した相手は、本社の常務だった―。単身赴任中に一体何が?絶望の果ての真相が胸に迫る、渾身の長編ミステリ。

 

犯人が判明するまでの二転三転するストーリーには引き込まれたのですが「何だか犯人に引っ掻き回されるだけ引っ掻き回されて終わったなぁ」というのが感想です。主人公やその家族になかなか共感できませんでした。

 

今日はこんな感じです。