今日は仕事が休みなのですが、あいにくの雨なので、家でのんびりと(ダラダラと)過ごそうと思っています。

 

昨日、児童書の『神隠しの教室』を読み終えました。

 

 

読み初めてすぐに『漂流教室』とか、『冷たい校舎の時は止まる』を思い出しました。

 

ある日、子ども5人が、突然小学校の校舎から姿を消します。

迷い込んだ先はもう一つの校舎、パラレルワールドです。

 

物語が進むに連れて、5人の子ども達が抱える事情が明らかになり、5人は偶然もう一つの校舎に迷い込んだわけではなく、必然的にもう一つの校舎に迷い込んだということが分かります。

それを知ってから、グイグイとこの物語に引き込まれていきました。

 

そして、読み終えた後の感想ですが…とても良かったです。

 

ストーリー展開が素晴らしかった。

ただのネタとして、パラレルワールドを使ったわけではなく、そこに逃げ込まずにいられなかった子ども達の心情が、とても丁寧に描かれていました。そして、子ども達とつながる先生の気持ちも。

 

この事件を通して、子ども達、先生、親のそれぞれが自分の悩みと向き合い、成長していきます。その「成長」や「周囲の人ともう一度向き合う」ことの象徴として「二人で扉を開ける」という行為が必要なのだなと読んでいくうちに気づきました。

 

聖哉のエピソードは胸が押しつぶされそうな気持ちで読みました。

こんな過酷な状況に、六年生の男の子がたった一人で耐えられるはずがない、ひどすぎると思いながら。

彼が扉の外に出るシーンは、もう涙なしには読めなかったです。

どれだけの荷物を背負う覚悟であのセリフを言ったのか…と思いました。

 

すべての問題が解決したわけではありません。

それでも、それぞれの道を歩き出そうと決めた子ども達に「頑張れ!」とエールを送りたくなるようなラストでした。

読み終えた後にまた泣けてきました。

いやー…、すごい本でした。

 

この本は、子どもにも、大人にもおすすめできますね。

私は大人に特に読んでほしいかも。

大人の感じ方と、子どもの感じ方もまた違うんだろうな。

ちなみに、読むなら小5からがおすすめです。

きっと、小5、小6、中1くらいが読んでいてとても響く年頃だと思います。

分厚い本ですが、読みやすい文章なので、スルスルと読めると思いますよ。

 

ちなみに、読み終えた後になんとなく綾香の『はじまりのとき』を聞いたら、この本の世界観と重なってとてもいい感じでした。BGMにオススメです。

 

さて、ここからは次男が最近読んだ本をのせていきます。

 

 

2年生になったので、『シートンどうぶつ記』を読ませてみました。

このシリーズは長男も2年生のときに読みました。

絵がとてもきれいだし、文章も低学年向けに読みやすくなっていてルビもふってあるので、2年生でも問題なく読めますよ。

 

『プーさんのぼうあそび』はイーヨーがとてもかわいいので読んでいてなごみますよ。

私も長男も大好きな本なので、次男に薦めてみました。

次男も喜んで読んでいました。

 

『たんたのたんけん』の続編の『たんたのたんてい』も読んでいました。次男のお気に入りのシリーズです。

 

『チュウチュウ通りのゆかいななかまたち』シリーズは、少し長い文章が読めるようになってきた小学2年生におすすめです。お話も、イラストも、絵本のサイズもすべてがかわいいです。シリーズで揃えて並べたくなります。

 

今日は、こんな感じです。